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7月の音
おはようございます。Amelie(アメリー)です。
本日は、「音の海」シリーズの3回目になります。
「音の海」では、私の好きな音楽や、新しく触れた音楽を紹介していきます。特にロックやバンドサウンドが好きで、ロックをメインに聴いていますが、洋楽、J-POP、アイドル、アニソン、ボカロ等、ジャンル問わず聴いています。
今回は、2024年7月に触れた音楽を紹介していきます。
今回から、過去に触れていた好きな曲をエンドロールとして、紹介しています。
fhána - 天使たちの歌
まずは、「私の人生を変えた作品」シリーズでも紹介している、fhánaの新曲「天使たちの歌」です。TVアニメ『義妹生活』のオープニング主題歌になっています。
優しくて、あたたかく包み込んでくれるようで、清涼感もあって、初夏の朝にぴったりの曲です。MVは、街並みといった日常を何処か遠くから、フィルター越しに眺めているようで、街の風景や人との距離感を感じます。
黒い点がチカチカしているのも、フィルムに閉じ込められた記録を見ているように感じました。自分のことではなく、他人事のような。
移り変わっていくシーンは、絵の具が紙に滲んでいくように、水が結晶化して凍っていくように、ちらちらと差し込む木漏れ日を見ているように、ポツポツと浮かび上がっていく。
それらが細い糸で繋がっていて、今を造っている。
towanaさんの歌声や曲調もあたたかみがあるのに、MVの色調や無機質に綴られていく歌詞からか、ひんやりとした冷たさも感じます。懐かしさと寂しさが混ざり合って、音も映像も繊細に優しく紡がれています。
その不思議な感覚が心地良いです。大事な記憶を慈しみながら、パラパラとページをめくるように展開する音と、towanaさんの透明感の歌声にとても癒されます。
これまで、5月から初夏にかけて、朝に聴きたいfhánaの曲は、「What a Wonderful World Line」でしたが、今年からは「天使たちの歌」が加わりました。
GEMN - ファタール
次は、キタニタツヤさんと中島健人さんのユニット、GEMNの「ファタール」です。TVアニメ『推しの子』の2期のオープニング主題歌になっています。MV公開後、勢いが止まることなく、ずっと人気急上昇中の音楽になっていて、もう1000万再生を超えています。
この曲は、感性のかけ算による化学反応が本当に凄いですね。
キタニさん、中島さんのそれぞれ個人としての魅力も、二人が掛け合わさった際の魅力も際立っています。編曲に、Gigaさんも携わっているんですね。
個人的に要所要所で、「わぁ〜この音好き」ってなる絶妙な音が、そこかしこにあります。心臓の鼓動も高まっていって、どんどんファタールの魅力に引き込まれて、深みにはまっていく感じが心地良いです。
中島さんは、以前、アイドル好きの友人から聞いた握手会のエピソードから、頭の回転が早くて、相手が求める言葉を瞬時に判断して、体現できる人なんだなぁと思った記憶があります。アイドルって、凄いですよね。握手会などの1対1の場面でも、ライブの1体nの場面でも、相手に対して与える幸せや影響力の大きさが。
「ファタール」で、中島さんの歌声をちゃんと聴いたのですが、余白や余韻の持たせ方が絶妙ですね。歌詞を見ながら聴いていくと、自分のイメージの中にある上下のラインよりも余白があり、余韻も大きくて、特に「器」のところの表現は魅了されました。
キタニさんの歌声も初めて聴きましたが、序盤から、巻き舌や癖が強めな歌い方で、より世界観に惹き込まれますよね。こういった歌唱法をよくされる方なのかなと思い、キタニさんの他の曲を聴いたら、全く印象が違っていて驚きました。中島さんが割とストレートな歌い方をされているので、キタニさんは敢えてデコラティブにしているのでしょうか。
曲だけでも十分に楽しめますが、この曲はMVを見たくなりますよね。
キタニさんが重心となり、周囲を惹きつけて、周囲のエネルギーを引き込んで生み出す力で、中島さんが外界に放たれて、自由自在に動き回ることができて、より輝きが増すのでしょうね。お二人の対比が面白いです。
藤井 風 - Feelin' Go(o)d
次は、藤井 風さんの「Feelin' Go(o)d」です。お名前は存じ上げていましたが、これまでちゃんと聴いたことがなかったので、「Feelin' Go(o)d」が初聴きになります。
