台湾の旧正月って何をするか?
今年の春節の休みは西暦では2月10日から16日まで、7連休になる!台湾の春節は旧暦の大晦日から一月四日までの五日間、行政院は渋滞を避けるためにいつも祝日を前後に加える。
旧暦の簡単な紹介
旧暦は台湾では「農曆」と読んでいる、農家は旧暦を見て働いていたから。「端午の節句」と「十五夜」は春節と同様に旧暦を見る祝日。
旧暦では毎月29か30日しかなくて、閏年になると、その年は1ヶ月増えて、13ヶ月になる!増える月は2月から10月まで順番で、例えばその年は4月の番になったら、4月が終わったら、次は閏4月、その後が5月。
さてさて、本体の旧正月に入る!!
春節の伝説「台湾沈没」
春節は古く中国から伝わってきたもの、でも台湾も春節に関する伝説がある。
昔々、年末神様をまつる時、みんなはよく灯火を守る猿神をまつるのを忘れてしまう。プンプンになって猿神が玉帝のところに行って、人民はちゃんと働いてなくて感謝の心も持ってないと告った。玉帝は天から見下ろしたら、たんぽには誰もいなかった。でも、玉帝は年末は休みの期間だったのを忘れて、人は本当に怠けていると勘違いをして激怒した、玉帝は竜王に頼んで大晦日の日で台湾を沈没させようとした。
土地公(台湾の鎮守神)、かまど神など人の家にいる神様たちがこのことを知ってすぐさま玉帝のところに行った。神様たちが人のために弁明したが、玉帝は命令を撤回しなかった。
台湾が沈没してしまうと土地公がみんなに告知をした、それを聞いた人たちが、家にいる神さまたちが被害に遭わないように天庭へ送り返した。土地公はそのあとも走り回って観音にも頼んで、一緒に玉帝を説得に努力をした。
大晦日になって、人たちが親戚を集めて、一番いいご馳走を御先祖様に祀ってから、全ての食料を料理して最後の晩餐を食べていた。
食事を終えて、親が財産を出して子供たちに分けた。最後、みんな寝ずに台湾の沈没を待っていた。
12時を過ぎたが、台湾は沈没しなかった。
観音が玉帝を説得できたからだ。
翌日お正月の1日、みんなが外に出て、爆竹を鳴らして、台湾が沈没しなかったことを祝った。お寺に行って、神様たちが台湾を守ってくれたことをお礼を言いに行った。
2日でお嫁に行った人たちが実家に戻って、親の安否を確認しに戻し、お昼でみんなと一緒に食事をする。4日で台湾が安全だと確認ができたから、天庭に送り返した神様をまた家に招いた。6日からみんなが水肥を担いてまた農事を始めた。
年を越す前の行事
西暦12月22日「冬至」
湯圓(タンユエン)を食べて、一歳をとる。
台湾の歳の数え方は特殊なので、また別のnoteで紹介したいと思います。
ーーここからは旧暦表記ーー
16日「尾牙」
台湾の忘年会みたいな感じ、昔ではボスが契約を確認して、来年農地に残したい人員を確認する。
24日「送神日」
家にいるすべての神様に天庭に送り返す、「雲馬」という紙を燃やしたら、神様が天庭に戻るときに馬が付く。今では飛行機の模様を描いた雲馬もあるようだ。、一番いいと言われる時間は「子時」、前日の23時から当日夜中の1時の間。神様が天庭に戻る時、いいことを報告してくれるように、飴を祀るのが一般的だ。神様を送ったら仏壇を掃除する、一年中掃除できるのはこの日しかないだ。
25日「天神下降」
外で下着を干すのも禁止されている、代理の神様が家に来るから。
29日「拜地基主」
地基主は大昔からこの場所に住んでいた亡霊たち年に4回祀る。分かりやすくいうと、大家さんに家賃を払う感じ?ここを無事に住ませて、ありがとうございますと感謝する。
30日「大晦日」
当日に春聯を張り替える。親戚みんな集まって昼から御馳走を準備する。ご馳走はご先祖様と神様を先に食べさせてから、うちらが食べる。
食事が終わったら、親の兄弟たちが、子供たちにお年玉を配り始める。台湾ではこの日だけ、賭博が許されている。みんながお年玉を持って、トランプや麻雀をやって「守歲」する。遅くまで起きるほど、親が長寿になるそうだ。そして、寝る前に年玉を枕の下に置いて「壓歲」をする。
年を越してからの行事
大年初一「走春」
1日になったら、みんなはお寺に行く、これを「走春」と呼ぶ。その年で一番最初炉にお香を刺した人がその一年中幸運になるから、みんながお寺の前で待機して、2時(丑時)になると、激しい戦いが始まる。兵庫県の「開門神事」と似ている、台湾では「搶頭香」と呼ぶ。
大年初二「回娘家」
伝説にも言ったように、嫁に行った女性たちが実家に戻る日。この日は大掃除やゴミ出しするのはよくないと言われる、いい運が一緒に捨てられてしまうから。
大年初三「小年朝」
昔話によるとこの日はネズミさんの結婚式、伝統では部屋の角などネズミが通りそうなところに米粒などをばら撒いて、ネズミと一緒に豊年を祝う。この日は「赤狗日」とも言う、この日では赤狗と言う怒り担当の神様が外を出回るから、出逢ってしまうと運が悪くなる、ゆえこの日は出かけるのはよくないと言われる。
大年初四「迎神日」
天庭に送った神様をまた家に迎える日、大体午後1時から3時の間でやる。台湾のことわざでは「送神早,接神晚」、礼儀上では神様を早めに送り出して、遅めで迎えると言う意味。この日で戻ってきた「灶王爺」かまどの神様は家にいるメンバーの人数確認をするので、遠出をするのはよくないと言われる。この日で「財神爺」金運の神様を祀ると福がたくさん貰えるとも言われているので、「財神爺」を祀ってから営業開始するお店や会社も多い。
大年初五「破五」
年越しをしてからゴミ出しができなかったので、この日で溜まったゴミを捨てる、ゴミを出さないと貧乏神がこの家に宿るらしい。この日が終わったら春節の終わりとなる、翌日からまた頑張って働かないといけない!
終わりに
春節の間にこのnoteを完成させたかったが、ずっと親戚の家に回っていたから、なかなか書く時間を作れなかった(反省)
行事で色々細かい禁忌やルールはあるが、でも本当に地方また家庭によって違うので、今回は一般的なものだけ紹介した〜
表紙画像:出所
参考資料:從「沉地」傳說談台灣年俗
【2021過年習俗】大年初一到初六習俗活動&禁忌總整理
最後まで読んでいただいて
ありがとうございます
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