【POOLO卒業制作】刹那に生きる
POOLO2期での1年間を振り返ると、長い、長い、自分探しの旅のようなものでした。
1年間の思索の末、どんな自分を探せたかと言えば、私にとって、"日常"が何より大切だという事。
"日常"に拘る事。
食べる物、使う言葉、見る景色、すれ違う人、呼吸の音。
POOLOにおいても、色んな日常が生まれました。
日々slackをチェックする事。
POOLOメンバーのツイートに「うん、うん」と頷き、コメントを入れる事。
noteを更新して、slackに投稿する事。
日直のチャンネルに、長すぎる雑記を投稿する事。
1on1で、気付けば数時間も、語り合う事。
オンラインで、チームやチャンネルの集まりに参加して、人生観を語り合う事。
オンラインの一般講義で、暇つぶしがてら、以前より表情がりりしくなった、誰かに気付く事。
POOLOメンバーとの何気ない日常が、いつの間にか、日々の楽しみ、活力になりました。
無機質なスマホとPC画面の中に、沢山の思い出があります。
そして、そんな日々の中、ひときわ光る瞬間として、みんなとのオフラインでの出会いがあります。
緊急事態宣言もさることながら、地方に住む私にとっては、オフラインでPOOLOメンバーに会うことは、穏やかな日常の中の、一瞬の煌めきでした。
特に、私が働くスナックに、遠方から沢山のPOOLOメンバーが来てくれました。
(来て下さった皆様、ありがとうございます。)
仕事場に初対面の友達が来るなんてと、緊張でガチガチだった私ですが、皆のはじける笑顔と、リラックスして話す姿を見て、「連れてきてよかったなぁ」と、毎回感じたものです。
誰かの、お酒の場でしか見せない一面を垣間見る事が、私は大好物です。
先日、家からバス停まで歩いていて、紫陽花が咲いているのに気が付きました。
不思議です。
花が咲いているかどうかなんて、今までの人生で気にかけた事などなかったのに。
POOLOに入ってから、随分と、心が豊かになった気がします。
当たり前のことに感謝をし、花鳥風月に思いを馳せ、誰かからの小さな優しさに感動する。
「生きている」という実感は、何気ない日常の中に、ふっと表れるものです。
高校3年生の時、予餞会で、人気だった古典の先生が、卒業を控えた私達に向けて、ある漢詩を送ってくれました。
勧 酒 于武陵
勧君金屈巵
満酌不須辞
花発多風雨
人生足別離
君に勧む 金屈巵(きんくつし)
満酌(まんしゃく) 辞するを須(もち)いず
花発(ひら)けば 風雨多し
人生 別離足る
(井伏鱒二の訳)
このさかづきを受けれくれ
どうぞなみなみつがしておくれ
はなにあらしのたとへもあるぞ
「さよなら」だけが人生だ
1年間、POOLOという日常をありがとう。
また明日から、新たな日常を夢見て旅立とう。