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説明するかしないか、それが問題だ — 香港と日本のコラボ

香港の人々は日本の商品が大好きです。 私は香港に住んでいる間、写真や動画の撮影のために日本との間を何度も行き来してきました。

日本の商品を香港に紹介することを目指して広告を出しているのですが、言語の壁と2か所の作業ペースの違いのため、コミュニケーションは常にスムーズではありませんでした。

日本に引っ越してきたので、香港のクライアントのために日本でプロジェクトをするときは、私の目標は、準備により多くの時間をかけることによってコミュニケーションプロセスを改善したいと思います。

今回の香港と日本のプロジェクトコラボレーションは、世界的に有名なオーナーシェフの和泉光一氏が、代々木上原にある自分の店「アステリスク」の洋菓子に基づいて、香港での日本高級ケーキ専門店であるAromeのために一連のケーキをデザイン、監修しています。

クライアントからオリエンテーションシートだけを受け取っていた以前の広告とは異なり、私たちはシェフに話したりインタビューしたりして、ペストリーを作ることについての彼の考えやアイデアを理解しようとしました。

香港のクライアントと日本での制作を含む場合のワークフローは次のとおりです。

1. 中国語で大まかな絵コンテとナレーションを作成します
2. より本格的なナレーションを得るために、インタビューの質問を中国語で作成し、香港のクライアントの承認を得ています。
3. クライアントが承認した質問を日本語に翻訳し、シェフとのインタビューを行います。
4. クライアントの確認のためにインタビューの回答を中国語に翻訳する
5. コピーライターは、中国語に翻訳されたインタビューの回答に基づいてナレーションを書きます。
6. クライアントは中国語のナレーションを確認します。
7. ナレーションは中国語から日本語に翻訳され、校正されます。
ここでは、編集のペースに合わせてナレーションが自然になるように、CMディレクターの知識を持つ日本人のネイティブナレーションスーパーバイザーが必要です。
8. ナレーションは、録音前にコンテンツに同意することを確認するためにシェフに送信されます。

ご想像のとおり、上記のプロセスは非常に時間がかかり、何度も何度も確認する必要があります。

そのため、2つの国の間で制作を行う場合、前の制作では、プロセスをスピードアップするために、個人的な特徴のないナレーションを使用するのが一般的でした。つまり、ミス、コミュニケーションの時間とコストを最小限に抑えるために、独自性、オーセンティシティをあきらめました。

同時に取材で多くの情報をいただきましたが、それは映像に含めたくありません。日本人を監修、デザインした商品が海外の方に理解させるようにする一方で、明確に説明する必要がありますが、情報が多すぎると映像がPR動画のように見えるからです。

CMとPR動画の間には1つの重要な違いがあります。 PR動画は商品を説明していますが、CMは私たちの欲求を刺激するはずです。

つまり、PR動画は「知らせる」ことであり、CMは「表す」ことです。

物事を理解しすぎると、ほとんどの場合、私たちは欲求を失いました。

これは、あまり特別なCMではないと思いますが、「理解できる」と「欲求を刺激できる」のバランスをとるように心がけています。

これが作成したウェブCMです。ぜひご覧ください。

アートディレクション:リオ・ヨン (Young & Innocent)
演出、撮影、編集、カラーグレーディング:カルン (kalun.jp)
フードスタイリスト:和泉光一 (ASTERISQUE)
プロダクションマネージャー、日本語ナレーションスーパーバイザー
:三室力也
ヘアメイク:斎藤美幸
撮影アシスタント(1st AC):チャン・ギュソン
音楽制作:Aomomo
照明アシスタント:大川真吾、村内遼平

Facebook:

和泉光一先生...

Posted by 東海堂 (Arome Bakery) on Monday, October 18, 2021

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