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天に召されていく香りたち

天に召されていく香りたち

ボタニカルに特化した考察ではあるかもしれないですが、植物そのものも、香りだけになったその状態でもカタチが似ているような気がする。

では、みかんは丸いからみかんの香りは丸いのか?ということではなく、みかんの油包から飛び出すあの状態はみかんの香りそのもの。
皮を曲げて手で挟み、強く押すと鋭いスプレーのようにシュッとオイルが飛び出てくる。柑橘の香りとはまさにそんな印象を受けるのではないだろうか。

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【一本の価値と一群の価値】

【一本の価値と一群の価値】

先日、とあるカレンデュラの精油に出会った。

それは市販品ではなくてある人が自分の釜で蒸留したもの。
そして、その人が蒸留したラベンダーやレモングラスなど様々な植物の香りを聴き感じたことがある。
やはり、どの植物にしてもその土地土地の土のミネラルの多さや陽当たり、水の感じ(加圧水で育ったのか雨で育ったのかその土地の地盤は何土寄りなのか、風は強いか弱いか虫は多いか少ないか、もしくは肥料を与えているか

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今一番悩んでいること

今一番悩んでいること

文章の勉強をしてみようと思っていたところ、最近仲良くしてもらっているお友達から井上ひさし先生の『井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室』と言う本を勧めてもらって読み始めた。

26頁目まで読んだ時にその本の中で、先生が生徒さんたちに宿題を出した。

お題は『今一番悩んでいること』であった。

そこで、その先を読み進めないで文中の生徒さんと同じように私もこのnoteの中に文中の生徒さんと一緒に宿題

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森と生きる人達と私が出来ること

森と生きる人達と私が出来ること

【森と生きる人達と私が出来ることあるかな?】
いつもそんなことを考えてる。
そして、色々な人を巻き込んでは呼んで頂いた森に連れて行く。
土地の人達に会わせる。

連れて行った人たちとその森や森の人達がマッチすれば、
その後は自然に化学反応を起こすので私の出番はそこで終わる。
ともすれば長い仕事になる場合もある。
世界中どこを歩いても全く同じ。

自分がどういうスタンスでいれば良いかはその土地と、

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ラベンダーとジョロウグモ

ラベンダーとジョロウグモ

子供の頃、この蜘蛛が怖くて全ての蜘蛛が嫌いだった。

理由は火曜サスペンスドラマか映画か何かのワンシーン。

恨みを纏った無表情の女の人が布団の上でこの蜘蛛を何匹も
ブチ…
ブチ…
と指で押し潰していた。

そのシーンが恐ろし過ぎて目に焼き付いた。

この蜘蛛のお腹の柔らかそうな感じと、ゆっくりとしか動かない蜘蛛の、ヒヤリとした高級ベルベットのように滑らかな質感が更に恐怖を煽った。

多分今の作品

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