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土の中のネットワーク 〜 ジャーマンカモミールに教わっていること(2)〜
この写真をなん度も見返して、ビニールポットの狭い環境で、毎日の水やりは必要なかったのではないか?と考えています。
異変に気づいたのは、
・葉の一部が黄色く枯れ色に変色している
ことでした。よく視ると
・いちばん弱っている苗は、葉が青みがかって萎んで、水を吸い上げられていない
・同じ苗の株下の土がカチカチに固まっている
日当たりの良い場所で、水やりも毎日しているのに土がカチカチ?それも一つだけ。何かおかしい??
ポットから抜き出して土に触れた感触では、表面こそ固かったものの、地中部はふかふかの良い状態にも思えました。が、ご覧のとおり根がまわり切って、見ているだけで息苦しくなりそう。
いちばん弱っていた真ん中の苗は、その根も少なく見えます。
思えば"あずかり花壇"に移植した苗たちは、雨のない厳寒期を緑色の元気な様子で乗り切りつつあります。
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12月25日に露路移植したジャーマンカモミール苗
寒さと乾き対策に、枯れ草でマルチしています
これはひと月前の写真ですが、最後に花壇を訪ねた2月8日も緑色の元気な姿でした。
ビニールシートで囲われた半温室の、一見、冬越しには好環境に思われるものの
・ビニールポットの狭い環境で多過ぎる水やり
で弱って、
・根を伸ばす力が衰えて、細い根をたくさん伸ばせなくなる
・水と栄養を吸い上げる力が乏しくなり
・ますます弱ってしまう
この悪循環が生まれつつあったのかもしれません。
そして、
・根と土中の菌類とのバランスが失われて、土が変質するー土の表面がカチカチに固まる
ことになってしまったのかな。
同じ場所で育てていても、プランターとビニールポット、素焼きの鉢、エッグケース、植物たちにとっては環境が異なるのだということを噛みしめた一件でした。
"元気で心配のない苗たち"と思い込んでいたので、お知らせしてもらえてよかった。葉先を黄色くして知らせてくれたのは、いちばん弱っていた苗ではなく左の、まだまだ元気そうに見えた苗です。そのことも印象的でした。