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『ファイレクシア:完全なる統一』カードレビュー、序文
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各色注目カード編アルケミー追加カード、総評、雑感
フルスポも出たので兄弟戦争のときにもやったカードレビュー、『ファイレクシア:完全なる統一』でもやっていくぞい!
例によって基本はスタン目線で。十分影響力がありそうだったらその他のフォーマットにも言及する形です。
リミテッドは基本は考慮外です。あまりにもリミテで強かったら「これあまりにもリミテで強い」ってところから構築の話をします。
環境理解
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プレインズウォーカー・チャンピオンシップ(PWCS) - Champion - Kakumae Teruya
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Standard Challenge - 2023/1/22 - 3rd Place - otakkun
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チャンピオンズカップサイクル2エリア予選 in トーナメントセンターバトロコ柏駅前 - 権利獲得 - タカハシ リョウ
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Standard Challenge - 2023/1/21 - 1st Place - TabaDonk
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Standard Challenge - 2023/1/15 - 3rd Place - Ivan_Draw_Go
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Standard Challenge - 2023/1/22 - 4th Place - canepis16
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Standard Challenge - 2023/1/14 - 4th Place - msskinbolic
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Standard Challenge - 2023/1/15 - 5th Place - Curtisaxel
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チャンピオンズカップサイクル2エリア予選 in 札幌要参加資格 - 1st -Yamazaki Daisuke
わかりやすい青白コントロールのようなデッキこそないものの、前環境で顕著だったミッドレンジ層以外にも、環境の変化によりグリクシスが《刃とぐろの蛇》を採用してゲームレンジがコントロール寄りになったり、白単が実質コントロールのように振る舞ったりしています。土地枚数が27枚のようなデッキも珍しくなくなってますね。
また、兵士のようなアグロやイゼットランプ、青単のようなクロックパーミッション等、様々なアーキタイプが主張を強めてきた印象があります。
その分ジャンドやロームのような緑絡みのデッキが数を減らして色が4色しかなくなってるのは気になりますが……まあ、ヨシ!
メタゲームの上位はパーツが抱負でメタゲーム事情に合わせてゲームレンジや戦略をスイッチしやすいグリクシス、マルドゥ、白単、兵士辺りが順番に入ってきている印象です。
特にこれらの内、兵士以外のミッドレンジはどれもビートダウン戦術で詰めに行く形や下手なコントロールよりも骨太なゲーム展開ができる形に柔軟性が効くので、特に安定感がありますね。これらを仮想的にしてもう少し相手より少し骨太にしようとするとそこを兵士等のアグロや骨が鉄筋コンクリートで出来てるランプにまで意識を避けなくなったりするなどの要因により、しばらくメタゲームがグルグル回っていた印象があります。
また、先程言及した緑系デッキが環境から弾かれてしまったことについても、ジャンドや白抜き4Cロームで結果を出しているプレイヤーの存在や緑系のランプも存在していることから全く可能性がないわけではなく、私としては緑絡みのデッキの研究がやや下火になってるだけでは?という印象があります。
加えて今回のセットでは緑絡みのカードに強力なカードが十分量存在しているように感じています。それらが環境に入ってくることでまた緑系デッキの開発が進んでメタゲーム上で意識を割く必要が出てくることはそれなりに可能性が高そうです。
まあ個人的には先述したように《ドーンハルトの主導者、カティルダ》を絡めたビートダウンだったり《樹海の自然主義者》を絡めたエンチャントデッキ等も現時点で既に十分可能性のあるデッキだと思いますけどね。皆緑系デッキ研究しろー!
