秘すれば花
【Kamailelaniのひとりごと vol.1】
仕事仲間のTさん。
種類は違うけれど、彼女もダンスをされているので
勤務が一緒になった時のダンス談義がとても楽しい。
先日彼女に教えてもらい、とても共感を覚えた言葉 「秘すれば花」
調べてみると、こんなコラムを発見した。
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能役者の世阿弥がその著「風姿花伝」の中で、
「秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず」
という事を言っている。
これは能を一見すれば分かるように、すべてを見せずに、ほんの少しのことを象徴的に表現することによって、
観客の想像の翼を活用することによって、表現に膨らみを持たせようとする一種の術である。
現代ではとかく多弁が蔓延しており、恋愛でも芸術でも表現がいささかオーバーになる傾向が見受けられる。
日本文化の粋とも言うべき、能や狂言、あるいは和歌や俳句などにしても、その道の根底にあるものは
秘して多くを語らないことである。
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Hulaとはちょっと違う分野の話になるのかもしれないけれど、思わずうんうんと頷いてしまった。
練習中もよくメンバーと“表現”について意見を交わすことがあるけれど、表現するって本当に難しい。
どこまでも無限で、正解がないから。
Hulaは日本の芸能ではないけれど、でも自分は日本人だから “慎ましさの中に華がある”
という感じにやはり憧れる。
シンプルだけど内面からオーラが放たれている。
そんな踊り手を目指したい。
これもTさんから聞いた言葉
「どんなダンスをしたいかを持ってないと、いくらレッスンしても、上手になりませんよ」
がむしゃらに、ただ夢中に突っ走ってきたこの数年。
今更ながら 自分の目指す姿 というものを考えてみているところです。
2011/11/22 -Facebookノートより-