有江さんが今熱中していること🔥
前回に引き続き、有江さんのお話を伺っていきます!今回は有江さんが今熱を注いでいることについてです。曰く、今取り組んでいるプロジェクトは「今カノ」だそうです(笑)
👇有江さんのこれまでや地元への眼差しはこちら👀
有江さんの今と嘉麻市のこれから
ー7月からの石川えりこさんとささめやゆきさんの絵本原画展も行きましたが他にも絵本の展示会があったと聞いています。絵本と「おだび」はどのように関係していますか?
「おだび」に来てもらうための企画展ですが、何でもいいわけではなく、嘉麻でやる理由が必要でした。ちょうど「おだび」は碓井図書館に併設されていたこともあり絵本の蔵書があった。
それから、小さな子どもが美術館に来る機会を作りたかったんです。ちょっと敷居が高いと思われがちな美術館が日常にある、図書館に行くのと同じ立ち位置に「おだび」はありたいなと思っています。
また、企画展で絵本を展示するだけじゃなくて、この嘉麻市は絵本が生まれる町になれると思っています。
ー絵本が生まれる町…?とはなんですか…??📚
嘉麻市は絵本を生み出せる場所
これは石川えりこさんという作家に出会ったことが重要なポイントでした。
彼女は嘉麻市出身の作家で、嘉麻市をテーマにした作品も書かれています。彼女が幼少期に見たもの、経験したことを描いた『ボタ山であそんだころ』は有名な作品です。
その石川さんが人口が減っていく嘉麻市を危惧され、絵本の力を使って何かできるのでは?と考えてくださっているんです。
ー有江さんと石川さんとの出会いは…?
人から紹介されて、初めて石川さんが『ボタ山であそんだころ』の原画を持って僕のところに訪ねてきてくれました。
その原画を見た時、感動という言葉では軽くなってしまうんですが……涙が出ました。
そのころ、おだびは開館18年目で2年後には20周年を迎える時だったので、その大きな節目にぜひ石川さんの作品を展示させてほしいと申し出たんです。当時の僕は、石川えりこという作家との出会いを形にしなければならないという使命感のようなものに背中を押されたような気がします。
このときはまだ無名で、『ボタ山であそんだころ』が初めての作品だった石川えりこさんはそれから後に講談社出版文化賞をはじめ数々の賞を受賞し、あっという間に売れっ子の作家になっていきました。
まさに奇跡のようなタイミングでした。
そのような出会いを経て、石川さんと「嘉麻市を絵本の源流にしたい」と話しているんです。嘉麻市には創作のコンテンツとなり得るような素材、魅力、ポテンシャルがあるところだと僕たちは感じています。
きっと中にずっと住んでいるとそれが当り前になってしまうのでわからなくなってしまうんですが、外から来た人間にはそれが魅力的に映るんです。
ー例えば閉校した小学校の校庭で一匹でいるこの猫ちゃんとか、この道の写真とか…確かに想像を掻き立てるようなところですよね…私も大好きです。
はまちゃんがこうやって嘉麻市に来てくれて、嘉麻市がいいって言ってくれるみたいに。
嘉麻市でホコリをかぶっているものを、見つけ出す目、磨く手をもった人たちに見つけてもらったらずっと住んでいる人も「なんだ、いいじゃん」ってなる。
石川さんを初めとする作家さんもそういう人たち。
クリエイティブなものが加わると光り出す、まさに嘉麻市はそんな場所だと思っています。
自分も20代で帰って来た時にはそういう感覚(外の人の感覚)を持っていたと思いますが徐々に消えて行っていると思うので、魅力に気づいてくれる人の声には耳を澄ませておきたいと思っていますね。
でもその時に絶対に欠けてはいけないのは、その土台となる部分に対してのリスペクトです。嘉麻市でいう、これまでの歴史、今暮らしている人たち、彼らの生活、文化です。
来るほうも来てもらうほうもお互いへのリスペクトが無かったら、それは確かに溝が生まれてしまうと思います。
でもコミュニティって案外ウェルカムなんですよ!
自分たちのコミュニティに来てもらえて、自分たちのやっていることとか、自分たちの大事にしているものをいいと思ってもらえたら、それ以上に嬉しいことは無いじゃないですか。
ー確かに。集団登校の際にカワセミの話をしている方とか、すごく嬉しそうでしたよね。
そうそう。
やっぱり自分が大切にしているものを褒められるってすごく嬉しいですよ。
ー実は有江さんは、私を朝の集団登校に誘ってくださった方でもあります。
その中で五日町への熱烈な勧誘も受けているのですが(笑)あの五日町のパッションはどこから?
