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あかあかと通る一本の道_齋藤茂吉

◆齋藤茂吉

”あかあかと一本の道とほりたりたまきはる我が命なりけり” 

近代短歌を確立した歌人。山形県生まれ。東大に学び精神科医となる。一方、正岡子規の影響を強く受けて作歌に熱中する青年時代を送り、代表的歌集に『赤光』『あらたま』『ともしび』『白き山』など。

◆修行に完成はない

坂本真民先生との対談。
【日本の仏教詩人。明治42年熊本県生まれ。「念ずれば花ひらく」は多くの人に共感を呼び、その詩碑は全国、さらに外国にまで建てられている。】
真民先生は毎晩唱えるお祈りの言葉がある、とおっしゃいました。それは大無量寿経の嘆仏偈の中の言葉です。
「我行精進、忍終不悔」(わが行は精進して忍んで終に悔いじ)。
修行に完成はない。修行して修行して、この道をあくまでも歩み続ける。そことに悔いなどあろうはずがない。それこそが生きるということなのだ
詩人になるために詩を書くのではない、自己を成熟させるために詩を書くのだ、とは常々真民先生のおっしゃっていることです。

◆坂本真民に通じる斉藤茂吉の生き方

「自己成熟を願って精進し続ける生き方が己の一本道と思い定め、脇目もふらずひたすら歩み続ける、こういう愚直さほど偉大で、光り輝くものはない」
私は真民先生の姿を通して、父茂吉の生き方に気づくことにもなりました。

◆愚直に生きる

茂吉が医業や病院経営など煩雑な生業があろうと、自分はあかあかと通る一本の道、歌の道に生きるのだと思い定めた決定心の歌なのだと改めて思うのです。そして思い定めた一本道を愚直に生き、命を輝かせることができたのだと思わずにはいられません。真民先生の己を極める愚直な生きざまはまぶしいほどに輝いています。父茂吉もまた、愚直に歌の道を貫いて重みのある輝きを備えることができました。

◆感想

一つの道をただひたすらに極めることがどれほど素晴らしいことか。

父齋藤茂吉の一本道で愚直に進む背中を見て、著者の齋藤茂太氏が自らの医業に懸ける一本道を歩まれているところに神髄を感じます。

私たちKamakuraKazokuの一本道は「家族の幸せ」です。
そして「次世代に心の豊かさを残す」ことを理念に掲げております。
最終的に親から子、次世代へ残すことができるものは「考え方」や「想い」です。
少しでも多くのご家族のお役にたてるよう、日々愚直に精進してまいります。


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