コロナ時代の海外出張「海外用のPCR検査はどこで受けられる?」など出入国に必要な情報や書類についてお伝えします
2022年2月3~23日までカンボジアに出張しました。
カンボジアには前職で行ってのですが、新型コロナウイルス感染症の影響で出入国に必要な書類など変わっています。
正しい書類をそろえていないと、空港で「書類不備で、渡航ができません」と足止めされてしまいます。
▼カウンターでスタッフの皆さんが慎重に書類のチェックをしてくれます
正しい情報をどこで得て、準備をしたのかをお話しします。カンボジアを例にしていますが、どの国への出張にも役立つと思います。
その国へ入国のために必要な情報をどこで得るか
カンボジアの渡航を前に、情報をチェックしたのが以下のサイトです。こちら、微妙に情報が異なっていました。
1. 渡航予定の国の日本大使館
2. 外務省のページ
3. 日本にあるその国の大使館
なので、情報更新日を見比べて、新しいものをチェックするようにしました。
カンボジアにある日本大使館のトップページの情報がいつも最新だったので、それを参考にしました。
ビザ不要の国もありますが、大半の国は以下の証明書を求めています。一つずつ説明をしていきますね。
パスポート
ワクチン接種済みであることを証明できる書類
陰性証明書の提示
ビザ
COVID-19健康保険(カンボジアの場合は推奨でした)
入国の際に必要なもの
■パスポート
「パスポートなんて忘れるわけがないじゃないか」と思いますよね。(たまに忘れる方もいらっしゃいますが)
残存有効期間のチェックをしてみてください。
新型コロナウイルス感染症の影響で海外の渡航ができなくなり、パスポートも長い間タンスにしまわれていた…という方も多いのでは。
パスポートの残存有効期間を3~6ヶ月以上とされている国が多く、有効期間満了日がそれを下回っていると入国ができません。
カンボジアは残存有効期間を6ヶ月以上と設定していました。私のパスポートは2022年9月に切れるので、2月の出張はぎりぎりセーフでした。
残存有効期間が1年未満であれば、新しいパスポートへの切り替え申請ができます。
パスポートは申請してから、受け取りまで土曜日・日曜日・祝日・振替休日・年末年始期間(12月29日~1月3日)を除いて申請した日を含め6営業日目から受領できます。特にビザが必要な国に渡航する場合、そこにも時間がかかるので、余裕をもってパスポートの切り替え申請をしましょう。
■ワクチン接種済みであることを証明できる書類
ワクチンを打ったという方は
1. デジタル庁のサイトにある「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」
2. 住民票のある自治体より予防接種証明書(ワクチンパスポート)の書面発行を受ける
の2パターンで証明書を受けることができます。
デジタル庁のサイトにある「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」は日本語と英語で接種記録が表示されます。
ただこのアプリを使うため位は
スマートフォン
マイナンバーカード
マイナンバーカードの券面入力補助用暗証番号(カード受取の際に設定した4桁の数字)
パスポート(海外用を発行する方)
が必要です。「マイナンバーカードをつくっていないよ」という方は使用できません。
いまは問題が解決できていますが、マイナンバーカードに旧姓の表記がある場合エラーになるためアプリの使用ができず、私は住民票のある自治体に証明書の発行を依頼しました。
お住いの自治体によりますが、私が住んでいる中央区は来所による感染リスクを軽減するため、予防接種証明書の申し込みは郵送で受け付け。1週間以内には発行するが書類不備だった場合は発行に時間がかかるなど、ここでも時間がとられる!
新型コロナウイルス感染症時代は「余裕を持った準備」が鍵です。
以前でしたら思い立ったら弾丸出張・旅行も可能だったのですが、いまは難しくなりました。
■陰性証明書の提示
入国の際に新型コロナウイルスの陰性証明書の提示が必要です。
カンボジアの場合入国の72時間以内に受けた検査の証明書を求めていますが、国によって異なるので要チェックです!
