令和維新
「稼ぐために働く」時代から
「働くために稼ぐ」時代へ
最近、学生や若者たちとお話ししているといよいよこの「意識の変化」を感じます。
若者たちは、このことをはっきりとは認識していないようですが、明らかに前者の様な生き方に疑問を感じ、後者のような考え方で生きることを模索している気がするんですよね~。
しかし、まだまだ今の社会では、後者のような価値観でしっかり生活していけるイメージが持てないのだと思います。
これは僕らおっちゃんらの責任だと思うので、そんな社会に移行できるようにしっかりと改革を進めて行かねばと思っています。
そう!改革です。
これまでの資本主義の考え方は、資産を増やすことが正義であり、そのために投資し、それが別の組織にとっての新たなチャンスを生む。というもの。
もちろんこの考え方は、筋が通っているし、それでさまざまなチャンスを掴んできた人も多く、またこれによって便利で豊かな社会が作られてきました。
しかし、この価値観が成熟した現在の社会では、「資産を増やす」という正義を追い求めるあまり、やや行き過ぎた供給が生まれているのです。
つまり、大して必要でないモノやサービスを、営業テクニックやコマーシャル努力によって欲しがらせるという、ニーズからウォンツへの変換よって購入させる。押し売り。推し売り。
本当にこれで、「私の仕事は人の役に立った!」と満足できるのか?
そんなこと言ったって、「売り上げ上げないと生きていけない!」という話になりますよねぇ。
そこなんですよね。
これ、もはやお客のためじゃなくて、自分のために商売してますよね。
でも、あたかも「お客のためになってるんだ」と思い込もうとしてますよね。
若者たちは、鋭くこの辺りに疑問を感じているんだと思います。
本来は、困っている人を助けること、必要なサービスを提供することが仕事であり、そのサービスを続けて、人の役に立っていると実感できることが生きがいとなる。
不要なモノを、無理に売る必要ないのです。
ぼくはこの、無理に売るビジネスマンたちを見ていると、江戸時代の武士を思い出します。
明治維新の時、彼らもきっと言ったことでしょう。
「何?これからは商売の時代?刀は要らない?武士は要らない?そんなわけはない、武力の強いものが国を治めるはずだ。そんなこと言って、じゃあ誰が幕府を守るんだ?村を守るんだ?」
『いや、もう誰も攻めて来ないよ。』
今、この時と同じぐらいの価値観の転換が起こり始めています。
『いや、もう商売(資本主義)で競い合う時代じゃないのよ。』
競い合うのではなく、知識や技術は共有し、その中で、お互いが幸せな豊かな関係をつくる。
そして『新しい資本主義』は格差を縮める。
「そんな甘っちょろいこと言ってて、どうやって勝ち抜くんだ?」
『いや、もう誰もあなたを出し抜こうとしないよ。』
この意味が通じるおっちゃんおばちゃんどんどん増えたらええなぁ。
そして、一緒に新しいフィールド作りたいなぁ。
若者たちが今よりもっとのびのびとプレーできるフィールド。
いや、すでに一部の方々は作り始めてる気がする。
※『新しい資本主義』のイメージはまた次回お話ししましょ。