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土の中のネットワーク
同じ条件でポットにあげて、同じ条件で春を待っていた苗。
昨日まで葉の色合いも変わらず3苗とも元気に見えていたのに、今朝の様子が変わっていました。何が起きたの???
これらはダンボールコンポスト利用者の交流会で配布する予定だったジャーマンカモミールの苗です。訳あって会はキャンセルとなり、3苗は預かっている花壇に植え付け、小さな3苗はmy gardenに戻ってきました。
長く憧れだった自家製カモミールのお茶をつくるべく、2023年12月にホームセンターで苗を購入して庭に植え付け、翌春大きく育って2024年6月に刈り取りました。残念ながら雨で刈り取りのタイミングを逸して、ドライのお茶に仕上げることは叶わず。次期の栽培のために種とり用に軒で干すことにしました。その時、下に置かれていたプランターに種が落ちてどんどん発芽。きりなく発芽してくるので、大きくなったものから庭や実家の露地に移植した残りです。
ポットにあげたときには直径5cmほどの小さなロゼットでした。
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行く宛が無くなったものの今から庭・露地への移植は厳しいだろう、と、コンクリート打ちの軒下(半透明シートで囲った半温室)で春を待つことにしましたが、か弱そうな様子に「無事に冬を越せるのか?」と心配でした。
ニンゲンの心配をよそに、苗たちはぐんぐん成長してポットの縁からはみ出すくらいになってきました。
"あずかり花壇"露地に移植した苗たちも、成長こそゆっくりですがきれいな緑色を保って元気そのものです。
繊細に見えるジャーマンカモミール、実はとても強くてしなやかな植物なんですね。
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2025-0121
このあと更に、大きくなって今朝のロゼット径は大きいものが12cm、ちいさいもので9cmでした。
中くらいのものがいちばん弱っている印象です。
表題写真の右上の苗です。
「もう、カモミールは心配しなくてよさそう」
そんな気持ちで、これまで上手く育てられていない他の植物たちのことばかり目にかけるようになっていました。
今朝、軒下に出ると、これまでとは様子が異なって明らかに元気がありません。このところ乾燥がひどかったことと、半透明屋根で日当たりが良く日中の気温が上がる場所なので、水は他のプランターと一緒に毎日あげていました。昨夜から今朝の気温は、極寒ではなかったはずです。思い当たる理由がありません。
まずは水やりの後、軒下から外へ直射日光の当たるひだまりに出してみました。わからない時には「よく視る」こと。
3苗の葉の色が違っています。元気な苗は緑色。元気がなくなるにつれ、青みがかっていました。青っぽくなった苗は萎んで葉の厚みがなくなっています。
株下の土に触れてみました。驚いたことに元気のない苗の土はカチカチに固まっています。同じ条件だったはずなのに、元気な苗の株下の土はふかふかです。
う〜む、明らかに水を吸い上げられていない様子。土の中の微生物と根のネットワークが崩れている。カチカチの土は水を保つことが出来なくて、根が吸い上げる前に溢れたり底から流れ出たりしているのだと想像しました。
同じ条件で育ってきた苗たちですが、種にも発芽するものしないものがあるように、苗にも個性がある。そのことにも思いが至らず、いつも3苗でひとまとめの感覚でいたことも反省。元気を失った"きっかけ"はまだ分かりませんが、土に呼吸を取り戻させることが必要そうです。
来週の天気予報では気温が下がる予報が出ているので、露地への植え替えはきついかなぁ。幸い今日から2〜3日は少し暖かなので、今回は土をほぐしながら少し大きめの鉢へ引っ越しをしてみようと考えています。
作業をしながら気づくことや、新しい考えが浮かぶかもしれないので、それは改めて報告します。
わたしの小さな気づきに付き合ってくださって、ありがとうございます(^^)/