13月の濃い _ _ _ .
気づいたら、迷い込んでしまった。
13月。
13月だって? 何それ?
そう思うよね?
でも、13月だということが分かる。
それだけは、はっきりと分かる。
だって、12月よりも濃いもの。
_ _ _ の濃さが違う。
それに、1月よりは高いもの。
_ _ _ の高さが違う。
進めばいいのだろうか。
戻ればいいのだろうか。
自分の座標が分からない。
目的地は分かるのに。
そもそも、この13月はいつだろう?
いつの13月なんだろう?
そうだ。
_ _ _ の濃さと高さから割り出してみるか。
濃さ的には、12月よりも前方にある。
高さ的には、1月よりも低位置になる。
なるほど。
他にも、読み取れる情報を探る。
よし。
いつもの書庫を探そう。
もう慣れたもので、いとも簡単に書庫に辿り着いた。
そして、いつも通り書庫にある箪笥の前に立つ。
薬箪笥のように、小さな引き出しが沢山あるこの箪笥。
最初に来た時に好奇心に負けて、違う引き出しを開けて、
大変な目に遭った。
まぁ、今となっては、それすらも愛おしい。
割り出した座標を基に、今回のキーワードを求める。
コレだというキーワードを基に、順番に引き出しを開けていく。
最初の引き出しには、可愛い刺繡が施された匂い袋。
ーーー お花の良い香りがする。
次の引き出しには、青い紐で結ばれた小さな鈴。
ーーー リンと良い音がする。
今回もまた、素敵なプレゼントが用意されている。
あと、8つ。
最後の1つ。
コトンと、足元に転がる _ _ _ .
ま た ね