脱ステロイドを決意するまでの母の葛藤
3つ目の病院、さらにその次へ。
アレルギー検査をするために3つ目の病院を受診。
アレルギー検査の結果、牛乳と卵が引っかかった。数値としては牛乳がスコア2、卵がスコア3ランクだった。
検査で引っかかったとしても、成長するにつれてだんだん食べられるようになることもある。
との説明だったので、これはなるようになるかと割り切れた。
驚いたのが処方された薬の量だ。
ステロイド軟膏のチューブを10本、ドン!
塗り方の説明や、次回の診察の予約もなし。
えっ...
皮膚科では2週間毎に通院して、薬の微調整をしてたのに...
これは、塗り続けろってこと...
先がみえない。
もうやめよう。
わたしの心が決まった。
藤澤皮膚科で脱ステ開始
ネットで検索すると、たまたま自転車で行ける距離のところに脱ステ治療をしている藤澤皮膚科があった。
診察室にはいると藤澤先生がにこやかに迎えてくれた。
「おっ、○○くん、ハンサムになるぞ!」
「絶対治るからね、お母さん」
と、なんともうれしいことば。
「絶対治る」なんてことば、医者は使いたがらない。
「〜〜の可能性がある」とか、「それはわからない」とか、語尾を濁して自分の逃げ道を作る。
医者が100%責任を負うことはできないから、そんな説明になるのは当然といえば当然。
藤澤先生は「絶対に治る」ということばを使った。
この「絶対」ということば。
これをきいて、この先生は確信をもっているんだ!アトピーは治るんだ!という希望がみえた。
とは言っても、補足説明はあった。
ステロイドを数ヶ月使っていたからその反動は来ること。
一時的に酷くなること。
ステロイドを使っていた分、治るのには時間がかかること。
など。
病院を出たとき、わたしの中には安心感があった。
アトピーと向き合う中で、はじめてかんじることができた気持ち。
わたし不安だったんだな。
ずっと不安だったんだな。
アトピーを治したい!という気持ちに押されて、自分の気持ちがいつの間にか置いてけぼりになっていたようだ。
ほっとしたのも束の間。
ここから向き合わなければならないことが押し寄せる。
母の葛藤は続く。
長男とアトピー④に続く…
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