秋の鎌倉、名所と穴場5選!地元スタッフが本当は教えたくない厳選スポット
夏の暑さが落ち着いてきたら、秋の鎌倉でゆっくりと鎌倉散策はいかがでしょう。ビーチが盛り上がる夏とは一味違った魅力を満喫することができますよ。
ここでは秋の鎌倉散策に外せない紅葉の有名スポットと、本当は教えたくない、レ・ザンジュスタッフお気に入りの穴場をご紹介します。
鎌倉に店を構えて40年の洋菓子店、レ・ザンジュはこちら
秋の鎌倉で楽しめることって何がある?
観光スポットに事欠かない鎌倉は、秋も見どころがいっぱい。定番コースから地元民行きつけの超穴場まで多彩な楽しみ方があります。よく紹介されているのは次のようなプラン。
寺社の紅葉刈り
ハイキング
秋の海を眺める
小町通りのグルメ巡り
路地裏カフェ巡り
SNSやガイドブックを見ればみるほどたくさんの魅力的なスポットが出てきて、紅葉ひとつ取ってもどこへ行ったらよいか迷ってしまいますね。
そこでレ・ザンジュでは、鎌倉をよく知る地元民だからこそ分かる、紅葉の名所と、ガイドブックなどではまだあまり紹介されていない秋の穴場を、厳選してピックアップしました。
鎌倉・秋の名所①谷戸と紅葉を楽しむ鎌倉宮~覚園寺の散歩道
まずは秋の定番、紅葉刈り。鎌倉の紅葉の見頃は11月下旬~12月と、東京よりも少し遅めで、今回ご紹介するスポットも例外ではありません。
鎌倉宮から覚園寺にかけての10分ほどの直線ルートは、川沿いの静かな散歩道。ここは駅から少し離れていることもあって定番スポットと比べると観光客は多くないため、穴場ともいえます。
昔から景色が変わっておらず、谷を切り崩してできた鎌倉ならではの「谷戸(やと)」と呼ばれる平地の風情を感じることができるのも、魅力のひとつ。
鎌倉宮の樹齢約150年といわれるもみじの大木は圧巻。覚園寺の厳かな寺社と赤く染まるもみじが織りなす景色も、息を呑む美しさです。
鎌倉・秋の名所②鎌倉の紅葉ライトアップは長谷寺だけ
紫陽花鑑賞のために梅雨の時期に訪れたことがある人も少なくないのでは?そんな「花の寺」として有名な長谷寺は、イチョウやもみじの紅葉も見逃せません。
長谷寺の紅葉の注目ポイントは、なんといっても夜間の特別拝観です。鎌倉の寺社で、紅葉のライトアップが見られるのはここだけ。
イチョウやもみじの葉が色付き始める11月中旬から、12月上旬まで行われるライトアップは、緑から徐々に色づき赤や黄色に染まりきるまで日々変わっていく表情をじっくりと楽しむことができます。
日没から19時頃までのあいだ、夕暮れや暗闇に燃えるように浮かび上がる紅葉と、その姿が鏡にように写り込む池が織りなす風景は、昼間とは違った幻想的な趣に包まれています。
鎌倉・秋の穴場①かつての暮らしを感じる鎌倉市川喜多映画記念館
日本映画の発展に貢献した川喜多長政・かしこ夫妻の邸跡を、鎌倉市が記念館にしたこちら。景観を損なわないために平屋建てとなっており、背景に山がそびえる庭も相まって、鎌倉で暮らしていた古の文化人の生活が伺えるような場所です。
離れには、夫妻が江戸後期の民家を1961年に移築した当時のまま保存した、数寄屋造りの別邸が。春と秋の一時期のみ公開されることから、まさに秋に訪れるべきスポットといえるでしょう。
さらに、資料館には51席のゆったりとした映像資料室も。その時々のテーマに合わせた世界の名作が、リーズナブルな金額で観られます。小さな部屋と侮るなかれ。古いフィルムの映画が上映できる映写機もあり、企画によっては解説やトークイベントがセットで楽しめる場合もあります。
決して無名スポットではないものの観光客は少なく、来館者の平均年齢が高いこともあって落ち着いた空気が流れています。映画を見たあとは、のんびりと庭を眺めながら鳥のさえずりを聞き、余韻に浸るのがおすすめです。
鎌倉・秋の穴場②幸せを集める由比ガ浜の桜貝拾い
鎌倉の海の魅力は、夏の海水浴だけではありません。「幸せを呼ぶ貝」と呼ばれ、日本で限られた地域でなければ目にすることができない桜貝は、湘南・鎌倉の海岸で拾えるのをご存じですか?
無心で桜貝を求めて波打ち際を歩く時間は、日常のあれこれを忘れさせてくれます。神社仏閣巡りが定番の秋の鎌倉で、浜に降りると山に囲まれたこの土地の美しさを改めて実感できるのも、おすすめの理由。
桜貝集めが趣味のレ・ザンジュスタッフのおすすめは若宮大通りを南に滑川の交差点を降りた浜から、西に向かって坂の下付近までのエリア。日によって打ちあがる量にはばらつきがありますが、一年を通して桜貝を採集できます。
拾った桜貝は持ち帰ってアクセサリーを手作りするのも楽しいですが、鎌倉駅近くには持ち込みでオリジナルアクセサリーを作ってくれるお店も。
由比ヶ浜の桜貝を使ったアクセサリーを唯一無二の製法で手作りしている専門店「リノドロップス」は、レ・ザンジュの近所のお店を紹介する連載「レ・ザンジュのごキンジョ」で詳しくご紹介します。お楽しみに。
鎌倉・秋の穴場③目指すは鎌倉の新銘菓、菓子屋中島
西鎌倉駅から徒歩約10分、レ・ザンジュ 西鎌倉店からも近い和菓子店、菓子屋中島は店主の地元である腰越で2022年9月にオープンしたばかりのお店です。
大切にしているのは、自己満足で終わらない傾聴の姿勢と、素材に一切妥協しないものづくり。伝統的な和菓子から、洋風の要素を取り入れた革新的な和菓子まで、店主の菓子への思いが感じられる魅力的な品々が揃います。
2023年9月には開店から1周年。9/15(金)、16(土)、17(日)には1,080円以上お買い上げのお客様に先着でお赤飯をプレゼントされるそう。ほかにも、地域のお祭りやイベントにも参加予定です。
そして、菓子屋中島がいま大切に取り組んでいるのが「地元の銘菓づくり」。この先ずっと愛される、津村・腰越エリアを代表するお菓子を目指してあえて昔ながらの素朴なおまんじゅうを開発しています。
オープン以来、何度も何度も試作を重ねて、ようやく販売の兆しが見えてきました。インタビュー時は開発中でしたが、1周年を前にお披露目された、新銘菓「津村まんじゅう」をお楽しみに。
秋の鎌倉で自分だけのお気に入りを見つけて
有名な観光スポットと同じくらい、魅力的な穴場も豊富な鎌倉。話題になってはいなくても、素敵な場所はたくさんあります。
ここでご紹介したレ・ザンジュスタッフのとっておきスポットは、ほんの一部。過ごしやすい気候の鎌倉で、自然散策やお買い物を楽しんだり、旬の味覚に舌鼓を打ったり。人には教えず独り占めしたくなるような、自分らしい楽しみ方を見つけてみませんか。
レ・ザンジュにお越しの際は、洋菓子についてはもちろん、おすすめのお出かけスポットもお気軽にお尋ねください。