論述試験は結局のところ暗記ゲーであるということ(論文式試験/修了考査)
修了考査の振り返りを少しづつ書いていているのですが、その中で「暗記の精度」について、自分の経験ベースで何か書き残しておくと価値があるかなと思ったので書いてみます。
修了考査だけでなく論文式試験にも共通するテーマなので独立した記事にしておきます。
一般論として、試験において重要なフレーズ・ワードを暗記するというのは大変有効なことです。
特に論文の財務理論とか監査論とかはほとんどキーフレーズを暗記するゲームだと思います。
選択式の試験なら原理原則的なものさえ理解できていれば何も覚えていなくても選択肢を読んで正誤を判断すればいいので割と点は取れるのですが、論述となると当然そういうわけにもいかず、どれだけ暗記しているかで点が積み上がるわけですね。
そういう意味では、いわゆる理論科目・理論問題に限って言えば、短答は理解ゲー・論文は暗記ゲーと見ることができるでしょう(ここを勘違いしてしまうと論文でつまづくと思います)。
あと、よく「一字一句正しく書ける必要はない」「それらしいことを書けば点は来る」みたいなアドバイスがあって、それも正しいのだとは思いますが、そうは言っても「ではどのくらいの精度で暗記するべきなのか?」と悩んだりはしないでしょうか。
というか実際にDMで何度かこういう質問を頂いているので、悩んでいる方はそれなりに多いのではないかと思っています。
なかなか他人がどのレベルで暗記してるのかを知る機会って無いですしね。
ということで、サンプルとしてが筆者が修了考査の勉強の中で特に重要だと判断して精度高めに暗記した項目の中から
①精神的独立性と外観的独立性
②公認会計士の使命
の2つを取り上げてみます。
ちなみに精神的独立性はドンピシャで令和4修了考査の職業倫理で出題されましたね。
現時点ですでに修了考査受験から1か月以上が経過しており、もちろん修了考査から本日まで1回も教材等は開いていません。
という状況でいま思い出せる範囲で書いてみます。
どうでしょう。かなりそれっぽい気がしますね。
では答えを見てみます。
比較してみて、重要なフレーズは大体押さえられているかなという感じです。
精神的独立性の後半はそもそも諦めて覚えなかったような気がします。
外観的独立性の中盤に何かあったのは覚えていたのですが、内容が思い出せませんでした。
公認会計士の使命はほぼ外してないですね。
試験本番から1か月たってこれなので、当然ながら試験当日にはこれよりはるかに高い精度で暗記できていたはずです。
ちなみに論文式の時も特に重要そうなものはこのくらいの精度で暗記していて、それより一段落ちるものはキーワードだけ(テキストで太字になっているワードだけとか)暗記していました。
こういうのは暗記できないとあきらめると暗記できないもので、できると信じて答えを手で隠しながらブツブツ唱えたりしてると意外と短時間で暗記できるものです。
中学の時に百人一首を暗記させられた時もそんな感じじゃなかったでしょうか。あれと同じです。
理解はしてるのになぜか点数が伸びない、という方は暗記の精度が低いだけかもしれないのでぜひトライしてみてください。
ちなみに私はこんな感じで暗記して論文監査論は得点率65超でした。
https://note.com/kakyu_cpa/n/nf38875060672
修了考査の結果はまだ出ていません(受かってるといいな)