今年のクレしん映画めっちゃよかったから布教したいの話「映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園」

青春は恋、
青春は夢、
青春は友情、
青春はミステリー!?

いや~ついに公開されたね、天カス学園!公開日前日に延期発表されてどれだけ焦らされたことか。
早速公開日に見に行ったんだけど・・・

めっっっっっっっっちゃ良かった!
なんなら歴代クレしん映画の中でも1,2を争うほどに(個人の感想です)。

そんなわけで「映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園」の布教記事になります。
布教のためにほんの少しのネタバレも出てきますので、もう見に行くと決めている方は見ない方がよいかも。なんせミステリー映画だからね、事前情報は少ない方がよい。

"カスカベ防衛隊"全員で"天カス学園"に入学することを密かに夢見ていた風間くん。しかし、しんのすけはそんな想いを全く知らずに風間くんの足を引っ張るばかり。我慢の限界を超えた風間くんは大ゲンカの末に「お前とは絶交だ!」と飛び出してしまう!
心配になり探しに出たしんのすけたちは、壊れた時計塔の中で倒れている風間くんを発見!そのお尻には奇妙な噛み跡が・・・。
翌朝、目を覚ました風間くんはなんと!究極のおバカに変貌していた!!学園では正体不明の「吸ケツ鬼」に襲われた生徒が突如おバカになる怪事件が多発していたのだ!
「カスカベ探偵倶楽部」をケッ成し、事件の真相に迫るしんのすけたち。名推理の先に見つけたものとは!?そして、ケツ烈したままのしんのすけと風間くんの友情の行方はー!?

出展:おはなし|『映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園』公式サイト https://www.shinchan-movie.com/story/

クレヨンしんちゃん流学園ミステリー物!

本作は公式で”本格風学園ミステリー”と言われているように、「クレしん×学園ミステリー」といった内容の映画。
過去にも『オラの引越し物語 サボテン大襲撃』では「クレしん×モンスターパニック」、『爆盛!カンフーボーイズ~拉麺大乱~』では「クレしん×カンフー」と、定番映画ジャンルをクレヨンしんちゃんでやっちゃうシリーズ(勝手に私が呼んでる)があって、本作もそのシリーズの作品(勝手に思ってる)。

このシリーズの面白さは、なんといってもクレヨンしんちゃん流のおバカさで味付けつつ、そのジャンルの「らしさ」を丁寧に拾っていく部分!そのジャンルが好きな人も、クレヨンしんちゃんが好きな人も、新鮮な気持ちで楽しめちゃう。

特に『オラの引越し物語 サボテン大襲撃』は敵が人食いサボテンという意味不明さだけどめちゃ真面目にモンスターパニックを描いていて、とても楽しい映画なのでこっちもおすすめ(というか私の中の元1位はこれ)。

話がそれちゃったので軌道修正、本作は学園ミステリー物ということで、風間くんを襲った「吸ケツ鬼」の正体をカスカベ探偵倶楽部が推理していくストーリーが展開されていく。

「いうて子供向け映画やし、犯人途中で分かるやろ~」とか思ってたんだけど、ミスリードもあって犯人当ての時間まで犯人全く分からなかった。あくまで”本格風”ということで「そうはならんやろ!」みたいな部分もあったけど、思い返したら伏線はちゃんと張ってあってすごいなあって。みんなも観ながら推理してみよう。

もう一つのテーマ、”青春”

キャッチコピーにもあるように、本作のもう一つのテーマは”青春”。
カスカベ防衛隊やゲストキャラクターたちそれぞれにとっての青春もえがかれている。

脚本のうえのきみこさんは『オラの引っ越し物語 サボテン大襲撃』では最初と最後に超高密度の風しんの友情を描いていたけど、本作ではそれを更に昇華させて最高クラスの風しんを見せつけてくれました。やっっっっぱ風間くんとしんのすけの関係性、最高だぜ~~~!

このテーマに関しては書きすぎるとネタバレになってしまうので・・・自分の目で確かめてくれ!

テンポのいい展開と魅力的なゲストキャラクター

本作はとにかくテンポよく話が進み、最後までダレずに楽しむことができる。中盤の捜査パートも普通ならややだれてしまいそうなところを、おバカになった風間くんのボケだったり、調子乗りモードのマサオくんだったりで楽しくみられるのが良い。

そして何より登場人物がかなり多いのにみんな魅力的に描かれている!カスカベ防衛隊の5人はもちろんのこと、容疑者の7人も加えたかなりの大所帯なんだけど、容疑者はみんな怪しいところはありつつも、いいところもあって「犯人か!?いや、犯人じゃないか?」みたいな感じで翻弄されてた。こういうのって大概描写が疎かになっている奴がいたりするんだけど、多少の差はあれどそのキャラをしっかり魅せてくれて、それが推理要素のいいスパイスにもなっていた。もう最後の方「いっそ外部犯であってくれ~」とか思ってたもん。ちゃんと容疑者の中に犯人はいましたが。

個人的なお気に入りは野生児のろろちゃん。詳しくは劇場で見てほしいから言わないけど、カスカベ防衛隊のアイツといい絡みをします。かわいいね~犯人じゃないといいね~。

『オラの引っ越し物語 サボテン大襲撃』でもそうだったけどゲストキャラクターをたくさん登場させて魅力的に描き、終盤でそれぞれにしっかり見せ場を作るのマジで好き。『サボテン大襲撃』が好きな人は本作も楽しくみられるでしょう。

飽きずに観られた要因としてもう一つ、ミステリーと青春の2軸での展開を上手く構成していて両方の要素で興味を惹かせてくれたというのもある。うえのきみこさんの前作『新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~』でも新婚旅行とアドベンチャー要素を面白い構成でくみ上げていたのが印象深いけど、本作ではさらに興味を惹くように物語が展開していき、映画の世界にどんどん飲み込まれていった。

そんな感じで2軸による展開と生き生きとしたキャラ達を魅せられ、見る側もテンションを保ったまま犯人当てに突入できた。映画って一度ダレてしまうと粗ばかりが目に付くようになって終盤も楽しめなくなりがちだからとても上手い作りだな~。

カスカベ防衛隊それぞれの青春、そして前述の魅力的なゲストキャラクター達も相まって、”学園ミステリー物”であると同時に”青春群像劇”としての側面もある作品。ついでにAIに管理された学園というディストピア的な要素にいつものクレしんのギャグとてんこ盛りな内容。やっぱこの映画詰め込みすぎじゃない?この大量の要素をまとめ上げるのすごいなあ。


正直もっと語りたいんだけど流石にネタバレになっちゃうのでこの辺で終わっておこう。
本当にすごい熱量のある作品で、マジで楽しいのでぜひとも観てみてほしい!劇場へGOだ!

青春はミステリー!?


ネタバレ付きの感想↓

追記:2021/8/8

2回目見に行きました。1回目ではエモで見えなかった部分もよく見えて、本当に良く作られた映画だなと・・・


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