全道大会 1日目
本日は高校演劇全道大会1日目を観てきました。
簡単に素人ながら簡単にあらすじと感想を述べていきたいと思います。(あらすじに関してはもしかしたら多少の意図の見逃し等あるかもしれないですのであしからず)
①釧路湖陵高等学校(全日制)
作品名:三月記~サンゲツキ~
卒業式当日の朝、答辞の練習をする生徒と先生、二人がくだらない会話を繰り広げているところに屋上から飛び降りようとする生徒を見つけ・・・。
一発目としては非常に高校演劇らしく、勢いもあり笑いも上手に取れていて、ラストの締め方も良かったと思う。
近くに座っていた高校生が「これ観た後にすごくやりにくい」と話していたこともあり、全道大会のスタートという大役をしっかりこなせていたのではないのかと。
多少演劇の嘘みたいな部分が気になったりもしましたが、そこが薄くなるくらいパワフルなお芝居に仕上がっていました。
②立命館慶祥高等学校
作品名:演劇という名の絆で繋がる者たち
演劇部として最後の大会を迎える部員二人。顧問の先生が台本を書くといったのに失踪。残された二人。自分達で台本を書こうと奮闘するが、演劇で何を伝えれば良いのか?何を伝えられるのか?自分たちは何のために演劇を続けてきたのか?そして台本は無事に完成するのか・・・?
ちょっと早口で聞き取りにくい部分もあったが、演劇部女子高生達の奮闘がとても応援したくなった。
演技もとても自然で、楽しそうに演じているのがよくわかった。
高校生らしい勢いがあり、清々しい気分にさせてくれるお話でした。
③北海道苫小牧西高等学校
作品名:夕暮れの上の月
美術部員と演劇部員が休日に学校内で出会い会話中。でもそれは演劇の台本で。それは演劇の中の話なのか、現実のお話なのか。
正直申し上げると、この話は少し自分の中で解釈でき損ねている部分があると感じます。
少しわかりにくいお話だったのか、単純に私が理解しきれなかったのか・・。
高校生二人の会話劇。会話劇はアクションでのごまかしが効かないので難しいと思う。
しかしテンポがとても良く、二人のセリフを聞いているのは心地よかった。
気持ちが通じ合っている感じでおそらく普段から仲良く稽古できているのではないかと想像がつくお芝居でした。
④北海道網走南ヶ丘高等学校
作品名:英雄にあこがれて
いじめられている子を助けたいけど・・・。そんな中、織田信長含むホトトギスリーを倒すために策を練っている明智光秀やその他の面々。果たしてスクールカーストを覆すために主人公ツムギちゃんはどう動くのか。
こちらも正直あらすじが・・・。
ただ、非常に面白かった。私が日本史に弱いというだけで。
コメディ要素の作り方は非常にうまいと感じた。
そして刀を使った動きもあり、カッコよさと面白さを合わせ備えているアク品でした。
今日の中ではかなり良かったのではないかなと個人的には思います。
⑤市立函館高等学校
作品名:ザ・ラストガール・(アンダー)スタンディング
地下アイドル「ハイアーガールズ」人気一番のルナが「もうハイアーガールズなんて落ち目だしやめちゃいましょう。それか「ラストガールスタンディング」というイベントで一番になった人がハイアーガールズを名乗れるようにしましょう」と勝負を持ち掛ける。最後に立っている少女に選ばれるのは一体だれなのか。
アイドル達の作りこみがまずすごい。歌って踊っている姿は本当に地下アイドルとしてもやっていけそうなくらいのポテンシャルを持っていたと思う。
その他の舞台セットや歌などのクオリティもかなり高い。
ただ、歌に頼りすぎてしまった感が否めない。
「すごい歌うなぁ」と思わせるくらい歌っていた。
高校演劇としての評価はわからないが、確実に印象に残る作品ではあると思います。
1日目の雑考のようなものは以上。
おそらくあらすじに関しては「これは違うんじゃない?」というのがあるかと・・・。
ただやはり全道大会だけあって、各高校ともにかなりしっかり作り上げてきているなという印象。数年前に地区大会を観た時には正直クオリティの差が激しく、観れたもんじゃないなという作品もなかったわけではないので・・・。
まだまだ明日も続くので、ゆったり楽しんでみたいと思います。