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今年も読み直した『彼氏彼女の事情』のこと
僕にとっては永遠に読み直せる作品です。
『東京喰種』とあわせて、必ず年に一度は読み直しています。今年も?すでに先日読み終えたので、noteに書いておきたいなと。
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『彼氏彼女の事情』あらすじ
県内随一の進学校である県立北栄高校1年A組のクラス委員、宮沢雪野は幼少時代から自他共に認める成績優秀・スポーツ万能・容姿端麗な優等生。しかし彼女の本性は虚栄心の塊で、他人からの賞賛や注目を浴びたいがために日々たゆまぬ努力を行い品行方正な人物を演じていたのだった。
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ところが同じ1年A組クラス委員の有馬総一郎は、雪野の念願だった新入生総代をさらったうえに美形で運動神経に優れて性格も人当たりもよい、本物の優等生だった。
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自分以上の注目を集める総一郎に(うわべでは優しく接しつつも)激しい対抗心を燃やす雪野は、猛勉強でテスト学年1位を奪取し、総一郎からの告白もあっさり断るが、ある日わずかな油断から自分の本性を総一郎に知られてしまう。
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総一郎は雪野の弱みを利用し、自分が抱える委員会関連の仕事を雪野に手伝わせるようになる。他人に本性をバラされることを恐れて泣く泣く毎日下僕のようにこき使われる雪野は、総一郎にも裏の顔があることを知る。
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結果的に2人でいたり話したりする時間が増え、総一郎への妙な意識も芽生える雪野だったが、クラスメイトから「有馬と交際しているの?」と勘違いされ熟考。「有馬は私の本性を見て幻滅し、態度を豹変させた」と考えた雪野はついに総一郎に対しブチ切れるが、総一郎の本意は別にあった。
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一方で総一郎は、雪野の前では自分の知らなかった自分が無意識に出てくることに気づく。
画像:『彼氏彼女の事情』(津田雅美/白泉社)1巻より引用
文:Wikipediaより引用
あらすじの内容は、1巻の半分くらいまでにあたります。
こう書くとボリュームたっぷりな感じもしますが、ストーリー展開のテンポがよくて読みやすいです。
全21巻、デジタル版の最終巻には2011年発行とありましたが、今からちょうど10年前の作品ですね。
この漫画を初めて読んだのって、ぼくがまだ学生の時だったんですけど、どんな人からお勧めされて読んだのかは全く思い出せません。
ただ、面白かったという思い出だけがありました。笑
その後、読み直した時にはKindleで大人買いをしているわけですから、いつも言っているとおり、過去は伝説化していきますよね。
全員にエピソードがある漫画
毎年ページに触れるとき、ぼくはこんなところが楽しいなと思っています。
高校を中心に話が進んでいきますが、登場人物全員にエピソードがある漫画なんです。青春の裏側まで丁寧に描かれています。
クラスで見せている顔、家で見せている顔、なりたい自分と本当の自分との間で生まれる葛藤、そんな多面性、コンプレックスと、どう折り合いをつけていくのか。
こういったことを、人と出会い、交流を重ねながら見出していきます。
1巻では、雪乃が優等生の仮面に振り回される様子をポップでコミカルに表現されていましたが、そこから雪乃自身の変化によって周りの見え方が変わっていく過程では、深いトーンのコマもあるんです。
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『彼氏彼女の事情』(津田雅美/白泉社)5巻より引用
そしてまた明るさを取り戻す。
こういった緩急のつけられ方が絶妙です。
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『彼氏彼女の事情』(津田雅美/白泉社)5巻より引用
この作品には、誰もがどこかで共感してしまうキャラクターだったり、エピソードがある気がします。
そのなかでも「有馬くんと僕、意外と似てるのでは」と思ったりしているんですよね。
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『彼氏彼女の事情』(津田雅美/白泉社)6巻より引用
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『彼氏彼女の事情』(津田雅美/白泉社)7巻より引用
6巻の過去と対峙しているようなシーン、7巻で見せる無言の表情、友達からの冷静な分析。人間の見せ方・見られ方と本質は別であることを、的確に表現されているなと。
ちょっと深いコマが続きましたが、そんな彼らがこの先にどうなっていくかというと、最終的にはポジティブなおわりを迎えます。
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「ああ 面白かった 疲れたーーーー」って
言って死ぬのが夢なんだ
そうだね。
人生本当におもしろくなるのはこれからだよ
『彼氏彼女の事情』(津田雅美/白泉社)21巻より引用
あー、面白かった、疲れたって死ねるって、たしかに夢・希望であって、憧れですね。この会話が、どんな状況で誰と交わされているのか、というのもまた楽しめるポイントかなと。
ふと書きながら思いましたが、ぼくはいま、その道をちゃんと歩めている気がします。
改めて、過去は伝説化していくなと思ったり、色んなことを振り返りながら楽しめる作品だと思いましたね。おすすめです。
それではまた明日!
最後に。
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