ヒット商品を生み出す秘訣_佐藤可士和氏
ユニクロ、セブンイレブン、楽天・・・
知らない人はいない程の有名ブランドを次々と手がけている佐藤可士和氏。
そのロゴはシンプルで力強く、意識にストンと入ってきます。
どういう意識で生み出されているかを以下のように書いています。
ヒット商品を生み出すには、商品の本質を見抜くことが肝要です。
本質を見抜くとはある表層だけではなく、いろいろな角度から物事を観察し、立体的に理解するということです。
佐藤可士和氏は本質を見抜く上で大切な2つのポイントを挙げています。
①「前提を疑う」
ここではフランスの美術家マルセル・デュシャンから学びを得ています。
人々がキャンバスに「どんな絵を描こうか」と競っていた時代に、便器にサインをして美術展に出品したと!
まさに「絵を描く=キャンバス」という前提が見事にひっくり返っています。
「そもそも、これでいいのか?」と、その前提が正しいかどうかを一度検証してみることです。
過去の慣習や常識にばかり囚われていては、絶対にそれ以上のアイデアはでてきません。
②「人の話を聞く」
「人の話を聞く」ことが本質を見抜く要諦だといえます。相手の言わんとする本意をきちんと聞き出す。僕はそれを問診と言っていますが、プロジェクトを推進していく際はこの問診に多くの時間を割いています。じっくり悩みを聞きながら、相手の抱えている問題を洗い出し、取り組むべき問題を見つけていくのです。(中略)
自分が常にニュートラルでいること、それが重要です。
◆気づき
「本質」
とても大切なことだと感じました。
本質が理解できていないと、話が進まない。
話し合いのすべてが無駄になってしまう可能性もある。
見えている部分は本当に正しいのか、目の前の相手の言っていることは本心なのか。
そもそもの前提から疑い、確認する作業が必要なのだと感じました。
最後に、佐藤可士和氏は以下のように述べています。
感情のままに行動するのではなく、必要かどうかを判断の拠り所とする。いつも本質だけを見ていようと思っていれば、判断を間違えることはないでしょう。
私達はたくさんの家族を見てまいりました。
その中で、家族間という非常に近しい関係だからこそ、感情的になり、意見がぶつかる場面はとても多いです。
だからこそ、ことの本質は何なのかを冷静に見定めることができる場が必要だと感じています。
私達は家族会議のファシリテーターを行っております。
目的に向かって中立的な立場から働きかける役割を担うことで本質的な話し合いに近づくことができると考えています。
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