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これから始める人向け バックパッカーズ・ガイド バッグ編

初めてバックパッカーとしてバンコクを旅したのは2015年のこと。それから5年で27カ国ほど旅をして、まあまあそれなりの経験値を手に入れたと思う。せっかくなので、これからバックパッカーやってみようという人向けに、しょぼいかもしれないがノウハウを公開してみようと思う。まずはバックパッカーの象徴でもあるバックパックについてまとめてみた。

旅行にはバッグパックが良い理由

旅行用のかばんにはバックパックの他にキャリーバッグやボストンバッグ等があるが、旅に使うなら圧倒的にバックパックがおすすめだ。ボストンバッグは肩が死ぬし、キャリーバッグは一見便利に見えて、その実まともに使える状況というのは案外限られる。舗装路で使う分には問題ないが、途上国の未舗装路や階段で絶望するはめになる。雨が降ったら道が泥沼になる国もあるし、そこら中に牛糞が転がっている国だってある。そんな時、キャリーバッグは死ぬ。

メインのバックパック

まずはメインのバッグパックについて考える。一口にバッグパックといっても、小さいもの大きいもの、生地が厚いもの薄いもの、軽いもの重いものなどなど様々だ。

では、具体的にどのようなバックパックが旅用として良いのだろうか。

結論から言うと、正直なんでも良い。コンビニのビニール袋で旅するような限界人間も居るくらいだし、物が入れば事足りる。今使っているリュックに旅の荷物が全て収まるなら、もうそのままバックパッカーとして旅立てる。

とは言っても、ものによって快適性が大きく異なってくるのも事実だ。もし新しくバックパックの購入を考えているのなら、アウトドアショップで取り扱っているような登山、もしくはタウンユースモデルのものを買うといいだろう。

サイズは旅の期間と行先によって変わってくるが、おおよそ25~40L程度のものが使いやすい。40Lあればよほどの大荷物でもない限り、まず困らない。40Lのバックパックで1ヶ月半ほどトルコを旅したことがあるが、ドローンと一眼レフを持っていっても荷物があふれることはなかった。機材を持たない場合は30Lあれば十分だろう。男性が南国を旅する場合は25L以下でも問題ないと思う。暖かい場所は半袖でいいので、荷物が大きく減る。最も、でかいフルサイズ一眼レフや望遠レンズ、ノートPCなんかを持っていくなら話は別だが。

メーカーはMILLETやkarrimor、Deuterあたりを買っておけば間違いない。登山用リュックを製造している会社の製品は軽くて丈夫だ。ただし、ガチ登山用のリュックはボケットが少なくて少し取り回しづらかったり、多機能すぎてオーバースペックだったりするので、個人的には登山用リュックメーカーが作っているタウンユースモデルの商品が最適解だと思う。具体的にはMILLETのKULAシリーズやkarrimorのsectorシリーズなどだ。高くていいならミステリーランチの2dayアサルトなんかも候補に上がってくるだろう。このへんは本当に使い勝手が良く、旅だけではなく普段使いもできるのでおすすめだ。

サブのバッグ

必ずしも必須ではないが、メインのバックパックの他に小さめのサブバッグを持っていると便利だ。街歩きの際、巨大なバッグパックを背負う必要がなくなるし、万一メインがいっぱいになった場合も安心だ。飛行機で移動する際にはメインを預け入れ荷物にして、壊れやすいお土産屋やPCなんかを小分けにするような運用もできる。持っていて損はない。

メインと違い、こちらはバッグパックに拘る必要はない。メッセンジャーでもボディバッグでも何でも良い。ただ、メインのバックパックに詰めることを考えると、生地は薄いほうが便利だ。そういった意味では、折りたたみバッグはかなり使い勝手が良い。もちろん、小さめのバッグパックを使うのもおすすめだ。街歩きの際に便利だし、慣れてきたらサブバッグだけで旅行もできるだろう。

購入の際の注意

購入する際は、できるだけ実物を確認し、実際に背負ってみよう。実際に荷物を詰めて見れれば完璧だ。アウトドアショップなんかではダミーのウェイトが置いてあるので、それを入れてフィッティングさせてもらおう。LCCの機内持ち込みはかねがね7KGが制限なので、そのあたりを目安にすると良いだろう。

また、バックパックによってそれ自体の重さがかなり違う。数百グラムから2キロ近いものまで様々だ。もちろん軽いほうが良い。軽ければその分肩への負担が減るし、機内持ち込みできる荷物が増える。そのへんを考えると、やはり登山メーカーのバックパックはおすすめだ。

それからサイズだが、少し余裕をもたせておくほうが良い。旅の荷物は増減する。お土産なんかを買えば増えるし、捨てれば減る。だが、増やすに比べて減らすのは圧倒的に難しい。また、旅を続けていると時間がなかったり面倒だったりできっちり荷物を詰め込めない場合がる。適当に物を詰めると、思いの外かさが増すので、そのあたりも気をつけよう。

最後に、無理に良いバッグを買う必要はない。所詮袋だ。バッグの種類で入国の可否が決まったりすることはないので、フィーリングで決めてしまえばいい。荷物が入り切らなくなったって、最悪現地で追加のバッグを買うことだってできるのだから。

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