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年末に憂鬱な話が

車を買い換えた。長年乗って愛着のある車だったのだが、車検に出したところ「これはもう無理だよ」と言われてしまい、残念だが仕方なく。

さっき新しい車を受け取り、会社に向かおうというところで父から電話がかかってきた。相続についての話だった。

まだ早いでしょ、と思ったが、よくよく考えたら父も70歳。時が経つのはあっという間だ。車と同じように「これはもう無理だよ」という日が、遠くない将来やってくるのだろう。

しかし、相続。

否応なしに家族、親族が絡んでくる。

私は母との関係が悪く、もう10年以上会っていない。

なぜ母との関係が悪いのかというと「私がオカマだから」の一言で終わる。

この世で最も会いたくない人と、来年必ず会わなければならない。憂鬱だ。

どうやって乗り切ろうか。

その辺のマッチョに金を積んで、夫役でも頼もうか。

そのマッチョと腕を組んで現れ、目の前でベッタベタに甘えでもしたら、ワンチャン母を気絶させられるかもしれない。

もしかしたら母も父もその場で逝ってしまうかもしれないが、そうなれば相続の話もスッキリ終わる。いい事づくめだ。そうしよう。

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