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たのしみは、クルマの窓全開でリオ・デ・ジャネイロ・ブルー

 近所のスーパー銭湯。お湯は地下約200mから湧き出している茶褐色の天然温泉(鉱泉)、身体が温まり、疲れもとれると地元でも評判です。「近所の湯治場」として利用しています。
 昔は銭湯への足は自転車。自転車は転倒する恐れがあるので、今はクルマで湯治場通い。こちらの駐車場、ありがたいことに無料で、駐車スペースも広く、満車になったことがありません。ただひとつ問題と言えば、屋外駐車場なので、夏場は車内がとても高温になってしまうこと。対策として、フロントガラスの内側にアルミホイル製の反射型カー・サンシェードをセット。直射日光を浴びてダッシュボードやハンドルが高温になるのを防ぎ、インテリアの色褪せを防止する効果もあります。

 銭湯で汗を流した後、クルマに戻り、ドアを開けると、室内がムッとするほど高温になっています。まずはシートに座り、ブレーキを踏んでエンジンをスタートさせます。しばらくするとエアコンが効き始めますが、その前に
クルマの窓を全開に!「夏の真っ昼間、炎天下で窓を開けると、外の熱風が室内に入ってくるのでは?」と思われるかもしれませんが、外の温度よりも室内の温度の方が確実に高温になっているはずです。そこでエアコンを効かせたまま、窓全開にして走行すると、窓から風が入り、室内の熱気を追い出してくれます。夏場のルーティーンとして実践しています。

 先週、クルマの窓を全開にして運転中、FMラジオから、女性ボーカリスト、ランディ・クロフォードの「リオ・デ・ジャネイロ・ブルー」が流れてきて、瞬く間に青春時代にタイム・スリップ。
 1981年ランディ・クロフォードのLP「シークレット・コンビネーション」の日本盤がワーナー・パイオニアから発売されて、銀座のレコード店で購入しました。「リオ・デ・ジャネイロ・ブルー」は確か、B面の1曲目。テンポも良く、とてもノリのいい曲だったので、カセット・テープに録音。クルマの中で聴いて、独りで盛り上がり、悦に入っていました。
 当時、乗っていたクルマは先輩から譲り受けた中古の4ドアセダン。エアコンも、カーステレオも付いていません。春も夏も秋も暑い日は窓全開!
カセット・テープが再生できる大型ポータブルプレーヤーを助手席に置いて大音量で音楽を聴きながら、深夜、首都高速道路の周回コースを窓全開でドライブしたことを思い出します。

 窓全開でのドライブは風を切って走る爽快感と、刺激的なリズムとメロディがワクワク感を盛り上げてくれます。
 今、クルマのCDプレーヤーにセットされているのは、女性ボーカリスト、マデリン・ペルーの「ケアレス・ラブ」、最初の曲は2016年11月に亡くなったカナダのシンガーソングライター・詩人、レナード・コーエンの名曲「哀しみのダンス」。いいですね!途中、挿入されるピアノ・ソロも
感動的で泣けてきます!
 と思っていると、ピカッ!ゴロゴロ!急に大粒の雨が降り出し稲妻が光りました。雨が激しい勢いで室内に!パワー・ウインドウのスイッチを押して窓を閉めないといけないのですが、態勢も悪く、次の信号が赤になったところで閉めるしかありません。しかしこんな時に限って青信号。猛烈に雨が吹き込んでくるのに耐えながら、しばらく先の信号で窓を閉めることができました。やれやれ。

 その時、室内には、CD2曲目の「ドント・ウエイト・トゥー・ロング」が流れていました。