初投稿です。
Twitterの開始と兼ねて、note もはじめてみた次第です。
私は宗教音楽、古楽、クラシカル、現代音楽等々聴きますが、特に好きなアーティストというものが、やはり存在します。そのひとつがマルセル・ペレス / アンサンブル・オルガヌムです。
このアンサンブルは日本でもよく知られていて、2022.07.02.にはNHKのラジオでも特集が組まれました。
1982年に結成して以来、今年で40年の節目を迎えるわけですが、私が常々感じるのは、アンサンブル・オルガヌム結成の過程や彼らのアーティストとしての思想があまり知られていないということです。
そこで、彼らの結成に関するエピソードを、アンサンブル・オルガヌムのディレクターであるマルセル・ペレス自身の文章を引用して紹介してみようと考えました。
以下はもともとやっているブログ記事を転載したものです。
アンサンブルの結成と活動の軌跡にかんする詳細なエッセイは、結成から20年目に出版された『Le Chant de la Mémoire』(Desclée de Brouwer,2002)に明らかにされています。
と、いうわけで、今回は当該書から結成の背景にまつわるエピソードを和訳して記事にすることにしました。
エッセイを読むと端々にペレスの思想が垣間見えますし、ドミニク・ヴェラールやマリー・キーローズといった名演奏家たちとの交流秘話、さらにはジャック・アタリとテレビ番組で居合わせたというこぼれ話なんかも楽しめます。
私の認知するかぎりでは日本のブログでアンサンブル・オルガヌムの結成をペレス自身の言葉で紹介した記事は知りませんので、ひょっとすると本邦初かも?です。なので、ほかのファンの方の目に留まるのを期待しています。
なお、翻訳には不手際があると思いますが、なにとぞご了承ください。
また、便宜上小見出しを付けていますが、これは引用者によるものです。ただし、「・」からはじまるタイトルは原書に則したものです。
今回は「Une utopie musicale」(原書P15~20)を訳出しました。
結成に関する章はほかにもあるので、投稿は何回かに分ける予定です。
前座が長くなりましたが、そういうわけで書いていきます。
マルセル・ペレス 「音楽のユートピア」.
セナンク修道院での出来事
ペレスのキャリア オルガン奏者として
ペレスのキャリア 作曲家として
→「Sympathies concertantes」へつづく.