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進メ、鎌倉ペンギン

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学校教育やGIGAスクール構想をはじめ、鎌倉スクールコラボファンド、ふるさと寄附金を活用した取組に関する情報を発信。
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#教育長コラム

【受付終了】【第5弾】鎌倉スクールコラボファンド絶賛受付中!

皆さん、こんにちは。教育長の高橋洋平です。 未来を生き抜く力を育むことができる魅力ある教育活動を、豊かな人材、NPO・企業・大学等と素敵なコラボレーションで実現していく「鎌倉スクールコラボファンド(鎌倉SCF)」。 本日は①ガバメントクラウドファンディングと②サポーター制度について紹介します。 ①ガバメントクラウドファンディングについて これまで4回の行ったガバメントクラウドファンディングでは、皆さんからのご支援で、SDGs等のさまざまなリアルな社会課題への興味や関心

復興とは何かを考える それは学びに通ずる─福島の子どもの言葉から

教育長の高橋洋平です。 『内外教育』で掲載されました「第10回 鎌倉教育長日記」を紹介します。(内外教育には許可をいただいています。) 能登半島地震から1年がたちました。避難先やいまだ十分でない環境で頑張っている児童生徒や教師たちがいます。遠くからではありますが、応援しています。石川県立穴水高校の生徒が「地震の後、いつもの生活がすごく幸せなことだと感じるようになりました」と話しており、つらい経験を学びにする強さに感じ入りました。 「本物」の時間 私が勤めていた福島県でも

金融商品の運用益でワクワクする教育活動を ─スクールコラボファンド+(プラス)始めます─

教育長の高橋洋平です。 『内外教育』で掲載されました「第9回 鎌倉教育長日記」を紹介します。(内外教育には許可をいただいています。) 未来を生きる子どもたちには、未来につながる学びを届けたいと思います。例えば、生成AI(人工知能)の急激な進化や米国の大統領選を巡る議論など子どもたちの未来に大きく影響し得る事柄がある中で、こうした社会の変容そのものを使って探究的な学びを創造したい。しかしながら、先端テクノロジーや国際情勢などについて、学校や教師の力だけでゼロから学びをつくるの

子どもたちのULTLAな言葉

教育長の高橋洋平です。 『内外教育』で掲載されました「第8回 鎌倉教育長日記」を紹介します。(内外教育には許可をいただいています。) 学校に行くのがつらい子どもたちのための「かまくらULTLA(ウルトラ)プログラム」を今年も開催しました。鎌倉の海や森、寺などを舞台に、体験的・探究的に自分らしく学んでいく場です。子どもたちから発せられた言葉からULTLAがどのような場なのか、お伝えします。 ※ULTLAは「Uniqueness Liberation Through Lear

「共助」の資金で、子どもたちが学びのチャンスをつかみ取る

教育長の高橋洋平です。 『内外教育』で掲載されました「第7回 鎌倉教育長日記」を紹介します。(内外教育には許可をいただいています。) 本年7月に、経済産業省から「イノベーション創出のための学びと社会連携推進に関する研究会報告書」が出されています。社会からヒト・モノ・カネを公教育に結集させるのが目的の一つです。 本報告書の通り、教育に関する費用負担は、税財源による政府・自治体支出(公助)と各家庭が支出する受益者負担(自助)が中心です。子どもたち自身が多様で個別最適な学びを

豊かな「気付き」のある教職員研修のデザイン

教育長の高橋洋平です。 『内外教育』で掲載されました「第6回 鎌倉教育長日記」を紹介します。(内外教育には許可をいただいています。) 夏休みは子どもたちにとって待ち遠しい自由な時間かもしれませんが、教職員にとっては、まとまった時間を取って学ぶことができる貴重な時期です。本市教育委員会の研修担当も、7、8月はいつにも増して忙しくしていました。 今年度は教職員の学びの場にもいろいろなチャレンジがありました。 例えば、学校管理職研修は、午後の時間をたっぷり使って、各学校の実践

探究的な学びを探究する ー地域社会のみんなで探究を語り合うー

教育長の高橋洋平です。 『内外教育』で掲載されました「第5回 鎌倉教育長日記」を紹介します。(内外教育には許可をいただいています。) 7月13日に鎌倉市教育委員会が主催し、「鎌倉スクールコラボファンド」を活用した探究学習のシンポジウムを開催しました。「ホンネdeトーク」と名付け、実践者や伴走者のワクワク・モヤモヤに迫るパネルディスカッションなどを行いました。 鎌倉スクールコラボファンドとは、寄付を募り、企業・大学や伴走者と一緒に探究的な学びを創っていく仕組みです。本施策

