アンカリングでおしおきよ
ここ最近部下のことばかり書いていたので自分のことも書いとこう。
腐女子ちゃんのカウンセリングに同席して、私もアンカリングとやらにチャレンジしてみることになった。
人間の脳は、現在起きている事象から過去の嫌な記憶を呼び起こしてしまうらしい。トラウマというやつなんだろう。
これを逆手にとって、ある動作をしたりアイテムを身につけたりして、それを過去のパワフルな記憶と結びつけやる気を奮い立たせたり、恐怖心を乗り越えたりすることも出来るらしい。
そういったことをアンカリングと呼び、動作やアイテムをアンカーと呼ぶそうだ。
カウンセリングが終わってから腐女子ちゃんとLINEしてアンカーを決めた。
彼女の提案で私のやる気を呼び起こすアンカーは『セーラームーンの変身ポーズ』に決まる。「月に代わって…おしおきよ!」のアレである。
想像してほしい。中年のおかまがオフィスで「おしおきよ!」っとポーズを決めてパソコンに向かう姿を。それこそ精神病院送りの案件である。
嫌ではあったが病んでる部下がわざわざ提案してくれたポーズである。断る訳にもいかず採用した。
そして今日。
3月半ばだというのにクソほど寒い。家を出た時点でやる気も元気も消え失せた。
会社に着く。パソコンを開く。メールを確認。cakesの記事に面白そうなのがある。読んでみよう。
いやいやいや、仕事しろや私。嫌なことから逃げるな私。
早速アンカリングの出番が来た。
トイレに行き、鍵を閉めたことを確認。
スマホで「セーラームーン 変身ポーズ」と検索。指の形とか腕を交差する時どっちが上かとか意外とややこしいのだ。
一度深呼吸して、勢いよくやってみた。心の中で「月に代わって…おしおきよっ!」と叫ぶ。
(溜まった事務処理に正義のおしおき。なかなかいいかもしれない!)
と思ったが、実際は出社早々にやる気を失ってアンカリングに頼る私こそが真っ先におしおきされるべき存在なのだろう。
アンカリングの効果は絶大だった。
普段なら事務処理など放り投げTwitterやらnoteやらに飛びつくこの私がサクサクっと処理を終わらせることが出来た。お陰で今日も無事にTwitterとnote三昧である。
私が思い込みの激しいバカなだけの可能性もあるし、もしかしたらそもそも大した仕事など抱えてないのかもしれない。でもまあ今後も活用していこうと思う。
アンカリングというのは一種の自己暗示なんだろうなぁと一人感心している時にふと思った。
アンカリングは効くのに、なんで催眠セックスは出来なかったんだろう。
以前noteに「VS催眠術師」というタイトルで書いたのだが、昔シャブ中の催眠術師とセックスしたことがある。
セックス中に「これまでにない快感を覚えイキまくる」という催眠をかけられたのだがさっぱりだった。アンカリングと催眠と、何が違ったんだろう?
色々考えてみたのだが、多分その催眠術師の事を内心キモイと思っていたからに違いない。奴が私好みのイケメンだったり、すごく優しい良い人だったら多分かかっていたんだと思う。
だとしたら、私にも催眠に溺れるチャンスがいつか来るかもしれない。せっかく生まれてきたのにその快楽を知らずに死ぬなんてもったいなさすぎる。死の間際に「催眠セックスしてみたかったなぁ…」なんて思いたくはないのである。
そんなことを考えながらとりあえず仕事をして、気づけばもう夕方。今日は金曜日。一週間が終わるのが最近マジで早い。
特に進歩することもなく、バカなまんま歳だけとっている真っ最中。どうしたらよいものやら。