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楽曲振り返り⑩|Absolute Monarchy -veille de révolution-

読み方はわかりません。


目次



楽曲振り返り

お久しぶりです。KaLPuxa.です。

めちゃくちゃ投稿が滞ってしまい申し訳ありません…
ちょっと色々あって執筆する余裕がありませんでした。

今回は
初投稿作品"Absolute Monarchy"のフルバージョンである、

"Absolute Monarchy -veille de révolution-"

について、語っていこうと思います!

実はこの楽曲は、
いろいろあって入院中だった
2023年の末頃に制作、完成した楽曲です。

なのでストックからの投稿、ということになりますね。

入院していたとはいえその時はまだ元気だったので
暇つぶしに何か作ろうとなりまして、
ショートバージョンの完成時から考えていた

"Absolute Monarchy"のフルバージョン

を作ってみよう!という考えに至ったのです。

ショートバージョンはこちらです。↓

なので当時どんなことを考えながら制作していたのか、
思い出しながら語っていこうと思います!

またパソコンでこの記事をご覧になっている方は
新しいタブでこの曲の動画を開いて、
YouTubeで楽曲を聴きながら記事を読むことをおすすめします!

該当する時間も書いておいたので是非ご参考に…

ちなみに私はこの曲を聴く度に
辛かった入院生活を否が応でも思い出してしまうので
結構しっかりダメージを受けています。へるぷ…


制作過程

⓪構想

実は既存曲のフルバージョンを作るというのは
私にとって初めての試みでありまして、

まずは曲の構成を決めて全体像をはっきりさせてから
制作に取り掛かる予定でした。

…しかし構成を考えていたはずが、
鍵盤を弾いていたら偶然良さげなコードにぶちあたったので
そのまま流れで制作を開始しちゃいました。

行き当たりばったりの精神で制作することが決定しました。

ここから先ではショートバージョンのことは
『ショート版』と呼ばせてください。長いので。


①Prelude(0:00~1:03)

最初はストリングスやオルガンでじっくり焦らす構成に。えっち

「もはや曲尺は気にしなくてもいい」、
「曲尺4分越えても構わない」というスタンスで制作を開始したので、
入れたい展開を素直に入れています。

0:30からはメインのグロッケンが入って、
まるでパレードのような華やかな展開に。

革命の果てに誕生した新たな王を祝うパレード…を
イメージして作ったつもりです。

16分で荒ぶっているアルペジオなどは、
ちょっとFutureな音色を目指して作りました。

また動画ではジャンルを表記するテンプレなので
ジャンルも何にするか考えましたが、
もはやジャンルを1つに絞るのが困難だったので
『Prelude(序曲)』と名付けました。
ジャンルを表記するとは言ったがジャンルを表記するとは言ってない。

因みにこのパートと次のパートの繋ぎ目(鐘とか鳴ってるとこ)で
鳴っている逆再生のピアノは、
ショート版のアウトロのメロディーになっています。

ここは

MIDIでメロディーを打ち込む
→リージョンの設定で逆再生する
→波形化(結合)
→波形化したものを逆再生して完成

このような手順で作りました。
もっと効率の良い方法があるかもしれないですが…


②イントロ(1:03~1:30)

ショート版のイントロにあたるので、
ここでもイントロと表記させて頂きます。

ショート版から大きく弄ってはないですが、
ちょくちょく音は変えています。
聴き比べると分かるかもしれないレベルです。

リードの打ち込み方などはちょっと変えました。
16分などの細かい音はより歯切れよく打ち込んでいます。


③メトリックモジュレーション(1:30~1:42)

ロング版で曲尺を気にしなくてよくなったので、
この後に新しいパートを追加したいと考えていたのですが、
なかなか納得のいく展開にはならず…。

Chiptune風味のリードを入れてみたり、
趣向を変えてハネリズムにしてみたりと、
この完成形が出来上がるまでには結構な数の没バージョンがあります。

試行錯誤の結果、
メトリックモジュレーションと転調を用いて
雰囲気を一変させた展開に落ち着きました。

今回はパーカッション類が鳴っていないので
自然なテンポ変化が出来たと思っています。


④Techno(1:42~2:10)

ここからどんなジャンルにしようか考えた結果、

  • ショート版にない雰囲気を出したい

  • 普段作らないジャンルで意外性をもたせたい

  • そもそもテンポがそれっぽい

といった理由からTechnoに決まりました。

方針さえ決まっちゃえばあとは流れに乗って制作していくだけ!
ということでわりかしスムーズに完成しました。

MEGALOVANIAリミックスでパピルステクノを
作った時の経験を活かしています。

前後の雰囲気を一変させることが目的なので、
もはやキックからがらりと変えています。

1:57からのベースは結構悩んで作りました。
いい感じに広がりをもたせることができたと思います。

後半のシンセのメロディーは、
ちょっと怪しげで不安感を煽るオーラを出してみました。


⑤Melodic Dubstep(2:10~2:26)

