神戸新聞杯 傾向と対策
2022年 ジャスティンパレス
中京2200m
人気構成:人気分散
1人気2.9倍 パラレルヴィジョン
2人気4.0倍 プラダリア
3人気8.1倍 ヴェローナシチー
4人気8.3倍 ボルドグフーシュ
5人気11.0倍 ジャスティンパレス
1人気は非クラシック勢力の条件戦2連勝3ヶ月休み明けのパラレルヴィジョン。この時点で有力馬不在で人気分散傾向を示していた(結果7着)。
2人気はダービー5人気5着のプラダリアなのでクラシック中心馬が不在になると人気は割れやすい(結果8着)。
勝ったのはダービー10人9着で5人気だったジャスティンパレス。人気着順ではプラダリアにダービーで人気先着を許していたが、夏を挟んで逆転することができた。
2着はヤマニンゼスト。12人気だった。クラシック未出走の夏の上がり馬。特別レースを昇級戦で上位人気に凡走した後の大穴激走だった。
3着はボルドグフーシュ。こちらもクラシックG1未出走で条件戦を勝っての3ヶ月休養明けだった。京都新聞杯5人気3着実績はあった。
2021年 ステラヴェローチェ
中京2200m
人気構成:2強+4強
1人気1.8倍 シャフリヤール
2人気3.0倍 ステラヴェローチェ
3人気7.7倍 キングストンボーイ
4人気9.1倍 ワンダフルタウン
5人気26.5倍 レッドジェネシス
ダービー4人気1着のシャフリヤールと9人気3着のステラヴェローチェが参戦し上位人気を構成。ダービー勢力が上位を占めたものの、シャフリヤールやワンダフルタウンは凡走に終わった。ダービーからの人気変動が一番大きかった(単勝40倍→単勝3倍)ステラヴェローチェだけ好走しているのは興味深い点。夏を挟むと序列は崩れるのか。
2着はダービー13人気11着で単勝26.5倍とあまり人気にならなかったレッドジェネシス。ここでもダービーの人気着順が崩れている。
2020年 コントレイル
中京2200m
人気構成:超集中型
1人気1.1倍 コントレイル
2人気19.9倍 グランデマーレ
3人気20.3倍 ヴェルトライゼンテ
4人気23.5倍 ディープボンド
5人気26.5倍 マイラプソディ
2冠馬コントレイルに人気集中し完勝。2着にもダービー10人気3着のヴェルトライゼンテが入ったのでダービーの着順通りの決着だった。注目は3着に入ったロバートソンキー。クラシック戦線では使っていない1勝馬で夏の新潟の2勝目をかけた昇級戦で1人気2着後で14人気だった。ダービー勢力に中心を取られても、食い込む余地はあるのかもしれない。
2019年 サートゥルナーリア
阪神2400m
人気構成:超2強型
1人気1.4倍 サートゥルナーリア
2人気2.6倍 ヴェロックス
3人気13.2倍 ワールドプレミア
4人気22.8倍 レッドジェニアル
ダービー1人気4着サートゥルナーリア、2人気3着ヴェロックス参戦でダービー上位人気馬たちが上位人気を構成し、そのまま1・2着で決まった。ダービーに出走はなかったものの皐月賞トライアルの若葉Sでヴェロックスと人気を分け合ったワールドプレミアが3人気3着に入っている。
2018年 ワグネリアン
阪神2400m
人気構成:2強+1
1人気2.7倍 ワグネリアン
1人気2.7倍 エポカドーロ
3人気4.6倍 エタリオウ
4人気11.9倍 ステイフーリッシュ
ダービー5人気1着ワグネリアン、4人気2着エポカドーロ、13人気4着エタリオウが参戦し上位人気を構成。エタリオウが大きく上位人気変動しているのでワグネリアンやエポカドーロは人気面では楽になった。勝ったのはワグネリアン。人気が楽だったエポカドーロは4着凡走してしまい続く菊花賞でも凡走している。
2着にはその人気変動で辛い場面だったエタリオウが入った。夏を挟んで春の序列が崩れ始めていたのかもしれない。力をつけたエタリオウは続く菊花賞でも2人気2着に入っている。
3着には6人気のメイショウテッコン。春はクラシックはトライアルで負けて使えなかったところラジオNIKKEI賞に回って勝ってからの参戦となった。
2017年 レイデオロ
阪神2400m
人気構成:通常型
1人気2.2倍 レイデオロ
2人気3.5倍 キセキ
3人気6.9倍 サトノアーサー
4人気8.6倍 タンビュライト
5人気14.9倍 ベストアプローチ
ダービー2人気1着のレイデオロが1人気。3人気にダービー5人気10着馬が入っていたり、2人気に上がり馬キセキが入っていたので、レイデオロとしては走りやすく完勝している。
2着には初重賞でレイデオロと人気を分け合ったキセキが入った。ダービー組に食い込んだ形。続く菊花賞はレイデオロが出走しなかったが勝っている。上がり馬でダービー勢力の上位馬たちに人気になって食い込むのは至難の技なので、ここで食い込めると次走も期待できるだろう。
3着はサトノアーサー。ダービー5人気10着後だったが、3人気に支持されて人気程度に走った。負けて人気でやや人気先行なところだったが、ダービー勢力中心のレースになっていればそれなりに走ってくるということか。
2016年 サトノダイヤモンド
阪神2400m
人気構成:超集中人気
1人気1.2倍 サトノダイヤモンド
2人気6.7倍 エアスピネル
3人気9.5倍 ナムラシングン
4人気19.0倍 レッドエルディスト
5人気22.2倍 カフジプリンス
ダービー2人気2着のクラシック中心馬が参戦し集中人気し完勝。7人気4着のエアスピネルが2人気だったので人気でもメンバー的には楽な場面だった。
2着には皐月賞14人気13着後に夏の札幌で3戦してきて6人気とやや穴ポジションのミッキーロケットが入った。クラシック戦線で全く通用しなかった組も夏を挟んで逆転してくる時期なのか。
3着にはダービー8人気9着後のレッドエルディスト。ダービーからの穴ポジションにの馬にも警戒が必要。
2015年 リアファル
阪神2400m
人気構成:集中人気
1人気1.9倍 リアルスティール
2人気6.6倍 マッサビエル
3人気8.0倍 リアファル
4人気9.0倍 アルバートドッグ
5人気10.2倍 キロハナ
ダービー2人気4着のリアルスティールが参戦し人気が集中し2着。
この年は珍しくクラシックG1勢力がほとんど出走していない(2頭)レースだった。
勝ったのはダートや芝の条件戦を使って3人気だったリアファル。
3着は、弥生賞3人気5着、京都新聞杯4人気4着などの実績があった7人気のトーセンバジル。
まとめ
ダービーの中心馬が出走してくるとダービー勢力が上位人気を占め流ので安定して走る傾向がある。ダービー中心馬が不在(2022)だったり、ダービー勢力が極端に出走してこない(2015)ようなときは上がり馬にも警戒が必要。
またダービーなどの人気着順の序列は夏を挟んで崩れ始める傾向もある。よってダービーから見てやや人気先行気味の辛い人気変動の馬や穴ポジションの馬が逆転してくるということもあるので注意が必要。
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