KURUMICCO WALK Vol.9「八幡宮前本店から源氏山公園へ」
第9回となる今回は、鎌倉紅谷 八幡宮前本店 からはじまり、佐助エリアをご紹介し源氏山公園をゴールといたします♪
(本記事の掲載内容は2022年11月時点のものです)
こちらが今回のKURUMICCO WALK MAPです↓
八幡宮前本店から出発~!
八幡宮前本店から鎌倉駅の西口に抜けて、鎌倉市役所を通り「佐助1丁目」という交差点を右折し、北に向かって歩いて行きます。
佐助稲荷神社(さすけいなりじんじゃ)
奉納されたのぼりと鳥居が立ち並ぶ参道がとても美しく、静かで厳かな雰囲気の神社
閑静な住宅街を抜けて分岐点で左に曲がり進んだ先に佐助稲荷神社の下社と社務所があります。奉納されたのぼりと鳥居が立ち並ぶ参道は圧巻の光景です。鳥居の両側に対になった狐の置物があり、参拝者をお出迎えしてくれているようです。
宮司様に伺ったのですが、佐助稲荷にはこのような言い伝えがあります。あるとき、子どもにいじめられた白い子狐(きつね)がいました。良忠上人(りょうちゅうしょうにん)という僧侶がたまたま通りかかり子狐を助けると、後日 彼の夢の中に親狐が現われ、悪病が流行ることを教えてくれました。そのとき、子狐を助けたお礼にと薬種袋を残していったそうです。目が覚めると、枕元に薬種袋があり畑にその種子をまくと3日で成長し、疫病の薬として多くの人を助けたとされています。
宮司様いわく、白狐は神様のお使いだそうで、その種は大根の種だったと言い伝えられているそうです。佐助神社には対になった白い狐の置物がたくさんいて、動物を大切にするという教えから「ペットと飼い主の心がずっと繋がっていられる場所」として、今でも多くの方が参拝に来られています。
佐助カフェ(さすけかふぇ)
鎌倉にゆかりのある作家さんの本を読みながらゆったりとした時間をお過ごしください
佐助稲荷神社と源氏山方面への分かれ道を、右側(源氏山方面)に曲がってすぐ左手に見えるオープンカフェ。テラス席にはワンちゃんも連れてくることができます。
オーナーの島崎さんは18年前に鎌倉に越してきて、通勤路だったこの道に惚れ込み、脱サラしてこちらのカフェをオープンされたそうです。元々、芸術に触れることが大好きな島崎さんは鎌倉内外のアーティストさんの居場所をつくりたいと、音楽、絵画、作家さんなど分野関係なくお声がけし、気軽に足を運んでもらえるコミュニティスペースを作っています。
今回は、こちらでつぶあんと季節あんを選べる「佐助焼き(つぶあん)」をいただきました。
半年以上かけて完成させたというもち粉100%のどら焼きは、ふわっと軽い口当たりともちっとした食感を両立させた、佐助カフェでしか味わえない新しいおいしさです。中には、鎌倉紅谷でもデザートなどでお世話になっている 鎌倉 山屋製餡所の粒あんがたっぷり挟まれています。
おいしいデザートを食べて心を満たしたいとき、アートで目を肥やしたいとき、楽器の音色に癒されたいとき、ぜひ佐助カフェへお越しください♪
スペイン家庭料理CASA PEPA(カサペパ)
「スペインと日本の架け橋になりたい」ペパファミリーから学んだ温かい田舎料理
佐助カフェから源氏山方面へ100メートルほど進むと、右手にスペインの国旗が掲げられているお店が見えてきます。
スペイン語で「CASA」は「○○家」という意味があり、「ペパ家」という名前のお店です。南スペイン アンダルシア州の山あいの温泉地にある村“カラトラカ”で、家族経営しているレストラン「CASA PEPA(カサペパ)」。オーナーのペパさんが作る田舎の家庭料理に惚れ込んだ日本人の加藤さんが、現地でペパさんに修行をつけてもらい「気軽に食べれるスペイン料理」をコンセプトに鎌倉に姉妹店を開きました。
酸味のきいたトマトの冷製スープ「サルモレホ」や、アーモンドを使ったソースで煮込んだ「ミートボール」、ムール貝・アサリ・イカ・エビがふんだんに使われた「シーフードパエリア」など、ご家庭では味わえないスペインの田舎料理を現地価格10ユーロ=1,400円で気軽にお楽しみいただけます。
+300円でコーヒーとバスクチーズケーキがつきます。見た目以上にさっぱりした後味のチーズケーキなので、スペイン料理をお腹いっぱい味わったあとでもペロッと食べられます。
加藤さんがつくるお店は雰囲気がとてもやわらかく、スタッフの方も親切なので、お料理がさらにおいしく感じられました♪
※価格は取材当時のものとなります。
源氏山公園(げんじやまこうえん)
春は桜、秋は紅葉が美しい 昭和40年に源氏山を切り拓いて造った自然公園
CASA PEPAから源氏山に向かって北へ、その途中にある銭洗弁財天からさらに急こう配の坂を登っていくと源氏山公園に到着します。
芝生の中央広場には1180年ころの若き源頼朝公の像が立っています。この像は頼朝公が鎌倉入りしてから800年の記念事業の1つとして昭和55年に造られました。平日には幼稚園の親子遠足、中学生の修学旅行、老夫婦のお散歩や、休日には家族やカップルでピクニックに・・・・と幅広い世代の方に利用されていました。
源氏山公園の中央広場でピクニックシートを広げておいしそうにお弁当を頬張っている様子はとても微笑ましく、まるで頼朝公が空から鎌倉市民を温かく見守っているようでした。
引用元:かまくら子ども風土記(第14版)より
今回のお散歩はここまでです!
日一日と寒さがつのってまいります。防寒対策しっかりされてお出かけしてください。
Vol.10もどうぞお楽しみに。