誰かの夢、消息不明
勉強する恵まれた環境があるのに、勉強できない子ども達が多い。
塾にまで通わしてもらっているのにやれないのだという。
向いていないことで勝負しても絶対に勝てない
そういうときは、「受験勉強が向いていない」と考えてあげた方がいいのではないかと思うことがある。
考えてみれば嫌々やっていたら、競争に勝てないのは当然だろう。
好きなことですら、普通にやっているぐらいでは仕事にできるわけがない。
例えば、ゲームが好きでゲームばかりやっていたとしても、ゲーマーとして食っていける人達はほんの一握りだ。
楽しんで受動的にやっているレベルでは駄目なのだ。誰よりもオタクにならなければ勝負にはならない。
そう考えると、嫌々やっている勉強ではどうにもならないのはわかってもらえるだろう。
かくいう自分も勉強は好きではなかった。
縁あって塾業界にたまたま流れついたといってもいい。
それまで競馬予想というギャンブルが好きだった自分は、受験やテストの予想する塾業界にうまくはまったといっていいのかもしれない。
脱サラして経営することになったのも、考えてみれば大博打だ。塾業界のわずかな鉱脈を目指して大博打に打って出た。
自分でやってみると経営ってほんとギャンブルだ。これ以上楽しいギャンブルはないんじゃないかとさえ思う。
独立してからは、競馬予想より経営の方が楽しくなってしまった。僕の場合、塾屋やその経営が向いていたんだろう。
自分に向いていて(合っていて)、環境もあるならチャレンジした方がいい
ところで、独立できたのは、環境に恵まれていたなというところはある。
独立ができる環境があるのに独立しなかったら、自分の人生はつまらないものだったろう。
だから環境があるのにチャレンジしないでいる人は、もう一度考えてみた方がいい。何をやりたいのか。何かあるのに我慢しているなら、それはもったいないと僕は思う。
学生の場合には、勉強できる環境があって、しかも勉強のセンスがあるのにしないというのなら、何を自分はしたいのか真剣に考えた方がいいだろう。
失敗したって問題がほとんどない年頃なのだから、好きなことをした方がいい。
もしやりたいことがあるのにやらないということを続けていたら、そういう生き方がクセになると思う。大人になっても、文句ばっかり言って何もやらない大人になってしまう。そういう大人はたくさんいる。ほんとにそれで幸せなのだろうか。
夢だけ見ている人間でいいの?
もう一つの問題は、「○○が夢だ」と言っているだけで、何も行動しない問題。やれる環境もあるのに何もしていない場合だ。この場合には、その夢は夢でも何でもないから早く諦めた方がいい。言いかえると、自分には向いていないとも言えるだろう。
受験でもよくある話で、「僕は〇〇大学に入りたい」と言いながら勉強はほとんどしていない状態だ。これは受験勉強は向いていない典型例だと思う。
もし夢を実現していく環境がありながら、何もしないで夢を語っているなら、今すぐその夢は捨ててしまおう。夢の断捨離。
大人でもいますね。「私は〇〇がしたい」といっているだけで何もしていない人。仕事が忙しいだ、なんだかんだ理由をつけて何もしない。そんな夢は早く捨てた方がいい。やらないんだから自分には向いていないと前向きに考えた方が次につながる。
いつまでもやらないことにしがみついている大人にだけはならないで欲しい。
無気力な人はどうしたらいい?
最後の問題は、無気力な人。子どもでもいるんだけど「何をしたいのかわからない」「やりたいことがない」という人達。
仕事をする!役割を進んで請け負う!
この場合、いろんな仕事をした方がいい。学生だったらアルバイトなど。
僕もいろんなアルバイトしてみて、自分がどんな人間かわかったような気がする。働いてみると、働いていなかったときでは想像できなかった自分に出会えたりする。
例えば、高校生のときにアルバイトで売り子をやってみたら、人前で声を出すのも恥ずかしくないということがわかった。こんなに明るく接客業ができる自分がいたなんてと驚いた。
もし、中学生などでアルバイトができないというなら、できるだけ何かの役割を進んでやってみるといい。委員会でもボランティアでも何でもいいだろう。そういう仕事や役割をやってみると「自分とは何者かが」次第にわかってくるはずだから。
「あれもしたくない」「これもしたくない」と頭で考えるのはよくない。めんどくさいことでもやってみる。自分と出会うためなんだから。
日常にも幸せはある
もしどうしても腰が重いというのなら、日常の幸せを噛みしめるクセをつけた方がいいんじゃないかな。
例えば「あっ綺麗な花が咲いている。今日はちょっぴり幸せだ。」
こういう日々のささいな変化に幸せを感じられるようにする。
自分が幸せなら、なんだっていいわけだから。
人生に正解なんてないんで。無理に夢を持ったりする必要なんてないのだ。夢見ている人達の生き方を真似する必要なんてなくて。
シンプルに幸せに生きる生き方もアリ。人間以外の動物は、そんなこと考えずにみんな生きているんですから!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?