コミュニティ(五日町)の話
あれは、世代が変わって担い手が無くなってきたので、みんなでどうやってやっていくかを考えているからなんです。
今では五日町公式LINEなんかも作りました。
「公式」っていうところにこだわっています(笑)
これが回覧板になるんですよ。
回覧板って急いで回したりすると、回した後に、あれ?なんやったかなとかなるでしょう?それに、お母さんは見たけどお父さんは見てないとか。行事の時は写真の保存もできます。
ーそっか。全員が入っていれば一斉に見れるし、記録も残りますもんね。
意外とじーちゃんばーちゃんたちも孫と連絡を取るためにLINEは使ってるんですよね。なんなら同窓会グループとかあるし。
もちろんLINEだけじゃなくて回覧板も回してますけどね。
チャンネルは多いほうがいい。
テクノロジーの使えるものは使います。田舎だからこそ必要だって思っています。
ー五日町の改革というか、この熱量は最近のことですか?
最近ですね。
なぜなら、課題にぶつかったからです。
やっぱり区長になり手がいなくなったとか、地域のお祭りを実行してきた人たちが高齢化してできなくなっていったんです。
いろんな課題が出てきて昔のままじゃ維持できないことがわかってきたので、他にもいろんなことを五日町では整理しています。
盆踊りも新曲を入れずに50年以上やっている定番曲だけにしたり。それだと地域の人も練習がほとんどいらないから負担が減ります。それに帰ってきた人も飛び入りで踊れるんですよ。
カセットテープもやめてYouTubeをスピーカーとつないで流したり。
全部を無くすわけじゃないけど、軽量化して維持しやすくしています。
盆踊りとかの行事ってそれをきっちりやることだけじゃなくて、みんなで集まってなんだかんだする時間を持つことが大事だと思っていて。それが躍りの練習とか準備がきついからしなくなるって本末転倒なんですよ。
五日町はいいよ~!区長も副区長も最高やもんね!
ー区長は知っていますが…副区長はどなたですか?
僕です。
ーあ…(笑)それは最高ですね(笑)
有江さんが嘉麻の生活の中で大事にしている習慣はありますか?
早朝に歩くことですね。遠賀川沿いを早朝に歩いているんです。母が亡くなった頃にどうしようもなくなって歩き始めたんです。それからほぼ毎朝歩いていますが、やめられないですね。歩いている間は余計なことを考えないし、仕事の段取りとかもその時間にできたりして、なんでもっと早く始めなかったんだろうと思うくらいです。
日が昇る時間は不思議な時間で、季節、日、時間によって景色が変わるんです。一日も同じ日はありません。それが好きですね。
有江さんが見ている朝の景色はこちらからご覧頂けます👇。
ー有江さんが嘉麻の暮らしを大事にしてる感じが今回のお話を聞いてすごく伝わってきました。
ああ(笑)ありがとうございます(笑)
最後に…改めて有江さんの好きな場所を教えてください。
家とか、川土手から見える嘉穂アルプスが見えるところです。あれはやっぱり抜群にいいなと思います。毎年年賀状にしていました。
📣注目!!!有江さんが今熱中していること!!!
今回取材をする中で有江さんからたくさんの資料を見せて頂いたんですが、有江さんって嘉麻市を盛り上げるためのプロジェクトととかアイデアが本当にたくさんありますね(驚)
また橋も「今カノ」ですね?
朝倉高校の史学部が嘉麻市の桑野にあるリブアーチの橋を発見したんです。
こちらは現在嘉麻市の指定文化財に認定されています。一般の公開はされておらず、研究を進めている段階です。
最初は橋か~とそれほどひかれては無かったのですが、調べていくうちにどんどんおもしろくなってきたんですよ(笑)今はこの橋の保存プロジェクトを立ち上げて、ロゴを作ったり、情報収集をしています。
📣報告会などもしているので、ぜひ今後の動向にもご注目ください!
ふ~~~~~。2回にわたる有江さんのお話いかがだったでしょうか??
実はまだまだここに書ききれていないお話などもあります。それらはまたどこかの記事でねじ込めたらいいなと思っています(笑)有江さんってそれくらい引き出し多めです。
ありがとうございました!
おしゃれなおじさんに興味を持って付いて行ってみたら、このうえない地元への愛と知識に富んだお話を聞けて、嘉麻市の未来がきっと素敵なものになると思えた。
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ちょっと浜崎さん話聞いてよね!または、嘉麻市のこんなところに行ってきて!
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