fhánaの「天使たちの歌」は朝に聴きたくなる曲ですが、「Feelin' Go(o)d」は夜に聴きたくなりますね。藤井さんの歌声も音も、柔らかくて優しくて、一日の疲れを癒すように、温かい飲み物を飲みながら、自分をいたわる時間に聴くと、とてもリラックスできそうです。
「Feelin' Go(o)d」をきっかけに、「花」や「満ちてゆく」など、他の曲も聴いてみましたが、藤井さんは人をリラックスさせることができる声の持ち主なんですね。心の緊張を解いて、無防備になれる、ただの人に戻れるというか。
「Feelin' Go(o)d」は、曲のテンポやメロディーも、そよ風に吹かれているような心地良さがあります。普段、バンドサウンドを聴くことが多いのですが、疲れた思考と心をほぐしたいときに、藤井さんの音はピッタリだと思いました。
番外編:Hailey Knox - Don't Matter
今回も番外編を一つ。「音の海」の第一回でも紹介した、Hailey Knoxから一曲「Don't Matter」。藤井 風さんのリラックス感とは少し違いますが、彼女の歌声はとても澄んでいて、心にすっと響いてきます。余白の多い音の空間に、彼女の歌声が広がって、凝り固まった脳がほぐれていきます。
凛として時雨 - Trrrrrrrrrrrrrrrrrrrue Lies
次は、凛として時雨の「Trrrrrrrrrrrrrrrrrrrue Lies」です。舞台「PSYCHO-PASS Virtue and Vice 3」の主題歌になっています。
時雨からしか、摂取できない成分がありますよね。透明感のある狂気が好きです。時雨の曲は、絶妙に人の揺らぎに作用します。
特に、TKさんの歌声は、思考や感情に作用し、人格の固定値を不安定にさせて、意識を混濁させ、変性意識を生みやすい。凝り固まった意識はがしに有効です。以前は、強制的に意識をフラットに戻したい時に、よく時雨を聴いていましたね。この感覚が分かる人は、ほぼ居ないでしょう。
「Trrrrrrrrrrrrrrrrrrrue Lies」では、新しい時雨が。TKさんの低音ボイス。345さんの声も美しいです。TKさんと345さんの声の掛け合いも、メロディーもフレーズもテンポも、心地の良い揺らぎを生みます。
個人的に好きなところは、ギターソロ終わりの 1:43~1:46の3秒。アウトロも、めちゃくちゃ格好良くて滾りますね。
アイナ・ジ・エンド - Love Sick
最後は、アイナ・ジ・エンドさんの「Love Sick」です。やっぱり、TKさんの曲とアイナさん個性と感性の親和性は凄いですね。「Red:Birthmark」で、お二人の相性の良さを証明されていますが、今回はさらに狂気が増してイイ。
音も映像でも、アイナさんの表現を楽しめますね。掠れた声が渇きを感じさせます。イントロの20秒で、アイナさんの狂気がもう脳髄に染み込んできます。1:22の「乾いた?」の「た」の声が、TKさんを彷彿とさせます。
1:26のアイナさんの無邪気で、狂気も感じる笑顔からの転調が好きです。感情剝き出しの笑顔の可愛さと、狂気具合が良いです。そして、変貌を遂げていく愛模様。一度、満たされた感覚を知ってしまうと、どれだけモノやアイがあろうとも満たされない。その渇きに狂って、さらに壊れていく様がイイですね。
でも、きっと、そんな自分を愛してるのでしょう。
そうやって、幕を閉じる。
また、渇きに疼いて、目が覚めるまで。
エンドロール:OCEANLANE - Sign
今回からエンドロールとして、過去に触れていた好きな曲を紹介しています。
作業中に、 iTunesでシャッフルで曲を流したりするんですが、昔の曲を聴いて懐かしいなぁと思う気持ちと、15年前や20年前の曲を改めて聴いても良い曲だし、やっぱり好きだなぁと思って。
今回のエンドロールは、OCEANLANEから一曲選びました。既に解散しているバンドですが、未だによく聴いてますね。OCEANLANEを知ったきっかけは、美容院です。
当時、洋楽の趣味がめっちゃ合うアシスタントさんが居まして、カラー剤を塗ってもらう時とかに、よく音楽の話をしていたのですが、その人に教えていただきました。
1st Albumは好きな曲も多くて、どれにしようか悩みました。OCEANLANEっぽい曲だと、「Everlasting Scene」の方なのでしょうが、よりサウンドが好きな「Sign」を選びました。「Ten Second Illusion」や「Scent Of The Air」も好きなんですよね。
・・・
今回は、7月に触れた音と過去の音を紹介いたしました。
またイイ音との出会いを求めて。
音の海に繰り出します。
皆さまも良き音楽ライフを。