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【第1弾リリース記念】KAKUU米代表ピーター・ベンジャミン氏に訊く「架空カードゲーム・エクファン開発秘話とこれから。」
PDFを印刷すれば誰でもできる謎のカードゲーム「エクファン」。今回はエクファンの仕掛人ピーター・ベンジャミン氏にインタビューを行った。
マサチューセッツ州の本社でのインタビューをお届けする。
エクファンはsuzuriデジタルコンテンツにて無料配信中だ。
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プロエアホッケー選手から鳶職、そしてゲーム会社代表という移植の経歴の持ち主。
趣味は薙刀を振り回すことだという。
好きな食べ物はいんげん豆のスープ。
ーーーエクファン※1 のリリースから4ヶ月が経ちましたが、どのような感触を持っていますか?
「まずは日本のエクファンプレイヤーの皆さんに最大の感謝を伝えたい。私達の想像もつかないデッキやゲームの攻略法を生み出す皆さんにいつも驚かされるし、エキサイティングな体験をさせてもらっているよ。」
ーーーyoutubeがやはり火付け役となったか。
「そうだね。7月に開始した公式youtubeは現在登録者数が613人にも増加している。Xのフォロワーが10人くらいだったことを考えると、手応えは感じざるをえないというのが率直な気持ちだよ。」
ーーー大会の様子などがアップされている。
「私も動画を見て、その場に参加しているんじゃないかという臨場感すら感じるよ(笑)特に日本のtou-energyやsyounan-bousouzokuのエキサイトぶりには自宅のソファから転げ落ちてしまったよ。本当さ。」
ーーー登録者数は伸び悩んでいないか。
「…これは日本の代表であるmasumuraの重大な責任だと思っている。彼のクリエティビティは評価するが、減俸とshoulder-Punchは免れないだろうね(笑)」
ーーーshoulder Punchとは?
「肩パンさ。」
ーーーなるほど(笑)改めてエクファンのリリースを振り返って、エクファンの魅力はどのようなところにあると思うか。
「やはり”誰でもできる”というところと、”誰でも持っていることができる”というところだ。持っているカードやレアリティに差は無いし、印刷という工程こそ踏む必要があるが他のカードゲームに比べてかなりコストを低く遊ぶことができるという点だ。そこからカードをラミネートしたりキラカード風にしたりするのも自由だし、カスタマイズ性もあるのも魅力のひとつだと思っているよ。」
ーーーゲームバランスについては。
「総合プロデューサーのmasumuraと考えながら作っているよ。構築済みスタートデッキ環境に関しては現状はバランスのいい環境を提供できたのではないかと考えている。」
ーーー緑と赤のカードパワーが強い形。
「それはエクファンの歴史を紐解いて説明したい。エクファンの開発は、当初緑デッキと赤デッキの2つが開発され、その両者を戦わせることでゲームルールやカード効果を考案・調整したんだ。
ビートダウン型の緑とコントロール型の赤だと、どうしても赤が勝ちやすい環境になってしまい、それについていく形で今の強い緑が出来上がったという背景がある。」
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「ひとつ小話をすると、初期の赤には軽量級ファイターがほとんど存在しなかったんだ。リリース直前の最終調整で「飛翔のタカノメ」「匠のテダマ」「十字紋のカクレボウ」「ツバサ・マシン」という今ではおなじみのメンバーが追加されたんだよ。最初期の赤は今よりもスタートが遅かったんだ。まるで朝学校に行く時の私の娘のようにね。また、それに合わせて「密林の騎士リンキー」が緑デッキに追加された。」
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ーーー青がゲームスピードについていけていない形。青デッキのファンはテクニカルな対応が求められている。
「それは私には関係ない。すべてmasumuraの責任問題だ。私に文句があるというのなら、今私の机の引き出しにしまっているチャカのトリガーを引かざるをえない。残念だ。」
ーーーどういう意味か?
