ヴィクトリアマイルの傾向と対策
2023年 ソングライン 大阪杯接戦ローテは人気で不発になりやすい?特殊なローテの馬が活躍する
人気構成:4強型
1人気2.5倍 スターズオンアース
2人気4.2倍 ナミュール
3人気4.6倍 ソダシ
4人気7.6倍 ソングライン
5人気15.7倍 ナムラクレア
1人気は大阪杯1人気2着後のスターズオンアース。前走で牡馬混合GⅠ初参戦で接戦後で力のあるところを見せた。マイル短縮ローテで万全の態勢かと思われたが結果は3着に凡走。人気になりやすいのもあるし、激戦の反動、コース形態の違いなど案外よくないローテーションなのかも。2022年のレイパパレも同じパターンで沈んでいる。
2人気ナミュールは7着に凡走。こちらも明け4歳牝馬で東京新聞杯で牡馬と初対戦で上位人気2着後だった。同コースなのでローテーションは悪くはないはずだが、東京新聞杯よりメンバーが強化されてないかチェックしておきたいところ。メンバー強化で人気だと人気先行的に辛くなってしまうだろう(通常であれば2月の東京新聞杯後に1度使うことが多いので、急激なメンバーアップとはならないのだが)。
3人気ソダシは2着。マイルCSからの休養明けでの参戦。休養明けだったので実績あるものの人気を被らずに出走できた。
勝ったのは4人気ソングライン。昨年の安田記念勝ち馬。海外競馬の10着後だったので人気を負わずに出走できたのが大きい。Vマイルは特殊なローテの馬が好走するのも特徴だ。
4着には、阪神牝馬11人気12着の単勝224倍の超大穴ディヴィーナ。阪神牝馬Sは大負けから巻き返すパターンは頭の隅に置いておきていところ。
2022年 ソダシ 特殊ローテ馬が活躍する
人気構成:分散型
1人気4.1倍 レイパパレ
2人気5.4倍 ソングライン
2人気5.4倍 ファインルージュ
4人気5.7倍 ソダシ
5人気8.4倍 デアリングタクト
大阪杯3人気2着のレイパパレが1人気。混合戦G1で結果を出してきた牝馬だったが12着に沈む。金鯱賞→大阪杯と先着して勝負付け済んでいるはずの大穴アカイイトにはここで逆転されている。激戦後で疲労が出る頃なのか。
2人気ソングラインは東京マイル重賞実績あって、前走は海外競馬で勝ってから約3ヶ月後の出走。結果は5着だった。翌年2023年はこのローテで勝っている。特殊なローテの方が走りやすいレースになっている。
3人気ファインルージュは、秋華賞2着→東京新聞杯2着→3ヶ月後の出走。結果は2着。翌年もそうだが、同コースローテでよいローテのはずだが、メンバーアップも起こりやすくなかなか勝ち切れないローテになる。
勝ったのは4人気ソダシ。秋華賞1人気惨敗後→ダートG1に2回出走しの3ヶ月後での出走だった。ヴィクトリアマイルは特殊なローテの方が人気も被らず走りやすい。
3着には、スプリントG1戦1人気凡走後の距離延長で出走した6人気レシステンシア。
牝馬限定戦ではなく混合戦で結果を出している馬はノーマークにはできないだろう。
2021年 グランアレグリア 大阪杯の疲れがなければ
人気構成:集中型
1人気1.3倍 グランアレグリア
2人気7.1倍 レシステンシア
3人気13.6倍 テルツェット
4人気13.7倍 デゼル
5人気14.7倍 マジックキャッスル
マイルG1実績があって休み明け大阪杯2人気4着後(勝ち馬とは0.9秒差)のグランアレグリアに人気が集中し勝利。大阪杯では疲れていない状態での距離短縮で死角が少なかった。
2着には、中山牝馬S7人気1着後の10人気ランブリングアレー。1頭抜けた状態のときは、全体のレベルは高くない可能性もあり、牝馬限定戦重賞のみの実績馬にもチャンスが出てくるのかもしれない。