正直に言います。これ観て作りたくなった。

実はMelodic Dubstepという概念を知らなくて
Dubstepにこういうリードを組み合わせるのも
アリなのか…と思いまして、
動画を参考にして興味本位で作ってみました。


⑥Symphonic Hardcore(2:26~3:03)

ショート版と構成は変えていませんが、音はちょくちょく変えています。

変更ポイントとしては、

Drumstepパート(2:33付近)
 →ストリングス追加。よりSymphonicに
Dropのスパソパート(2:38~2:51)
 →グロッケンを前面に。豪華さをプラス
ストリングススタッカートのパート(2:58~3:03)
 →荒ぶってるブレイクビーツ(主張は控えめ)追加

こんな感じ。
全体的にやりたいことをやり通した感じです。


⑦Break(3:03~3:28)

ロングバージョンということで長めのブレイクを入れてやろうと思い、
追加したバートです。
???「うわぁ!いきなり落ち着くな!」

この音はBitcrushなどのエフェクトを挿しまくって作りました。
結構悩みながら作った記憶があります。
制作がかなり前ですし波形化したのでうろ覚えですが…


⑧Buildup(3:28~3:47)

ショート版と同じくいつもの感じのビルドに突入。

ここも特にショート版から弄ってないです。
くぐもった音になるFXもそのままコピペして入れました。面倒だった

心音部分は鐘(とは言いつつグロッケン)を追加して、
よりつよつよなテイストに仕上げました。

『Prelude』とイントロの繋ぎ目にも同じように
鐘(とは言いつつ)が入っていますね。


⑨Drop|Symphonic Hardcore(3:47~4:00)

いざ、Dropに突入!!!!!!
…かと思いきやいきなりChiptune!?!?!?

こんか感じで聴き手の期待を裏切る展開にしてみました。
これをやるために敢えて心音地帯を伸ばして盛り上げたのです。

恐らくこのパートがリードの打ち込み方を
1番大きく変えた箇所だと思います。

特に16分の音はリリースがちょっと短くなって、
歯切れがよくなったのが分かると思います。


⑩Drop|Artcore(4:00~4:12)

ショート版のDropに追加したパート。
ずっと4つ打ちだと飽きちゃうのでリズムパターンに変化を。

Artcoreではないような気がしていますが許してください。
そもそも3拍子ですし。

このメロディーとコードは結構気に入ってます。
音が細かいので音ゲーっぽい動きもありますね。


⑪Drop|Chipcore(4:12~4:25)

HardcoreがベースでありながらリードにChiptuneの楽器を使っている時、
私はChipcoreというジャンルをよく使います。

別に私が生み出したジャンルとかではないですが。

この後のSpeedcoreに向けてパワーを溜める役割のパートなので、
Dropの中では比較的落ち着きのあるパートにしてあります。比較的。

Dropの中でも緩急はつけている…つもりです。


⑫Drop|Symphonic Speedcore(4:25~4:37)

発狂です。おまたせ

ショート版の記事にも書いたように、
君主の最後の抵抗をイメージして作りました。

ショート版と比べてキメを追加したり
キックの音を変えてみたりと色々とやっています。

最後のキックは様々な音がスイッチしてうるさく凶暴になっていますが
実は全て同じドラムキット内の音です。


⑬Execute(4:37~)

ショート版のアウトロは結構無理矢理くっつけた感じだったので
ロング版では一気に変えてみました。

このノイズは炎をイメージして入れています。
「城が燃やされている」とか「火炙りの刑」だったりとか…
いろいろ想像はできますがどれもロクなもんじゃないです。
まぁそういう曲なので仕方なし。

一つの物語に幕が降りる、というイメージをピアノソロにしました。
あまりソロパートは入れない人ですから新鮮です。


⑭曲名

音ゲー曲のロングバージョンではサブタイトルに
"Long ver"や"Extend"などが使われることが多いですが、
個人的にはそういう表現はあまりしたくなくて。

どうせなら曲に合ったサブタイトルを付けたい派なんです。

今回はフランス語で『革命前夜』を意味する
"veille de révolution"をサブタイトルに採用しました。
本音を言うと他に思いつかなかった

読み方は…わかりません。
翻訳機で発音を聞いてもよく分かりませんでした。

自分の曲の名前が読めないことはよくあります。


初めてのロング版制作

私にとって初めての試みとなる、既存曲のロングバージョンの制作。

ショート版のどこにどんなパートを追加するか、
楽しく考えながら制作できました。

曲尺はいっそのこと気にしないスタンスで制作したので、
入れたい音や展開を思い思いに入れて
最終的にかなり私好みの楽曲に仕上がりました。

製作時期が2023年ということもあり
最近の私の音使いとは若干違うかもしれませんが…
何卒楽しんでいただけましたら幸いです!!!

それではまた!


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