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バカだった。


ある日、アメブロのチェックリストに
同じ記事のリブログがふたつ並んでいた。

なんだろうと思って読みに行ってそこからリンクをたどっていったら
てんつくマンの名前があった。

10年くらい前。当時、わたしたちはバカみたいに信じていた。

「動けば変わる」

これがてんつくマンの言葉。

当時わたしたちは、地球の温暖化を防ぐために
なにをしたらいいか、なにをすべきか世間に訴えようとしていた。

てんつくマンのプロジェクトに賛同して
資金を集めようと知人は100万番長に名乗りをあげて
(寄付金が100万集まらなかったら自腹で100万払う)
わたしもなけなしのアクセの売上をかき集めてプロジェクトにつぎこんだ。

休みのたびにてんつくマンの活動を補助しようと
映画の上映を手伝ったりデザインフェスタに出展して
売り上げを寄付に回そうと奔走していた。

本番の夏至の日には近くの駅で
「豪快な号外」(フリーペーパー)を配った。

あの頃、バカみたいに信じていた。

「動けば、変わる」と。

バカでなければできなかった(笑)
わたしたちが動けば、世界は変わるんだ。
そう信じていた。

てんつくマンについてはよく言わない人たちもいる。
わたしもあの人はクレイジーだと思う。
でも、クレイジーだからこそ。
それだからこそわたしたちは、
こんなアホみたいな企画が成功したらすごいんじゃないか?
そう思っていた。

大体、ただの新聞(フリーペーパー)配るためだけに
1億集めようだなんて、誰が考える?

そして、それを実現させようと誰が動き出す??

わたしたちみたいな、バカしかいないでしょ…(笑)
でも、わたしたちは信じていた。

「動けば、変わる」と。

気がつけばあれから、10年の月日が流れていて
あの日の号外に書かれていた
「マイ箸」も「マイボトル」も、今では当たり前のことになっている…

レジ袋は有料になり、廃止するという声が上がり始め
プラストローもそのうち姿を消しそうな勢いで
コンビニも24時間営業はやめようとか
そういう風潮になってきている、

まさにそれはわたしたちが望んでいた未来の姿で
あの時信じて動いていたわたしたちの
「動けば、変わる」という信念が、
たぶん、私たちの活動のせいだけではないけれども

でも、ほんの少しでもそれが作用して
今の未来をつくったのだとしたら。

バカも少しは役に立つでしょ?(笑)

相変わらずてんつくマンは
バカみたいな夢を追いかけて動いている。

もうほんと、天性のバカやん!

応援するよ、わたしもバカだからね。

紹介されていた
OHANAプロジェクトの人もてんつくマンと同じくらいバカだと思う。

お金もないのに家を買おうとして
自分の理想を追いかけてるんだもの。

でも、そこには
愛があるんだ。

愛だけで、動いている。

子供たちへの愛、未来への愛。
愛を信じてバカみたいに動いている。

そうしてその愛に人が集まり、現実を変えていく。

信念はきっと未来を変える。

わたしたちは信じていた。

「動けば、変わる」と。

そして今でも信じている。

「動けば、変わる」

未来が変わる。あなたが、変わる。

たとえバカだと言われようと未来が愛であふれるのなら
それはとてもステキじゃない?

20181129


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