3着は阪神牝馬2人気2着後の5人気マジックキャッスル。阪神牝馬1人気1着後の4人気デゼルは僅差ではあるものの8着。
スプリント戦線からの高松宮記念1人気2着後の距離延長2人気レシステンシアは6着に終わっている。連戦の疲労もあるので距離延長は人気になるとやや厳しいか(翌年は人気にならず3着に入っている)。
2020年 アーモンドアイ 有馬記念からの特殊ローテ
人気構成:集中型
1人気1.4倍 アーモンドアイ
2人気7.5倍 プリモシーン
3人気9.5倍 ラヴズオンリーユー
4人気12.9倍 サウンドキララ
5人気17.4倍 ノームコア
有馬記念集中人気で凡走後のアーモンドアイが抜けた人気になり勝利。安田記念1人気3着実績もあるので圧勝だった。ヴィクトリアマイルの特殊ローテが走りやすいという傾向にも合致する。
2着には阪神牝馬S2人気1着後で4人気のサウンドキアラ。今回のレースで16頭中8頭出走した阪神牝馬Sで上位人気最先着し、アーモンドアイが人気を被ってくれた分、辛い人気にならずに済んだ。
3着には高松宮記念8人気15着後の5人気ノームコア。前年のVマイル勝ち馬でマイル実績あって高松宮記念凡走後で人気を負わない出走であれば上位勝負に。
2人気プリモシーンは東京新聞杯勝ちや前年のVマイル2着実績あったが8着に終わっている。人気で2年連続好走は難しいのか。また東京新聞杯やダービー卿CTはメンバーアップになりやすいローテというのも注意点か。
3人気ラヴズオンリーユーは、オークス後の休み明けエリザベス女王杯1人気3着後の6ヶ月休養明け7着。マイル重賞の実績もなく休養明けでのスピード競馬は苦しかったか。
2019年 ノームコア 強力牝馬不在の年
人気構成:人気分散
1人気4.3倍 ラッキーライラック
2人気5.8倍 アエロリット
3人気6.1倍 レッドオルガ
4人気6.4倍 プリモシーン
5人気9.4倍 ノームコア
6人気9.7倍 ミッキーチャーム
勝ったのは5人気ノームコア。エリザベス女王杯2人気5着→愛知杯1人気2着→中山牝馬1人気7着(0.2差ではあった)と人気負けが続いていたが5人気なってようやくG 1勝利となった。
2着は安田記念2着実績もあって、アメリカG 19着後の3ヶ月休み明け2人気のアエロリット。特殊ローテはとにかくよく走るGⅠ。
3着11人気クロコスミア。中山牝馬ではノームコアに先着していて、出走馬が多かった阪神牝馬(18頭中10頭出走)でも上位とは僅差の6人気5着後でした。阪神牝馬Sからの出走馬が多いときは、穴ポジションにいる馬は警戒する必要がありそう。
2018年 ジュールポレール 阪神牝馬Sの出走馬多い年は阪神牝馬経由の穴に警戒
人気構成:分散型
1人気4.3倍 リスグラシュー
2人気5.0倍 アドマイヤリード
3人気5.3倍 アエロリット
4人気7.9倍 ミスパンテール
5人気11.4倍 ソウルスターリング
勝ったのは8人気ジュールポレール。今回も18頭中11頭が出走していた阪神牝馬S5人気5着(0.2秒差)から穴ポジションの馬が勝った。しかも人気は割れていたものの上位4人気までに阪神牝馬の上位馬が3頭入っていたのでいつもより阪神牝馬Sが中心を担っていた。
2着には阪神牝馬S 1人気3着のリスグラシュー。牝馬G 1でも上位争いしていたし、東京新聞杯勝ち実績もあった。
3着には阪神牝馬S11人気2着のレッドアバンセ人気分散ではあったものの中穴7人気ポジションだった。初G1での上がり馬は中心を占める阪神牝馬S経由の形であれば中穴ポジションでも勝負になるのかもしれない。5着にも阪神牝馬4人気1着で初G 1の上がり馬4人気ミスパンテールが入っている。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?