「アメリカン・ジョークだよ。ささいな発言さ。」
ーーー青デッキは3番目に生まれた。
「そうだ。青をどのようなデザインのデッキにするか試行錯誤が行われた。Sゾーンでエナジーが少なくなるという構想はもとからあったようだが、ファイターによって違った。今ではすべてSゾーンで1になる、という特徴に変わっている。」
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ーーー初めてナーフが行われたのが青と聞いた。
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「青は今よりももっと強かったようだ。ユラゲル・ヴルーメにもガードがついていたし、軽量級ファイターも多かった。masumuraによるとなにか良くない予感がして大量ナーフを人知れず行ったと聞いた。青はどのカードゲームでも危険な香りがするからね。青デッキファンはmasumuraの家のポストにネズミの死体でも入れたらどうかね?」
ーーー紫で4大デッキが揃った。
「実は紫はかなり初期から構想はあったようだ。白紙のカードにペンでプレイしていた時期、緑と紫で戦っていて、紫は速攻というコンセプトはmasumuraの中で固まっていたようだ。」
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「紫のコンセプトはほぼ変わっていないし、強さもあまり変わっていないイメージだ。テストプレイヤーの中で、なぜか使う人が少なく研究が遅くなっていた。japanのsato-chanが紫の考察に取り組み、2回目の大会では素晴らしい戦績を残したことは記憶に新しいよ。」
ーーーそれを踏まえて、スタートデッキ環境を振り返ると。
「緑の展開力は凄まじく、タクティクスカードで自らXゾーンに入るというテクニックによるゴートパラディンデッキをjapanのfu~taが作った。それに対するメタとしての赤や紫の存在感は見逃せないだろう。長期戦になれば赤に軍配があがる可能性が高い。青も赤には戦っていける可能性があるが、かなり厳しい形となった。この結果は社内でしっかり検証し直し、新弾のリリースへとつながった。」
ーーー新スタートデッキ、また新弾ではどのようなゲームバランスを目指したか。
「ゲームのスピードアップは目指したい形だ。”syo-gi(将棋)より長くなる”と揶揄される硬直状態の打破は様々なアプローチをしていきたいと思っているよ。さらに青のカードパワーの上昇には努めた。青と紫にはカードパワーの高いカードをチェックインしたつもりだ。逆に赤は強化のしようがないほど既に完成されているので、新しい種族を入れることで新しいアプローチを皆さんに見せてもらいたい。」
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「ドローソースの追加も行ったよ。ファーストエナジーの使用率が勇敢のエナジーがほとんどだったから、別のファーストエナジーによる戦い方も試してほしいね。」
ーーー今後の展開としては。
「もちろん2弾3弾とカードプールを広げていきたいと思っているし、リアル対戦会は行っていきたいよ。masumuraが北海道出身だから札幌のプレイヤーと交流もさせたいね。大阪にもプレイヤーがいるようだし、どんどんmasumuraにjapanを巡らせたい。ツアーのようにね。いつか、はじめしゃちょー氏ともお会いしてみたいよ。
あとは本気でアニメを作りたいと思っているよ。アニメまでいかなくても、このカードゲームを題材としたホビーものの物語を始動させていきたい。」
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ーーー日本のエクファンプレイヤーの皆様へ。
「いつもエクファンを遊んでくれてありがとう。日本のエクファンプレイヤーはとても熱心に遊んでくれているし、思ってもない構築術には日々驚かされているよ。今後もエクファンは展開していくから、ぜひついてきてほしい。無料で遊べる形はもちろん継続していくから安心してほしい。まあそのためにはsuzuriでグッズの購入をお願いしたいところだよ(笑)私も今度3人目の娘が生まれるからね(笑)名前はそうだな…ニャタタ・ビィにしようかな(笑)ははは、冗談さ。」
最後にピーター氏は未公開のキービジュアルを用意してくれた。
次の弾のカードなのだろうか・・・?
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以上、KAKUU米代表ピーター・ベンジャミン氏のインタビューをお届けした。インタビューが終わった途端、表情を変え太い葉巻を目の前で吸い始めたところで退散した。
いかがだっただろうか。
今後もエクファンに注目していきたいところだ。
著:増渕グレンブレイド(週刊エク通ライター)
※このnoteに登場する人物は基本的にフィクションであり云々かんぬん
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