ぬるぬる人工知能
人間関係の調整。
管理職が最も頭を悩ませる業務内容である。
大企業であれば、いい意味でドライというか「仕事上での人間関係」と割り切れるものらしいが、なんせ弊社は中小零細。少人数ゆえの濃さがある。なんというか「ぬるぬる」しているのだ。
一つのオフィスに部署がいくつもあったり、近隣に別オフィスがあれば、そりの合わない奴らを離れ離れにすれば解決するのだろうが、残念ながら弊社はそれほどの規模もなく難しい。
しかしこの「ぬるぬる」感。苦手である。
私にとって「家族」もこれに近い感覚だ。切りたくても切れない、切った方がいいのにそうしない、なんか「ぬるぬる」した感覚がどうも気持ち悪い。
そんなことを想いながら、休日出勤の休憩中にこの日記を書いていたらスマホにLINEが入った。
「オススメのローション教えて」
前の日記に書いた友人『レスられバイブ妻』からである。お前、私の事をSiriかアレクサと勘違いしていないか?
「Hey Siri ! オススメのローション!」
多分これくらいのノリで私の事を使っているのだろう。
この場合の『Siri』がアッ〇ル社の人工知能を指すのか、それともア〇ルを指すのか『ローション』という単語のせいでよく分からなくなってしまっているが、どちらの場合も的確な答えが得られそうである。
頭脳明晰で尻の経験も豊富なこの私である。まさに『生けるSiri』と言えなくもないので
「ソフ〇オンデマンドのピンクを買いなさい」
と5秒かからず返信しておいた。日曜の昼間にローションの事で頭がいっぱいなピンク野郎にはこれがお似合いだ。一度こいつのAmazonの「あなたにオススメ商品」を見てみたいものである。
しかしローションみたいなぬるぬるしたものを買うということは、前回こいつが買ったレスられバイブは、夫のアナルにインする為ということで確定だろう。相手は夫じゃないかもしれんが、レスならそれも仕方あるまい。
「Hey siri! 何が欲しいか言ってごらん!」
くらいの言葉責めをしてほしいものである。
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