魔女見習いをさがして
キキに、アーヤに、どれみの世界。
ここ最近はなにかと魔女に縁があって、魔女が出てくる物語によく触れていた。(というか私が興味関心をもったらから自然とそうなった)
魔女のいる世界は魅力的だ。
なんでもできる気がしてくるし、
希望や勇気に溢れてる。
でも、不思議なことに
その世界には普通の人間がいて、
私たちと同じ日常を過ごしている。
魔女がいる。それだけで素敵な世界に変わる。
土曜日に、一昨年公開されていた『魔女見習いをさがして』を新文芸坐で鑑賞した。「おジャ魔女どれみ」の20周年を記念して制作された映画だ。
観賞後には制作会社のプロデューサーと監督のトークショーもあった。
そこで知った衝撃の事実。
夢あふれる世界を生み出していたのは、
私と同じ現実世界を生きる大人だった。
思えば、毎週見ていた「おジャ魔女どれみ」に出てくるどれみたちは当時の私と同じ小学生で、私と同じように家族がいて、友達がいて、学校へ通っていた。
『魔女見習いをさがして』のキャラクターもそう。
私と同じ年代の女性がいて、同じような憤りや迷いや葛藤、寂しさを抱いてもがいていた。
彼女たちの話は
夢物語のようで、そうじゃないのかもしれない。
かつてのどれみちゃんも、
映画の中の彼女たちも、そして、私も、
みんな魔女見習いなのかもしれない。