有馬記念の上位人気馬3頭が危ないと感じた理由はコレ!

 阪神カップ本線的中でした!ワイド+三連複的中で3000円→12000円くらいになりました。

 さてこれを有馬記念などに転がします。

 「など」をつけたのは有馬記念って「有馬記念絶対取る!」って熱くなってしまう危険なレースだからです。「熱くなると予想は外れやすい」と思うので、「有馬記念などに転がす」くらいのスタンスでいこうと。

 今年って有馬の日が競馬最終日ではないの知ってました?大井の東京大賞典も控えています。有馬でどうしても悩んでしまったら、来週以降のレースで転がすのもありじゃないかななんて考えてます。

 さて、有馬記念。ジャパンカップではシュヴァルグランが逆転勝利しました。

 この結果をみて、あれ?ちょっと古馬中長距離G1戦線が閉塞気味になってきてる?と感じました。

 というのは、昨年の有馬記念が終わった時点で「キタサンブラックは世代最強」という感じでした。キタサンを倒せたのは3歳馬のサトノダイヤモンドで、それまでいい勝負をしてきた古馬のゴールドアクターらはキタサンブラックにはもう敵わないような結末でした。シュヴァルグランも、その有馬では6着に終わっています。

2017年に入ってもキタサンブラックの快進撃が続きます。大阪杯→春の天皇賞と連勝しました。このときもシュヴァルグランはキタサンブラックにには勝てず2着まで。

 確かに宝塚記念ではキタサンブラックは負けましたが、2倍を切る1人気に支持されており、そのぐらいの人気の重圧がかかってはじめて負けただけです。

 次走の秋の天皇賞では、また人気が和らいで単勝約3倍と人気分散気味の1人気で楽勝だったのは言うまでもありません。

 それで今年のジャパンカップ。この戦歴からすれば、3歳馬のレイデオロと人気を分け合っての1人気なら楽勝のはずでした。ところがシュヴァルグランが勝ったのです。これまでシュヴァルグランに先着されたのは、人気になりすぎた宝塚記念ぐらいでしたから、これは驚きでした。

 ではシュヴァルグランが強くなったのか?

 それにはちょっと疑問があります。シュヴァルグランも休養明けの京都大賞典では、それまで先着を許してこなかったトーセンバジルに先着を許してしまいます。キタサンブラックと同様、これまで負けていなかった馬に負けるようになってきていたのです。

【春の時点ではシュヴァルグランの方が強かった例】

 【シュヴァルグランがトーセンバジルに先着を許した京都大賞典】

 このように、キタサンブラックをはじめとして中長距離G1の古馬達の間で「先着したりされたり」の関係が始まったとこの秋のレースをみてきて感じました。

 このことは、言いかえると「閉塞的な状態になってきている」ということでもあります。同じメンバー同士で先着したりされたりを繰り返すのは閉塞的な状態だと言えるからです。

 この閉塞状態と対にあるのが鮮度が高い状態です。「初対戦の3歳馬」はこような状態にある馬達だといえます。

 実際にジャパンカップでは3歳馬のレイデオロがキタサンブラックと人気を分け合いながらも、キタサンブラックに先着しています。本来であれば3歳馬は古馬と比べればまだ子どもですから、古馬勢に分があるところですが、閉塞的な状態になってくると、このように上位に食い込むことも可能になってきます。

 今回も3歳馬でアルゼンチン共和国杯を買ってスワーヴリチャードが出走してきてます。古馬勢の閉塞状態を考えると人気でも上位争いに加わってきそうです。

 ただレイデオロがジャパンカップを勝ち切れなかったように上位人気になってまで勝てるかというと、ちょっと考えてしまいます。本来であればクラシック戦線経由でもよかったはずですが、アルゼンチン共和国杯経由での参戦です。

 菊花賞馬のキセキやダービー馬のレイデオロが出走した神戸新聞杯には出ていないのです。ここに出ていて上位争いしていて、菊花賞回避してのアルゼンチン共和国杯→有馬記念だったら迷わず本命ですが、3歳馬が上位人気に支持されてしまうようなアルゼンチン共和国杯経由だったのがどうしてもひっかかるのです。

 アルゼンチン共和国杯しか使わなかったことで実力の裏付けがないまま有馬記念に来て人気になってしまった。というのが正当な評価ではないでしょうか。

 そうはいっても、古馬勢は閉塞気味です。鮮度の高い3歳馬でも上位に食い込める条件は揃っています。だから勝てないまでも上位争いには加わってきそうではあります。ですから、スワーヴリチャードが単勝5倍くらいの2人気の支持を得ているのでしょうね。

 過去にG1未勝利でアルゼンチン共和国杯経由で有馬記念勝ったのは、ゴールドアクターです。このときでもゴールドアクターは8人気でした。本来は、G1実績なくてアルゼンチン共和国杯経由だったら、これくらいの評価のはずですが、今年はメンバーが手薄なので2人気になっています。

さてこれで上位人気の3頭の検証が済みました。こうしてみると、上位人気3頭は不安材料もあって、今年の有馬記念は波乱要素を含んでいる気がしますね。

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