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人には言いたくないお店

人に教えたくない場所ってありませんか?食事にしてもリラックスする場所にしても何にしてもです。

僕も20代の時からいろんな接待を時には受けてきたので人よりは一般的に良いと言われるお店に行く回数は多いと思います。ただ、前職の時、まさに25〜28歳くらいまでの間に行った数々の名店についてはほとんど記憶にありません。笑
当時は僕にとって良いご飯を高いお金を出して食べるということの価値がわかっていかなったこともあり、食べたけどこのお店にまた来たい、このお店を覚えておこうという気持ちはありませんでした。今考えると相当な後悔です。

29〜30歳くらいになり、UUUMになり、そうして初めて飲食店についての考え方が変わりました。昔よくこんなことを言われたことがあります。

人生、満足した状態でご飯を食べてるとしたら20〜60歳までの40年間、1日3食だとしてもメインは夜ご飯、また1週間に1度最高のご飯を食べてたとしたら、40年×52週=約2000食 しか本当に美味しいものを食べるチャンスはないと。

これは流石に言い過ぎでは?と当時の僕は気にもしてませんでしたが今となっては伝えたかったことがよく分かります。

昔はただ人に予約してもらうだけだった会食場所を今では自分でリストを作ってTPOに合わせて決めてるくらいです。UUUMの社長として取引先様、クリエイターとご飯を食べる時にめちゃくちゃ気を使うようになりました。

一般的には初回の食事で鍋はやめましょうとか、居酒屋はNGですとか社会人的なマナーはあるかもしれませんが、僕の場合は以下のポイントを気にします。

・お店が明るいか暗いか
・個室かどうか
・話しやすい雰囲気か
・融通が効くか
・ボリュームが多いか
・時間制なのか
・シェフと挨拶できるか
・支配人が良い人か
・予約が取りやすいか

結構細かいです。そして、会食場所を決める時にはもうイメージトレーニングレベルでシュミレーションをしてみて大丈夫かどうかをちゃんと確認します。お店の雰囲気というのはその会食での会話の中身を決めるといっても過言ではありません。なので静か過ぎてもダメ出し、ざわつき過ぎててもだめ、また料理を目の前で説明してくれるところだとあまり長い会話ができない時がある(その分食事に集中できる)、同伴者の好き嫌いを瞬時にお願いできるところ、最後にはシェフと挨拶、支配人と会話ができて料理のこと、お店について話せること、また最終的にもう一度行きたいとなった時にメッセージとかでネットでやり取りして予約を取ることができると。など、です。

僕の好きなお店に共通して言えることは大将、シェフ、女将さん、支配人などの感じがよくて会話ができることが多いと思います。そんな中から今日は2店せっかくなので紹介したいと思います。予め紹介しておいてなんですが2店ともなかなか予約が取れないお店であることは間違いないです。あと僕は食レポが得意なわけではないのでそこも考慮してご覧ください。

①81(エイティーワン)
ホームページ:http://www.eightyone.tokyo/
東京都広尾にあるお店です。一般的には「劇場型レストラン」と呼ばれてます。時間は確か17時スタートと21時スタートの1日2回制です。(良いお店とは開始時間が決まってるものです)店内の雰囲気はこんな感じです。席数は1回に12席と決まってます。

店内真っ黒です。料理は全て創作料理という分野になりますがシーズンごとにメニューが変わり、四季折々のコースが堪能できます。また厨房の中にDJテーブルがあって料理を運んでくる時に合わせたBGMがもはや芸術です。世界観バリバリのお店です。

また料理に合わせたペアリングとしてアルコール、ノンアルコールが選べます。僕は先日行った時は体調悪くノンアルコールでしたがめちゃくちゃうまかったです。
またハウスシャンパンとしてなんとドンペリニヨンが出てきます。(これもすごい)
食事の前のおしぼりから最後のデザートまで五感全体で食事を楽しめるそんなお店です。僕の場合はいつも12席予約して社員のお疲れ様でした会で利用してます。ちょっと贅沢ですがそれくらい感謝してますんで。

②初音鮨
ホームページ:https://hatsunezushi.com/
東京都蒲田にあるお鮨屋さんです。もう8年くらい通ってます。
こちらは15時17時19時の3回制、全カウンターの8席ですがまさしくシャリが炊きあがる時間にきてくださいという意味です。こんなことを言うと大将が無口で怖いイメージとかありますが、全然違います。笑
大将は優しく、面白く、そしてエンターテインメントで僕たちお客さんの目の前で調理を披露してくれます。とにかく全てが感動します。
言い忘れましたが2009年以降、10年連続でミシュラン2つ星をとってるお店でミランダ・カーさんが食べにきたりしてます。(本当にすごい)

大将自身が言ってますが、仕入原価を無視した、その日一番良いものをお客さんに食べてもらうというコンセプト、またちょっと前に写真撮影、SNSを解禁してからいっきに予約が殺到して1年待ちとかが当たり前な状況です。

メニューは全部その日のおまかせで8席全員が同じものを同時に食べます。また変な話ですが他人同士なのに最後には一体感が生まれる事もあります。
こんなかんじです。

季節によりますが、カニが出てきたときは本当に嬉しいです。

本当はここに初音鮨の歴史というかどうして蒲田に?とかいろいろ書きたいのですがそれは僕が書くとチープになるのでこちらをよければ。

今日はここらへんで。
ここまで書いておいて、両方のお店も予約が取れないとかなんだんだ!と思われる方もいらっしゃると思いますが、そこは僕のお店選びポイントを役立ててもらえれば。

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鎌田和樹
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