モノからコトへ
いきなりですが最近、若い人がすごいなーと思う。
ちきりんさんの本にも書いてあったけど、年々10代20代の地頭の良さが際立ってきている。まるでテクノロジーの進化と若者脳内が同期されてるような感覚にさえなる。
18世紀半ばから産業革命が起きて200余年、生産は人の手から機械へと移り変わりモノの生産性が飛躍的に向上した。
そして、二次産業も高度経済成長とともに高生産性を維持し、モノはほぼすべての人に行き渡るようになった。そして1993年にバブルが崩壊すると今度はIT革命ともいうべき三次産業が到来。
ケータイが白黒の電卓のような液晶から、今ではiPhoneのレティナディスプレイが当たり前にある。これは液晶なんかに限らずすべての分野においてハイスペック化が進んでいる。
進化のスピードはもはやこれまでにないほど加速的に進み、2020年以降はいよいよ四次産業というAI×テクノロジーの分野が本格始動する時代に突入していくだろうなと思う。
今までは戦後の焼け野原から復活すべく、技術進化と裕福の象徴を手に入れるために奔走していたけど、それらも飽和状態になり、これからはより実用的で生産性の高いものに価値が出てくる。
モノは所有することからシェアされるように、ニーズの細分化、合理的な思考、これらはよりスタンダードな価値基準になっていく。
例えばアメリカのUber(自動車配車ウェブアプリ)やAirbnb(宿泊施設・民宿を貸し出す人向けのウェブサイト)などは個人同士の生産性を向上させるサービスで有名だ。土日しか運転しない車、誰も住んでいない空き家などの眠っている資産を簡単に有効活用することで、より生産性の高い社会(需給)を実現している。
それはあらゆる分野に適合していくんじゃないか。
例えば、これは思いつきだけど、UberやAirbnbなどのスキームからフィンテックの併用で、生活介助のアプリがあったら便利だなーと思った。
専門的な介護分野は介護業界に任せて、生活介助の範囲でできる「ちょっとしたお手伝い」と「空き時間」を結ぶサービスだ。
例えば自分の住んでいる場所から任意の距離で地図を表示すると、お手伝いを希望している高齢者にフラグが立つ。高齢者側は、専用のボタン装置、或いは専用の電話番号などワンストップで意思表示できるシステムを設ける。
空き時間があるユーザーはその場所に向かい要望をこなす。それは買い物なのか庭の水やりなのか掃除なのか分からないけど、とにかくそういった軽い用事だ。
ただ問題は
・報酬のシステムや不正犯罪の問題
・UberやAirbnbとは違い、ITが苦手な高齢者側がユーザーを評価できるシステムの構築
・既存の制度や法律の問題等々
これらをクリアしたとして、想定できるメリットは
・地域の防犯や見守りの向上
・空き時間(供給)×手伝い(需要)を満たす
・介護業界の負担減
・生活介助分野においてはすべての一般人が地域包括的に取り組める
・手伝いという観点でみた場合、高齢者だけでなく障がい者にも適用できる
さらにいえば、今後時代が進むにつれて、ITリテラシーが高い層が高齢化するのでシステム化が容易にできる。
これは本当に勝手に考えた一例ですので、可能不可能は別で…
クラウドファンディングや投銭が浸透してきた今、アイディアを形にするのが比較的容易になってきた。
これまでブロック状に独立していた会社組織や団体が行っていたことも、動きの早い個人やチームが発案した革新的なサービスにより、アメーバ状に人々をつないでいきそうだ。
というか今の若い人にはそれができると思う。
そんな時代もそう遠くはないのかなーと三十路の僕は思いました。