
全員が全員、意味がある漫画『それでも僕らはヤッてない』
最初にジャケットみたときには、これってエロ漫画かなって思ったんですが、ちょっと違いましたね。
良い意味で人間臭さがたくさん出てきます。
なんとなく登場してきて、邪魔になるような人はいない、全員が全員、意味がある、そんなことを伝えてくれる漫画でした。
あらすじ
時田晃介(29歳)は大手住宅メーカーに勤め、充実した社会人生活を送っていた。この年になっても女性経験がないことが悩みの彼は、かつて想いを寄せていた同級生と再会する。昔と変わらない笑顔に、相手もまだ処女かもしれないと期待する時田だが…。
(それでも僕らはヤってない│漫画の殿堂・芳文社より引用)
タイトルにある「ヤッてない」というのは想像の通り、肉体関係のことなんですが、

『それでも僕らはヤってない』(村山渉/芳文社)1巻より引用
この漫画では、主人公含めた登場人物の恋愛感情が意外なほどに変化します。そのきっかけも方向も、バラバラなんですよね。

『それでも僕らはヤってない』(村山渉/芳文社)1巻より引用
これってなんでなんだろうと考えたときに、1つだけ思い当たることがありました。
端的に”好きだ”と恋愛感情を伝えたとしても、最終的な感情表現の1つとして「肉体関係を結ぶ」という行為があるとしたら、これが「ある種の契約」ではないですが、そういう意味を持つんだろうなと。
それがダメ押しになるから、成立するはずの関係も「成立していない」という状態になったり、右に左に感情が揺れることになるんでしょうね。
そんなことを思いました。
あとは、登場人物それぞれが「どうしたら相手と距離を近づけられるか」みたいなことを模索しているように感じるんですよね。
これって主人公のように、女性経験がないから難しいという話ではなく、抱えているトラウマが関係していたりもするわけです。

『それでも僕らはヤってない』(村山渉/芳文社)1巻より引用
その結果が「それでも僕らはヤってない」というタイトルに帰結するんだろうなと。全11巻の完結している作品ですが、展開のテンポが早いのに、濃厚な読み応えだと思います。
おすすめです。
©︎村山渉/芳文社
それではまた明日!
最後に。
読んで頂きありがとうございます。
そして読んだということで「スキ」「ハート」をポチってください。人間リアクションは大切です。
そしてお知らせ。
SNSはやめましたが、FOLLOW MEでは更新してます。よければこちらから。買ったもの、日々思ってることを気楽につぶやいてます。また映画についてのレビューはFilmarksを利用してますので、よけれはこちらも。
ここから先は
漫画オススメまとめ(コメント有料版)
いままで書いてた漫画についてのレビューをスタートさせます。(2021年11月より) 漫画をレビューした後、良かった、コメントしたいという…
良いと思ったらサポートお願いします。嬉しいので。 もちろんちゃんと返信させて頂きます。