検査の種類、紙媒体でよいのかデータでも可能なのかという条件が示されていますので、これらの条件に合った医療機関で検査を受けましょう。
「どこの医療機関で受ければよいのだろう?渡航先の国で求められている条件で検索できないか?」私も悩みました。
おすすめなのは厚生労働省と経済産業省が運営している、新型コロナウイルス感染症の検査が可能な医療機関を検索・比較・オンライン予約までできるサイト「海外渡航者新型コロナウイルス検査センター(TeCOT)」の活用です。
PCR検査も、値段が違うんですよね…。こちらを見て、その国が求める条件に合った医療機関の中から、法人がOKとする金額で検査をしてくれるところをお選びください。
私は安さ重視でした(笑)
■ビザ
国によってはビザを求めている国もあります。カンボジアもそうです。
新型コロナウイルス感染症が蔓延する前は、空港でアライバルビザ(到着時に取れるビザ)が取れました。
でも現在は、アライバルビザの発行は禁止されています。こちらも、在カンボジア日本大使館のサイトでその情報を見つけました。
ビザについては
日本にある大使館、領事館でビザを取る
e-Visaを取る
アライバルビザを取る(空港で発行している国の場合)
かと思われます。近年は、わざわざ大使館や領事館に行きビザを取らなくても電子申請(e-Visa)というインターネット経由で申請してビザがPDFで届く仕組みなどありますのでチェックしましょう。
ちなみに私はこのe-Visaでとりました。
■COVID-19健康保険
新型コロナウイルス感染症にかかったとき使える健康保険の加入を求めている国があります。
カンボジアは推奨でしたが、トランジットをしたタイは求められているようでチェックされました。
こちらいつ発症するかわからないので、推奨をしている国であっても海外保険には入っておきましょう。
その他の注意事項
ワクチン未接種の場合
上記ではワクチンを接種した人の情報でしたが、いろいろな事情でワクチンを打っていない方もいるかと思います。
ワクチン未接種者の入国については、各国で対応が異なりますので外務省の「 新型コロナウイルスに係る日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国に際しての条件・行動制限措置」をチェックしましょう。
全豪オープンでジョコビッチ選手がワクチンの接種をしていないためオーストラリアに入国がができませんでしたよね。オーストラリアは「ワクチン接種を終えた外国人は入国が可能」としております。つまり摂取していない人はNGです。
私が出張で行ったカンボジアはワクチン未接種の場合、カンボジア政府が指定する隔離施設または保健省が承認した隔離可能なホテルで14日間隔離され、陰性であれば入国できます。
14日間の隔離は…つらいです。カンボジアから戻ってきて3日間ホテル待機、その後4日間の自宅待機でしたが、精神的につらかったです。
トランジットをする場合
上記にも書きましたが、第三国でトランジット(飛行機の乗り継ぎ)をする場合、そのトランジット先の国の条件もチェックしましょう。
カンボジアの場合、保険の加入は推奨でしたがタイは必須だったのかチェックされました。
カンボジアから日本に帰国のときもタイでトランジットをしたのですが「保険証を見せて」といわれたときに。驚きました。「トランジットの時間2時間だけだよ、外には出ないよ」といっても無駄で、カバンの奥底にあったもう使わないと思っていた保険証を探す羽目になりました。
出張前は、毎日情報をチェックしよう
各国が示す条件は日々変わります。常に情報をチェックしましょう。
それは渡航先の国の情報だけではなく、日本の水際対策の情報についてもです。
2月3日の出国時にはなかった、カンボジアからの帰国者に対する3日間のホテル待機が2月5日に決まりました。
出国時にはまさか帰国してから自宅に帰れないと思っていなかったので、びっくりしました。
なかなかまだ不自由な気持ちになりますが、少しずつ人の行き来が
再開しそうです。
オンラインでの会議も可能な時代となりましたが、やはり現地に行き、担当者と直接対話することで新たな気付きや学びも生まれてきます。
私は今回カンボジアに行けてよかったと、心から思っています。
このnoteが皆さんの参考になればうれしいです。