ブラブラと幕府の謎を解き明かす─文化財をめぐる保存と探究─

教育長の高橋洋平です。 『内外教育』で掲載されました「第4回 鎌倉教育長日記」を紹介します。(内外教育には許可をいただいています。) 先日、タレントのタモリさんが全国をブラブラ歩くNHKの番組「ブラタモリ」が鎌倉に来てくれました。タモリさんが日本各地を歩き、街並みの中に残る痕跡を手掛かりに、地学、歴史学などの観点から秘密を解き明かしていく、実に探究的なあの番組です。(レギュラー放送が終わってしまって悲しい!) タモリさんは、番組内のフィールドワークや研究者・学芸員との対

子どもたちと教育長が話していること -当事者としてチャレンジする子どもへ-

教育長の高橋洋平です。 『内外教育』で掲載されました「第3回 鎌倉教育長日記」を紹介します。(内外教育には許可をいただいています。) 5月は鎌倉市立小中学校、すべての学校・教室を訪問した。校長などから学校の様子やチャレンジについて伺いつつ、子どもたちともたくさん話すようにしている。 「教育長」という人らしいと聞き付けると、陳情する子もいる(笑)。先日は「小学校で鉛筆じゃなくて、シャープペンシルを使えるようにしてください!」と訴えられた。その子に「みんなで議論してみて、必

炭火 -生涯にわたって主体的に学び続ける-

教育長の高橋洋平です。 教育長に就任するに当たって、東京から鎌倉に移り住みました。鎌倉は海や森など自然が豊かな土地です。色とりどりの花を見て、野鳥の歌声を聞いて、春という季節が豊かに流れていくのを肌で感じています。 卒業しても「炭火」のように学ぶ 今年の鎌倉市の卒業式は、4年ぶりに来賓も招き、季節の花と歌声に包まれた素敵な式典を開催することができました。 中学校では、RADWIMPSの「正解」を生徒が選び、合唱する学校が多かったように思われます。 TOKIOの「宙船」

探究 加速する自治体 -寄付で柔軟な学び-

教育長の高橋洋平です。 鎌倉スクールコラボファンドについて、令和6年(2024年)5月27日の日本経済新聞に寄稿文が掲載されましたので、許可を受けてこちらに掲載させていただきます。 未来を生きる子どもたちのためには、未来の視点に立って学びを創造する必要がある。SDGs(持続可能な開発目標)の実現に向けたリアルな社会課題に基づくプロジェクト型学習、人工知能(AI)をはじめとするデジタル技術を活用した個別最適で協働的な学びなどはその一例だ。 しかし、学校現場は未来に向けた教

教育長の多様性と専門性 -教育政策のリーダーシップを考える-

教育長の高橋洋平です。 令和6年度に入り、いくつかの教育関連誌で連載をスタートさせています。 それらの記事をはじめ、教育長の仕事をする上での視点や日々の気付きなどについて、新たに「鎌倉の教育 あれこれ」と題して、鎌倉市教育委員会noteで発信していきたいと考えています。 どうぞよろしくお願いいたします。 経験すべて生かす 私は大学卒業後、文部科学省に入りました。福島県や米国大学への出向などを経て、文科省を退職後、コンサルティング会社に勤め、昨年鎌倉市の教育長に就任しまし

【鎌倉SCF:目標額達成】子どもたちに届け!ワクワクする学び

教育長の高橋です。 令和6年1月29日まで受付していた【第4弾】鎌倉スクールコラボファンドのガバメントクラウドファンディングですが、1,172万739円ものご寄附をいただき、目標金額を大きく上回り達成することができました。 ご協力賜りました全ての皆様、本当にありがとうございました! 寄附金については、令和6年度に学校が様々な外部機関と連携して取り組む学習プログラム等に活用させていただきます。実現したプロジェクトについては、この鎌倉市教育委員会noteを中心に随時ご報告さ

【第4弾(受付終了)】鎌倉スクールコラボファンド受付スタート!

皆さん、こんにちは。教育長の高橋洋平です。 令和5年8月に市長に任命いただいてから3カ月が経ちました。鎌倉のめざす共生社会における学びの在り方を探究し、奔走する毎日です。信条は「挑戦」「対話」「笑顔」です。どうぞよろしくお願いいたします。 さて、本日は「鎌倉スクールコラボファンド」について、私の想いをお伝えします。 いま我々が育てている子どもたちは、2100年という時代を生きる子どもたちです。AIをはじめとする破壊的イノベーションは?SDGsは?地球環境は?ウクライナや