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突き指(スポーツで起こりやすいケガの一つ)原因と症状、治療法をわかりやすく解説します
突き指(つきゆび)は、スポーツや日常生活の中で指に強い衝撃が加わることで発生するケガの一種です。特にバスケットボール、バレーボール、野球などの球技スポーツで多く見られ、指の関節や靭帯、腱にダメージが及ぶことが一般的です。この記事では、突き指の原因や症状、治療法について詳しく説明します。
突き指の原因
突き指は、指先に強い衝撃が加わったときに発生します。具体的には、次のような状況で突き指が起こりやすくなります。
ボールが直接指先に当たる
スポーツでボールを受ける際、指先でしっかりボールをキャッチできずに、指に強い衝撃が伝わることが原因です。物を落として指先でキャッチしようとする
日常生活の中で、物を急いで掴もうとした時に指が正しく曲がらずに突き指することがあります。転倒や事故
転倒した際に手をつこうとして突き指をする場合や、ドアに指を挟むなどの不慮の事故でも突き指が起こることがあります。
このように、日常生活やスポーツ中に様々なシーンで突き指が発生する可能性があるため、正しいフォームで動作を行い、意識的に注意することが予防につながります。
突き指の症状
突き指によって現れる症状は、軽度から重度までさまざまです。主な症状を以下にまとめます。
腫れ
突き指をすると、指がすぐに腫れ、痛みが生じます。これは、関節や靭帯、腱が損傷したために体が炎症反応を起こしているためです。指の痛み
特に指先や関節部分に痛みが生じます。痛みの程度は、損傷の大きさによって異なりますが、軽い突き指でも強い痛みが感じられることが多いです。関節の可動域の制限
突き指をすると、関節がうまく動かなくなることが多いです。これにより、指を曲げたり伸ばしたりする動作が難しくなります。内出血
指が紫色に変色することがあります。これは内出血によるもので、靭帯や筋肉の損傷が原因です。
症状が軽度の場合、数日で痛みが和らぎ腫れも引いてくることが多いですが、関節や靭帯に大きな損傷がある場合は、専門的な治療が必要になります。
突き指の治療法
突き指の治療法は、RICE処置と呼ばれる応急処置が基本となります。RICE処置とは、Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の頭文字を取ったものです。
1. Rest(安静)
突き指をした直後は、指を安静に保ち、無理に動かさないことが重要です。無理に指を動かすと、さらに損傷が広がる可能性があるため、特に注意が必要です。
2. Ice(冷却)
痛みや腫れを抑えるために、突き指をした直後から冷やしましょう。氷をタオルで包んで患部に当て、15〜20分冷却します。これを数時間おきに繰り返すことで、腫れや炎症を抑える効果が期待できます。
3. Compression(圧迫)
突き指した指をテープや包帯で固定して、安静を保つと共に、腫れを抑えることができます。指に負担がかからないよう、適度な強さで固定するのがポイントです。
4. Elevation(挙上)
指を心臓より高い位置に上げることで、血流を抑え、腫れや痛みを軽減します。特に寝る際には、手を少し高くした位置に置くと良いでしょう。
これらの処置で改善が見られる場合もありますが、痛みが長引く場合や症状が悪化する場合は、専門医に相談することが重要です。
突き指の予防法
突き指を予防するためには、次のような対策が効果的です。
スポーツ中の指の使い方に注意する
バレーボールやバスケットボールなどのスポーツでは、指に直接衝撃が加わらないようにするのがポイントです。正しいフォームでボールを受けることで、突き指のリスクを減らせます。ウォームアップとストレッチを行う
指や手首周りの筋肉をウォームアップやストレッチでほぐしておくことで、急な衝撃が加わっても柔軟に対応できるようになります。サポーターを利用する
以前に突き指をしたことがある場合は、再発防止のために指サポーターを着用するのも一つの方法です。サポーターを利用することで指を保護し、再発のリスクを軽減できます。日常の注意
日常生活でも、重い物を持つ際や、ドアを閉めるときなどに、指先に強い衝撃が加わらないよう注意が必要です。
突き指と似た症状:骨折や脱臼との違い
突き指は比較的軽度なケガとされますが、場合によっては骨折や脱臼を伴っていることもあります。突き指と骨折や脱臼の症状は似ていますが、次のような違いがあります。
骨折
骨にひびが入ったり、完全に折れたりする場合で、強い痛みと腫れが伴います。通常、指を動かせなくなることが多いです。脱臼
関節が外れてしまう状態で、痛みが非常に強く、指の形が変形して見えることがあります。
突き指かどうか分からない場合や、腫れや痛みが数日経っても引かない場合は、病院でレントゲン撮影を行い、骨折や脱臼の有無を確認することが大切です。
突き指の回復とリハビリ
突き指の軽度の症状は、数日から1週間程度で治癒しますが、重度の場合は数週間から1ヶ月以上かかることもあります。回復期には、リハビリとして指を少しずつ動かしていくことが大切です。無理に動かさず、徐々に指の可動域を広げるようにしましょう。また、治癒後も再発予防のために、指のストレッチや筋トレを取り入れると良いでしょう。
まとめ
突き指はスポーツや日常生活でよく見られるケガですが、正しい応急処置と治療によって回復が早まります。適切な対処を行い、悪化を防ぐことで、指の機能を早く取り戻せる可能性が高くなります。また、予防策を取り入れることで、突き指を防ぐことも可能です。もし、強い痛みや腫れが続く場合は、無理せず病院で適切な治療を受けることをおすすめします。