【まちづくり】根強いスタバ待望論!スタバに「選ばれる」まちに
声を形に、新しい日南!
今回はスターバックスコーヒーを題材に、地域経済の発展について考えます。
地域で大人気!スターバックス!
先日、周囲の人たちとこんな会話になりました。
「日南にスタバができたらいいなあ…」
おしゃれな空間で、コーヒーを飲みながら友達とおしゃべりしたり、パソコンを広げたり、本を読んだりしたい。
そんな理想の場所がスタバというイメージが田舎にはあります。
私の姪っ子の小学生ですら、スタバの新商品についてクラスでおしゃべりしていると聞きました。
すさまじい、スタバのブランドイメージ…。
チェーン店の地域進出の弊害
私も全国、いろんなスタバに行ってきましたので、決して嫌いではありません。
ただ、こういうチェーン店が地方に進出することが、地元経済に対して好影響を生むかどうかは別問題です。
にぎわいが生まれることと地元経済にもたらす影響はまた別だからです。
日南市の元マーケティング専門官の田鹿さんがこの点について、詳細に書かれていますね。
スタバの売り上げのうち、地元に残るのは27%。例えば、地域に存在した30万円のうち、22万円が地域外に流出するということです…。
だからこそ、地域のものは地域で賄うべきなんですよね。
どこの町も大型チェーンが進出すると、代わり映えのない街並みになってしまいます。それでいいんでしょうか。皆さん。
店舗拡大するスタバ
あんまりにも「日南にスタバが欲しい!」と言われるので宮崎県内の状況を調べてみました。
現在、宮崎県内にスタバは12店舗あります。そのうち、宮崎市に8店、延岡市に2店、都城市に1店、日向市に1店です。
日向市にあるのなら、人口規模が近い日南市にも進出してほしい気持ちもわかります。
全国的にみても、スタバは急激な店舗の拡大を続けています。
2008年に854店舗でしたが、2022年には1792店舗に倍増しています。
現在は、年間100店舗の新規出店を目指しているそうです。
おしゃれな店舗も多いです。私が今まで行った店舗の中で、すごいな!と思った内装の店が、浜松城公園店ですね。写真は撮ってなかったので、興味ある方は、下のリンクから確認してください。
以前、長野を訪れた際に撮影した善光寺通り沿いのスタバです。ここも仲見世通りの雰囲気に合っていてよかったですね。
スタバは専門のデザインチームを持っているので、こういうおしゃれで地元の雰囲気にマッチした店をつくるのがうまいです。さすがです。
スタバを「選ぶ」のではなくスタバに「選ばれる」まちに
スターバックスコーヒージャパン自体は、民間企業なので、先ほど書いたように、ビジネスとしてのメリットがないと出店してくれません。
ましてや、四半世紀にわたり、約1800店舗を出しているので、新規出店に関しては緻密なデータがあります。
どれくらいの商圏がビジネスに適していると判断しているのかはわかりませんが、
スタバが出店みたいと思えるようなビジネスチャンスのあるまちになることは大事だと思います。
一方、近年、地域の中心地にスタバやコメダ珈琲が出店するケースが増えているようです。
地元でJVをつくって、対抗するならまだしも、そのまま東京資本や名古屋資本の会社に道の駅などの公的な施設に入ってもらうケースも散見されます。
そのほうが、地域住民の理解も得られやすいですし、一つの企業に任せて地域内で軋轢がおきるよりも、地域外の第三者的な企業に任せたほうが、楽だいう事情もあるでしょう。
しかし、私たちが地元の喫茶店やカフェを使うことで、地域の店が伸びていく。
その店を目当てに、外からも人がやってくる。そっちのほうが地域経済には大事なんです。
地域で光る店を地域で育てていく
つまり
日南市→市外の流れを
市外→日南市にもっていくことが大事です。
難しい言葉で言えば、ジェイン・ジェイコブス氏の本「発展する地域 衰退する地域:地域が自立するための経済学」で出てくる「輸入置換」という原則ですね。
簡単に言うと、地域のことは地域で賄いましょう!ということです。
例えば、日南市大堂津の「THANKS COFFEE」。ここではしっかりと焙煎してくれた、本当においしいコーヒーが飲めますよ。最近、知り合った日南市から東京に移住してきた女性が、「東京でもこんなコーヒー飲めない」と絶賛していました。地域にも光るものしっかりありますよ!
みんなが大好きな、コメダ珈琲もココ壱番屋も、元々は大企業ではなく、地域の有名店だったにすぎません。
千里の道も一歩から。
安易に大企業に頼るのではなく、地域で頑張っているお店に目を向けていきましょう!
それこそが本当の意味での地域の成長につながっていきます。
みんなで、誰もがうらやむ新しい日南をつくっていきましょう!