データベーススペシャリスト試験を受けてきた(令和6年)

はじめに

本日、2024年10月13日にデータベーススペシャリスト試験を受験してきました。頑張って勉強していたのですが、かなり苦戦してショックなので、忘れないために備忘録として書いてます。

午前1は免除で午前2から受けてきました。
今は20時になっているのですが、すでにIPAから試験問題と午前1と午前2の解答速報が出ています。

プロフィール

簡単に自己紹介も載せておきます。似たような状況の方の参考になればと思います。

現在、新卒2年目、中堅Slerでシステムエンジニアをしています。
業務でSQLを利用することはありますが、概念設計や物理設計などの実務経験はありません。
去年、応用情報に受かっているので午後2からの受験になります。


勉強期間・勉強時間・勉強法

試験対策について書きます。
まず、テキストはこの本を使用しました。

こちらのほうは概念設計や論理設計の解説が詳しく、とても参考になりました。
というのも、データベーススペシャリスト試験は午後1・午後2と試験が分かれているのですが、どちらも概念・論理設計、物理設計、SQL×物理設計問題などから選択して解答します。このうち、私は概念・論理設計を中心に午後1・午後2共に解きたいと思っていたため、この本が最適でした。

また、業務経験が少ないため、販売管理や在庫管理、物流管理などのドメイン知識が心もとないため、次のほうも利用しました。

先ほどのテキストと同じ著者ですね。
利用した本はこれくらいです。

勉強期間

そして、勉強期間についてですが、8月から10月の試験日までの2か月間に集中的に取り組みました。
平日は在宅を2日ほどするので、その日は業務終了後から午後問題の対策を1時間ほどして、土日はどちらも3時間ほど勉強するというルーティンを毎週繰り返しました。
平日の2日は午後問題で、残りの3日は午前問題を過去問道場を解いたり解かなかったりで特に目標は決めていなかったです。

勉強時間

以上のことを踏まえると、毎週8時間は確実に時間をとっていたので、8×9週間で少なく見積もって72時間。また、午前の対策は大体毎週平均すると2時間はやっていたので、2×9で18時間。最後の一週間はラストスパートをかけていて、それも足したら、総じて100時間ぐらいだと思います。
どんぶり勘定で申し訳ありません。

勉強法

勉強法についてですが、テキストを読むのは最初の2週間のみで、あとはひたすら過去問を解きました。午前については過去問道場の全年数分を解きました。午後問題については午後1は平成31年以降の問題をすべて解きました。午後2については試験時間自体も120分ほどあり、練習で解くこと自体もしんどく、避けがちになったので、令和5年と令和4年の令和3年の3年分のみしか解けませんでした。

午後1試験は90分で大問2問を解いていくのですが、勉強中は一気に大問2問解くことはなく、45分のタイマーをつけて大問1問ずつといては答え合わせをして解いていきました。というのも、90分経つと最初のほうの問題は、記憶から抜けて、どういう思考回路で答えを出したのか忘れてしまうので、それを避けたいと思ったからです。

午後2に関しても120分まるまる解いていたら復習がしんどいので、半分解いて採点、残りの半分をまた解いて採点というようにしていました。
概念設計の場合、マスタ領域のリレーションシップと関係スキーマを解いた後にトランザクション領域のリレーションシップと関係スキーマというように進んでいくので、この要領でやっていても不自由は特に感じませんでした。

試験当日

午前2

さて試験当日についてですが、午前2の1問目で突然見たことも聞いたこともない問題に出会ったので、出鼻を挫かれた形になりました。
SQLのシーケンスがどうこうという問題で、全然勉強していなかった部分でここで3分くらい悩んでいました。どうしようもないので勘で答えて次に進んで行きました。その後の問題は見たことがあるものも多くなんとか解き終えることができました。流石に午前2は過去問全部を解いていたので、手も足も出ないということもなくスムーズに終えることができました。

午後1

問題はここからです。午後1は概念設計の問1とSQLとトランザクション管理の問2を選択しました。まず問1で50分ほど使ってしまい、この時点で相当焦りが出ました。正直、急いでやってこのような事態なので、これはもう終わりだと頭を抱えたまま、問2に移ります。焦っているので問題文が頭に入ってきません。ここで初めて、もう少し通しで午後問題を解いておくべきだったと時すでに遅しな後悔をし始めました。問2も勘で半分以上埋めて、なんとか空白は無くして提出はできました。

その後の休憩時間で、諦めて帰ろうかと思ったのですが、受験料の7500円を思うと帰るに帰れず、とりあえず午後2の受験も受けようと決めました。

午後2

午後2問題は例によって概念設計と物理設計で概念設計の問2を選択しました。
こちらは例年よりもおそらくページ数も短く、シンプルな問題だっと思います。
ただし、問題の見た目がシンプルだから簡単というわけではなく、シンプルだからこそ、問題文中のヒントが少なかったです。問題文中だけでなく、概念データモデルの図やスキーマも空白が多く、解いている最中はずっとフワフワした完食で「これで解けた!」という感覚が一度も得られず終了しました。
時間自体はかなり余裕を持って解けることでき、残り20分ほどは自分の解答を書き写すことに時間を割きました。しかし、強調しますが、余裕で終わったのではなく、何が正解か確信が持てないから、余計なことを書かないためにもある程度のところで見直しや修正をやめただけです。

反省

まずもって午後1は時間が足りないことがこれで分かったので、勉強中からスピード感を意識した方が良いと思いました。このスピード感ですが概念設計をせっせと解くのは相当キツイと思ったので、特に概念設計にこだわりがない人はSQLや物理設計の問題の特訓を積んだ方が、午後1の問題は合格点に届きやすいのではないかと思いました。
ただし、このような概念設計を出題する試験は他にはないので、データベーススペシャリスト試験を楽しみたい人は概念設計に集中して取り組んでみるのもいいかもしれません。
SQLはORACLEやOSS DBでも出題されますし、物理設計に関しては、記述問題はそうそうないですが、物理設計に必要な知識などは同じくORACLEやOSS DBで出題されたりもしますので。

概念設計に関してはこれからも、データモデリングの勉強を通じて継続してキャッチアップしていきたいと思っています。
試験も終わったので、この2冊を取り組もうと思います。

ご参考までに

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