自分の写真の構図が良いのか悪いのか、はっきり判断できない人いますか?
私のことです。構図と聞くと、どうもはっきりと説明できない。自分で気にいった写真が撮れても、人に見せるとき「良い感じに撮れてるでしょ?」とは言えても「この写真、いい構図でしょ?」と言えない。ふわっとしてるから。構図についての深い知識がありません。というより根拠のある説明がしにくいと言ったほうが良いかもしれません。
前回のカメラ選びと同じく、カエルが構図について、どう考えているのか、脳内整理をしてみたいと思います。この記事は、今のところ自分なりに考えていることなので、新しい学びがあれば、変わるかもしれません。
構図と言っていいのか、ついやってしまう構図。
ネットで予習すると、人の意見が混ざるので調べずに書き進めていきます。まずよくやるのがど真ん中に入れる構図、日の丸とか言われるやつ。それから画面を3分割、9分割して面構成的に入れたり、放射状に見える感じにしたりなど、それくらいです。
あとはそのバリエーションみたいな感じです。こう撮ったら良いかもと思って意図的にやるとしたらこんなもんです。あとは何となく、うまく収まってるなと思ったらシャッターを切ります。
構図とは何なのか?
あらためて構図とは何かと問われたとしたら、撮影した人の画面構成の意図が感じられる、画作りと言ったらいいのかもしれません。
相手に意図が伝わっているかは別にして、画面の収まりが自分で納得して良いと思っているものも、本人的には良い構図だと判断していることになります。
黄金比や、数列みたいな、数学的な構図
油絵を描く人のなかに、キャンバス上に四角や対角線を入れて構図を割り出す方がいます。タイトルの画像みたいなやつです。構図の中では、これが一番苦手かもしれません。
理屈を聞くとわかったような気になるんですが、絵画に線がいっぱい引いてあるのを見ても何かピンとこないです。
もし自分が油絵のような絵画や描き込んだイラストなどを制作することがあったら、最後の仕上げのポイントの位置決めや構図の検討をする時に使ってみても良いのかも、くらいの感じです。
モノクロで見た時でも、きれいな絵はいい構図
これもよく言われますよね。カエルが駆け出しのデザイナーの頃、マークデザインをする時にベテランの上司から、まず黒一色でデザインしてみろと言われたのを思い出します。
シンプルになるほどバランスが大切になるということですね。ただこの考えだと、色や明るさでも存在感は変わると思うので、万能ではないかも。
生け花や書道
生け花を見ると絶妙のバランスで花や葉、茎が配置されていて、すごいなと思うことがよくあります。3次元と2次元の違いはありますが、即興の判断で生ける過程は写真撮影にかなり近いのでは?実際、花の大きさや向きが変わるだけで配置は微妙に変わるはずなので、かなり実践的な対処が必要だと思います。
書道も決められた紙の中に筆の強弱やバランスで気持ちの良い紙面構成をします。こちらも即興性があるので、写真的かも。
モディリアーニの絵
何となくですがカエルには構図といえば油絵みたいなイメージがあります。授業で習った程度の知識しかありませんが、洋画の中ではモディリアーニの画が一番構図の本質を感じさせてくれる気がします(個人的な感想です)。
彼の絵が顔や体、四肢を細長くデフォルメしているせいもあって、顔が傾いたら首は逆向きに傾く、手がこの位置だと肩はこの角度みたいに、支え合っているのがわかります。
構図の決め位置に理論的な裏付けは説明できませんが、この人、意図してこの形や角度、色を置いてるんだろうなという雰囲気がなんとなく伝わってきます。私にとってのモディリアーニの絵は、なんかそんな感じに見えます。
モディリアーニのことは、よく知らないのでホントは、構図の線いっぱい引いてるかもしれませんけどね。
学生時代、美術の授業で先生に不安定に見えるところには、つっかえ棒みたいな形や色を置け、とか重たいところは抜けとか省略しなさい、などと言われていました(懐かしい)。
今でもテーブルフォトなどを撮る時は、無意識にそうしている気がします。シンプルだけど強力な考え方だと思いませんか。ただし、これもなんとなくやってます。でも構図というとカエルにはこれが一番しっくりときます。
ルーズめのカットも押さえておく
構図にイマイチ納得できないときは、少し広めに撮っておいて後でトリミングしていい感じにしたりもします。デザインで文字を入れたり写真の対角が後で変わることがあるので有効。