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準備、実行、後始末_桜井章一

1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書より~

◆著者

東京下北沢に生まれる。大学時代に麻雀を始め、裏プロとしてデビュー。以来引退するまで二十年間無敗、「雀鬼」の異名を取る。引退後は「雀鬼流麻雀道場牌の音(ぱいのおと)」を開き、麻雀を通して人としての道を後進に指導する「雀鬼会」を始める。(雀鬼会オフィシャルサイトより抜粋)

◆相手に信頼される麻雀

一般の麻雀というのは、迷惑をかけっこして、迷惑をかけられた人が負けていくんですよ。うちらの麻雀は、キャッチボールでいえば、相手の胸に向かって一番捕りやすい球をお互いが投げ合うということ。そこで初めて本当の勝負ができるんだ、と。

◆敗者も勝者もない

たった一人の人間が勝ったり、一部分の人間たちが勝利感に浸ったりするのが世間一般の勝負でしょう。(中略)
雀鬼会の麻雀のやり方というのは、点数がある子だけが何かやっているんじゃなくて、点数がなくなった子にも、やるべき仕事がいっぱいあるんです。
で、それを見つけてやれば、「お前、勝ったね」と言ってあげられる。(中略)みんなが精いっぱいやったら、敗者も勝者もないんです。

◆「準備、実行、後始末」

例えば、きょうは朝の十一時から大会だといったら、十一時に来るやつは遅刻です。十時半に来た子ですら、申し訳なさそうに入ってくるんですよ。(中略)
物事を行うということは、すべて「準備、実行、後始末」なんです。
(中略)
皆でソフトボールをやる時なんかも、後始末は必ずきちんとやります。グラウンドを管理されているおじいさんからある時「(中略)こんなに俺が後で何にもしなくていいようにして帰っていくところは初めてだ。来た時よりきれいになっているよ」と言われたことがあるんです。
「準備、実行、後始末」というのはワンクールです。ワンクールができるということは簡単に言えば、しっかりしている、ちゃんとしているということじゃないですか。

◆感想

「準備、実行、後始末」
本文中ではもっと詳しく書いていらっしゃいますが、真ん中を重視しすぎることで準備、後始末がおろそかになってしまいがちであると警鐘を鳴らしています。
自分自身に翻ってみても、忙しくなってくるとつい後回しにしてしまうことがあり、のちのち後始末を怠ったせいで準備に支障をきたしたりすることがあります。
このワンクールを毎日しっかり行うことがいかに大切か、あらためて感じました。「凡事徹底」日々の習慣にしっかり取り入れてまいりたいと思います。

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