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村カフェができるまで その6 〜「村カフェ」から「村コミュニティスペース」へ〜

「TOKYO STARTUP GATEWAY」 進捗状況。

400字のアイデアをエントリーしたのち、
2回目の起業家育成プログラムに参加していた私は
自分のビジョンやアイデアについて話す機会が増えていた。
ふわっとした「村カフェ」の構想が
具現化できるよう明確に話す必要がで出てきた。

「どんな場所でやるの?」「オンラインじゃダメなの?」「誰が管理するの?」「お金はどうするの?」「対象者が求めているものを調べてみては?」
私の発表を聞いた人たちは、たくさんの的確なフィードバックを投げてくれた。
考えなければならないことが明確になる。やるべきことも見えてくる。
でも、気持ちが追いつかない、どうしよう。
そんな時にTSGの一次選考書類の提出通知メール届いた。


とりあえず、一次選考書類を仕上げるまではやってみよう。
ここで一つの形にできれば、「村カフェ」はだだの夢物語じゃなくなる。
そんな思いで、
ふわっとしていた私のやりたいことを書いて、話して、聞いてみて、なんとかまとめた。


以下、選考項目と私の記述



Q1、世の中や世界を変えるアイデアを一言で表すと?

どんな時も、誰でも、自分の居場所を見つけられるように。


Q2、アイデアの概要

私がつくりたいのは「誰もが自分の居場所を見つけられる社会」です。そのために「村コミュニティスペース」をつくります。「村コミュニティ」とは、相手の変化に気づけて自分の変化を見守ってもらえる地域社会のことを指します。散歩をしたらすれ違いざまに挨拶を交わしたり、何気ない会話をしたりできるコミュニティを形成する要の場が「村コミュニティスペース」です。私は「村コミュニティスペース」の確保と維持するためのシステム・組織づくりを行います。

Q3、なぜこのアイデアをやろうとしているのか?

「村コミュニティスペース」を考えたきっかけは、休職時に私が居場所のなさを感じ、強烈に寂しくて苦しい思いをしたことでした。 6年間の教員時代のうち、2度、約3ヶ月間の病気休暇をとり、1度は1年間の休職をしました。その期間、私は「自分はいても、いなくても変わらない」という気持ちをずっと抱いていました。教師として働きたかったので、休職するたびに心身が回復してくると復職に向けた準備を始めます。けれども、その準備は個人で進めることが大半で、進捗を確認してもらったり具体的なアドバイスをもらったりする機会は多くありませんでした。あの時私は「誰も自分の変化に気づかないし、自分に関心を向けてくれていない」と感じていたし、「他の人は当たり前にやっている仕事もできないんだから、自分なんている意味がない」と思っていました。 今は転職の甲斐あって、心身ともに安定してきました。でも、「いつ、あの時の自分に戻るか分からない」という恐怖感があります。だから再び調子を崩して、自分の居場所を見失ってしまったとしても立ち直れるように居場所の数を増やしておきたいから「村コミュニティスペース」をつくろうと決めました。


Q4、どんなサービスや商品を創り、どんな世界や未来を実現したいか?

「村コミュニティスペース」がしたいのは、人との関わりを深くして、自分の居場所をつくる手助けです。「村コミュニティスペース」自体は小規模です。でも、全国各地(もしかしたら海外も)に点在させて大きなネットワークをつくります。それぞれのスペースが「村コミュニティ」として繋がり、交流しているので、自分に合った居場所を選ぶことができます。だから、置かれた環境に関係なく、自分の居心地の良い居場所を見つけられるようになります。  「村コミュニティスペース」は安心できる空間を提供します。「あなたがただ居ていい場所」をコンセンプトに、自由に過ごせる場として開放します。利用対象者は「中高生」です。学校に行くことの難しい子の日中落ち着いて過ごせる場になったり、学校終わりの遊び場になったり、家族未満知り合い以上の人たちとご飯を食べる地域の食卓になったり、多様な使い方を想定しています。 さらに、イベントや体験活動を定期的に行って、中高生と地域の交流を生む場所にもします。学校で学べることもそうじゃないことも学べる「勉強会」や大人も交えた「哲学カフェ」、成果が見えやすくて交流が生まれやすい農作物づくりや調理体験など、交流の生まれるさまざまな活動に挑戦します。 「村コミュニティスペース」を訪れることで、家と学校の狭い世界で過ごすことが多く、視野が狭くなりがちな中高生が俯瞰的に物事を見たり、自分の置かれた環境以外にも自分の居られる場所があることを知ったりできるようなる場にしたいです。  また、「村コミュニティスペース」の提供やイベント運営には地域の高齢者に協力してもらい、中高生と高齢者の交流を生む場にもします。世代間ギャップの大きい2世代の交流がお互いに多様な視点を養う機会となり、中高生は意欲的に社会に関わり行動を起こし、高齢者はやりがいを得ていつまでも活き活きと過ごすことができる環境づくりに貢献していきます。  「村コミュニティスペース」から地域をより良くしようと思い、活動する人を増やし、やわらかな笑顔の広がる社会にすることが最終的な目標です。

2024.7.29


「村カフェ」は「村コミュニティスペース」へと名前を変えた。

でも、なんかしっくりこない。
一次選考書類の提出は8月5日まで。
もう少しだけ、考えてみる。