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真のヒップホッパー、そして推しが出来た話

ツイッターとかニュースで話題になってるから知ってる人も多いかもしれないが、コロナ禍にも関わらずヒップホッパーたちが元気いっぱいである。

我らがZEEBRAさんもこのイベントにご出演されたそうで、ツイッターで謝罪していた。ちょっと前に不倫からの離婚で謝罪していたり、ZEEBRAさん最近謝ってばっかりである。私が中学~高校生のころのZEEBRAさんといえば押しも押されぬギャングスタでイルスキルでそれはもうキングギドラだった。そんなZEEBRAさんも今年で50歳。「大人になるとはこういうことだ。」を身体を張って見せてくださっているジブさんマジリスペクトっす。

会社でもこの話題になり、ビルダー2号が「そもそもヒップホップが好きな時点で多分頭が悪いので、やっていいこと悪いことが分からないのは仕方ない」と言っていて納得してしまった。何故なら私自身ヒップホップ大好きだからである。10代の頃はブレイキン踊ってた。なのでいわゆるヒップホッパーがどれほど頭が悪く倫理観が低いかよく知っている。

むしろこのイベント参加者たちが真のヒップホッパーであったならば、このイベントのあとアフターパーティーでキメセク乱交からの銃撃戦で親友を亡くし、今頃地元への愛を語りながら母親への感謝の歌をラップしているところだ。この程度で済んで本当によかったと思う。

まあそんなことはどうでもいい。この騒動のおかげで新たな推しが見つかった。17歳のラッパー、REINOくんである。

彼は先述のイベントに参加したラッパーに対して「いや、17歳の俺でも自粛とかしてんのにいい歳こいたオッサン達が何してんの?」的な苦言をツイートしており、それがバズっていた。ド正論でございます。100%圧倒的に正しい。

それでREINOくんの過去のツイートみたり曲を聴いてるうちに色々わかってきた。この子はメンヘラである。病みツイートばっかだったしトラックもアングラ系のオシャレな奴。つまり私のドストライクである。年下男子、かくあるべき。

REINOくん、どうやら相当お金がないっぽい。「金ないんで曲買ってください」とお願いツイートをしていた。ここはそこそこ給料はいいが養う相手も大した趣味もない独身の中年、つまり私の出番である。

一回り年下。アングラ系のトラックに暗めのリリック。「生まれてこの方、良かった時期なんて一度もない」というツイート。「金銭を理由に食事できないのが一番しんどい」「食べたいものをメモしてる」というツイート!お姉さんもうたまらんわ!お金、使わせていただくぅぅぅぅぅ!!!!!好きなものいっぱいたべてぇぇぇぇっぇ!!!できればそれをインスタライブしてくれぇぇぇぇぇ!!!!

と、かなりふんふんしながら彼の曲を売っている「band camp」というサイトに飛んで1,000円のアルバムをぽちってみたら、

「いくらで購入しますか?(1000円以上)」

と出てきた。なんと定価以上ならいくら払ってもいいシステム。なんだこれは。やめてくれ。こっちに意思決定させるのはやめてくれ。正解はそちらで用意してくれ。

相当迷った。当然色をつけて購入するのだがいくらにすればいいんだろう。ぶっちゃけ10万20万ぶっこんでも平気だし普通に生活してたらその程度の金額すぐなくなっちゃうわけでそれくらいの金額(毎月でも)渡してあげたいのだが普通に引くだろう。「なんだこいつ怖い」と思われ嫌われるに決まっている。はやる気持ちを抑え、ひとまずは常識的な金額でアルバムを一枚購入させていただいた。初購入やしね。次は「一枚目で大好きになっちゃった!」が使えるので桁をひとつあげられる。ふふふふふふ…

さっそくアルバムの曲を全部聞いてみた。オシャレだし、声もトラックも私は大好きだ。ラップはもう少しうまくなれるはずだと思う。でもこの路線で行く限り、ラップがうまくなったところで売れないだろう。なぜかオシャレなアングラ系は売れない。分かりやすくギャングスタな奴かポップスに寄せた感じかでないと売れない。でも自分の好きな音楽をやり続けてほしい。私は好きだ。

一昔前だったら、35歳にもなってこんながんばってる無名の17歳となんて出会えなかっただろう。誰かがプロデュースする、裏に金儲けが透けて見える推しじゃなくて、本当にもがいて生きているリアルな推し。SNSに感謝。私も仕事頑張らねばって素直に思えたよ。ありがとう。

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