鎌倉桜(桐ケ谷)植樹事業
★植樹の経緯
大正4(1915)年1月に、陸奥廣吉(明治の元勲・陸奥宗光の長男、元外交官、由比ガ浜に居住)らによって創設された鎌倉同人会は、平成27年1月に創立100周年を迎え、2世紀目の活動目標を、鎌倉の文化を再発見し鎌倉の文化を発信することとしました。
100周年記念事業の一環として、現在、鎌倉でほとんど失われた鎌倉ゆかりの桜を市民の誰もが観賞できるようしようと、鎌倉市内に鎌倉桜「桐ケ谷」を増やしてきました。
鎌倉同人会は、大正7(1917)年、鶴岡八幡宮の段葛の改修に協力し、桜とツツジを植樹しました。この時に桜とツツジの、今日の段葛の基本形が作られました。 平成27(2015)年、鶴岡八幡宮は再び段葛の大改修を行い、鎌倉同人会は創立100周年を迎えたので、これらを記念し、平成28年3月に、多くの人々が訪れる鎌倉のシンボル鶴岡八幡宮境内に、歴史的謂れのある鎌倉桜「桐ケ谷」を植樹しました。
以後、平成28年3月に虚子立子記念館に、平成29年6月に鎌倉文学館と永福寺跡地に、平成30年3月に円覚寺と光明寺にそれぞれ植えてきました。 鎌倉桜を復活させて広く発信し、2世紀目を迎えた鎌倉同人会が目指す活動「鎌倉の文化」を発信する活動につなげたいと考えています。
★植樹する樹種 鎌倉桜「桐ケ谷」 約3メートル
「桐ケ谷」は、鎌倉時代から記録があり、『新編相模国風土記稿』にも、鎌倉の桐ケ谷(光明寺の近くにあった谷戸)にあったのでその名が付いたとある。正平12、延文2(1357)年に足利尊氏により鎌倉から京へ運ばれ、御所の寝殿前に植えられた左近桜はこの桜だという。また、後水尾天皇が御車を引き返させて一重か八重かを確かめられたことに由来する桜「御車返し(ミクルマガエシ)」もこの桜といわれている。「御車返し」は京都の寺社に多くあるが、「桐ケ谷」は、鎌倉では、極楽寺境内に「時宗公お手植え」といわれる古木がある他、大船のフラワーセンタにあるのみであった。 詳細はこちらのページを参照ください。
★植樹してきた場所(詳細場所はこちらを参照)
平成28年2月
・鎌倉八幡宮境内・牡丹園入口
・虚子立子記念館内
平成29年2月
・永福寺跡
・鎌倉文学館庭園
平成30年2月
・円覚寺山門近傍
・光明寺山門近傍
平成31年2月
・鎌倉市立第二中学校校庭
・鎌倉警察署前庭
令和2年2月
・鎌倉駅西口広場の整備工事に合わせて西口広場に植樹。
令和4年3月
・瑞泉寺境内
・建長寺境内
令和5年3月
・鎌倉市立第一中学校
・鎌倉市立御成小学校
令和6年2月
・鎌倉市立第一小学校
・鎌倉市立第二小学校
植樹マップはこちらを参照してください。
<鎌倉同人会公式サイト>
https://www.kamakura-doujin.com/