初心者向けストリートスナップ考察#2-2「スナップでの人の入れ方」
こんにちは!フォトグラファーのKAMANOIです。
ライフワークとしてほぼ毎日写真を撮っています。
今日は初心者向けストリートスナップ考察#2-2として私のライフワークでもあるストリートスナップ撮影における「スナップでの人の入れ方」のお話をスナップ初心者の方(人を入れたスナップが難しいと感じる方)に向けてしていきたいと思います!
を読んでいただいた前提でお話させていただきます。
はじめに
人を入れるやり方はわかったけど撮った写真を見て、「なんか違うな…」「撮りたい絵は浮かぶけど撮りにくいな…」なんて考えている人には是非読んでいただきたい。では早速本題へ。今回は「スナップでの人の入れ方」として「個人情報の薄め方」をお話しします。
なぜ個人情報を薄める必要があるのか
前回の「誰でもできる主役の作り方」でお話ししましたが道行く知らない人を勝手に写真の主役にするスナップ。せっかく主役にしたのになぜ個人情報を薄めるのか。答えは簡単。道行く知らない人だからです。これは撮り手のあなたに対してもそうですが、その写真を見た人にとってもそうです。基本的には知らない人ががっつり写っている写真には共感は産まれにくいです。道行く知らない人は他人でしかないからです。個人情報を薄めることでその主役に共感性を持たせます。では早速細かく解説していきましょう。
1.後ろ姿で写す
めちゃくちゃシンプルです。後ろ姿で写す。それだけで個人情報は〇〇さん→〇〇代女性くらいまで薄まります。多用しすぎるとワンパターンでつまらない写真になりがちなので注意。
2.シルエットで写す
1よりさらに個人情報は薄まって多分〇〇代くらいの女性にまで薄まります。そしてシルエットになることでその他背景(ロケーション)に目がいきやすくなります。シルエットは作り方にコツがあるのでその辺はまた別記事で書かせていただきます。
3.部分的に写す
こちらもざっくりとした個人情報まで薄まります。そしてどちらかと言うと「行為行動」に目が行きやすくなります。望遠、中望遠スナップ。
4.小さく写す
時勢柄、マスクをしていることもありますが主役を小さく写す。個人情報の印象としては薄まりますが画が広くなるので主役の明確性を確立させることは大切。
5.小道具を使う
小道具を使うと言っても渡して使ってもらうのでは無く環境の小道具を利用します。わかりやすいのは傘など。
他にもハットや髪をかきあげた手が顔に被るようにしたり風に吹かれた女性の髪が顔にかかったりなど色々なシチュエーションを小道具として使います。
さいごに
初心者向けストリートスナップ考察#2-2ストリートスナップ撮影における「スナップでの人の入れ方」、いかがでしたか?
ここまで個人情報の薄め方を書いてきましたが個人を薄めないストリートスナップが素晴らしい場合も多くあります。例えば海外旅行スナップは顔が写っていても多くの日本人は被写体を「外国人」として認識する為必然的に要素が薄まりやすかったり、現地の雰囲気を表現する為にも人が写っていた方が伝わりやすかったりします。似たような例だと警察官や舞妓さんなど衣装制服等のインパクトがある場合は顔よりもその職業の方が前に出てくるので顔が写っていても気にならなかったりします。他には主題が明確にある場合なども薄める必要があまり無かったりします。「この街の人情味溢れる優しさが好きだ」などと表現したい場合には表情が見てとれる方が伝わりやすかったりします。私は本質的な写真、被写体と向き合ったスナップ写真や個人情報が勝手に薄まる場合、主題に対して顔を写すことに明確に意味がある場合は被写体の個人情報を薄める必要はあまり無いし、薄めない方が良いと考えています。ただそれはあくまで撮り手側からの話なので被写体への配慮は忘れないようにしたいと思っています。
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