メカニズム
プレインズウォーカー/完成化
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早速新メカニズムではないんですが、今回はプレインズウォーカーが10枚収録されます。これほど大量のプレインズウォーカーが登場するのは過去の灯争大戦を思い起こしますね。アンコモンにまで登場するわけではないのでその分数は抑えられていますが、現在使用可能なプレインズウォーカーが20枚から30枚に増えるのは環境への影響が十分にありそうです。
また、その内の5枚は「完成化」を持っています。
完成化とはそれ自体が持っているマナコストの内、ファイレクシアマナシンボルのマナをライフ2点で支払うと忠誠度が2少ない状態で戦場に出る効果です。
ファイレクシアマナは前回のミラディンの傷跡での訪問時でも強力であった効果なので、マナコストを1マナ軽減する効果はライフ2点で容易に支払うのは容易であることは既にわかっています。その分忠誠度が2少なくなりますが、+1能力が強力であったり、その状態でも小マイナス効果が十分な効果であった場合、1ターン早く戦場に出ることの利点が上回ることは少なくないと思われます。
特にプレインズウォーカーというカードタイプは忠誠度能力を起動する機会が多ければ多いほどゲームが有利になるカードなので、早く展開することのできる完成化の利点は大きいですね。
毒性 N/毒カウンター
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「毒性 N」は、これを持つクリーチャーがプレイヤーに戦闘ダメージを与えた場合、同時に毒カウンターもN個付与する効果ですね。
未来予知というセットで未来からの再録という形で2枚だけ存在した「有毒 N」が誘発型能力ではなく常在型能力になったタイプですね。
毒カウンターはプレイヤーに与えられるデメリット効果を持つカウンターで、これが10個置かれるとそのプレイヤーは敗北します。
結果的に通常のダメージの他に、通常のライフとは別レイヤーのライフを攻めることができる能力になっていますね。
また、後述する堕落にも繋がることで間接的なアドバンテージを得ることもでき、攻めているときの強さがより顕著になっていきますね。
堕落
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対戦相手が毒カウンターを3つ以上持っているときに効果が強力になる能力後ですね。
基本的には毒性 Nで毒カウンターを与えた上で効果を発揮することになるので、概ねビートダウン向きの能力です。
毒性が毒カウンターだけで勝つのではなく、堕落によるアドバンテージによっても勝利を目指せるようになるようになるので、その点でもいいデザインですね。
勝利条件の2点を同時に攻める形はゼンディカーの夜明けで成立したならず者デッキを思い出します。あのデッキも良いデッキでしたね。
油カウンター
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これ自体に意味は持ちませんが、このカウンターを扱うカードは同時に多くこのカウンターが置かれているほど強力な効果を得られるようになる効果を持っています。
その効果はあまり共通するものはありませんが、大まかに分けて段々とカウンターが減っていくものと、段々とカウンターが置かれていくものの2種類がありますね。
いずれの場合も後述する増殖と相性がよく、組み合わせることでより強力になりますね。特に減っていくタイプはより好相性な印象があります。
増殖
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これはプレイヤーや戦場の各パーマネントの内、選んだプレイヤーやパーマネントのカウンターを1つずつ増やす効果ですね。
+1/+1カウンターやプレインズウォーカーの忠誠カウンターはもちろん、対戦相手の毒カウンターや油カウンター等の今セット虚空のカウンターとも相性が良いですね。
他にも英雄譚の章能力を特殊なタイミングで誘発させたり、《勢団の銀行破り》や《爆発域》等の特殊なカウンターを使うカードのカウンターも増やすことができるので、事前にカードを展開しておけばより大きな影響力を与えることができる効果ですね。
ミラディンのために!
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これを持つ装備品が戦場に出たときに赤の2/2のレベル・クリーチャー・トークンを生成し、それに装備する能力ですね。
「レベル」というクリーチャータイプも、段階を表すLevelではなく反逆者を表すRebelでもありますね。過去にも存在しているタイプですが、今回はファイレクシア陣営に抗うミラディン人達を示していますね。
加えて前回訪問時の「生体武器」のリメイクメカニズムでもありますね。その際はファイレクシア陣営の能力でしたが、今回はミラディン人側の能力として収録されています。
装備品というメカニズムは基本的にはテンポ損しやすく構築レベルになるには相当なカードパワーを求められますが、これは最低でも2/2+装備品の能力という性能を確保しているのでテンポ損をすることなく使用できる強力な効果ですね。
また、クリーチャー呪文ではないにも関わらずクリーチャーカウントできるカードであることも重要ですね。アーティファクトや装備品、改善系のシナジーもありますが、果敢系のシナジーも持ってます。
前回、レビュー投稿完了まで結構時間がかかってしまったので今回はちょっと早めに準備始めました。とりあえずアルケミー実装までには大体書き終わってる感じを目指したいですね。
まあ努力目標くらいでゆるーく。
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