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エンジニアのキャリアビジョンを描く

みなさんこんにちは!角田です。
本日は「エンジニアのキャリアビジョン」というテーマで書きます。
今回はこの本を参考にさせていただきました。

キャリアビジョンとは「仕事やプライベートを含めた将来の未来像」とこの本では定義されています。わかりやすく言えば「人生のゴールはどこか?」ということです。言い換えると旅行先を決めるようなものです。行きたい旅行先を決めてから、荷物作りをします。先に荷物作りをしてから旅行先を決めるのは変です。なぜなら行きたい先に寄って荷物の中身が違います。大阪日帰り旅行であれば、リュック1つでいいかもしれません。しかしハワイに1週間行くのであれば着替えをたくさんもって大型のスーツケースが必要になります。このように行き先によって準備するべき内容は変わってくるのです。

私自身も新卒で外資系IT企業を選びSEとして参画していました。この時はキャリアビジョンがまったくなく、「お金に困らないようになりたい」という思いだけでした。これは元々学生時代に後先考えずバイクに手を出したり、奨学金の返済に関して後回しに考えていたりすることがあります。そして先輩から「外資系は稼げるよ」という鶴の一声で決めてしまったのです。
実際に入ってみて同期より1年目は稼げていたのですが、2年目から税金や住民税が計算されるようになり、こんなに引かれるのかと驚いた過去があります。これは間違いなくキャリアビジョンを描いていなかったことによる失敗だったと今では考えています。

ではどのようにキャリアビジョンを描くといいのでしょうか。本書では4つの観点で考えることを推奨されています。

1、経済面

「収入としていくら稼ぎたいか」という点です。
社会人になると自分の力で生活していく必要があります。自分の理想を叶えるにも、大切な人を守るにもお金が必要です。これは年表を書くといいと教わりました。実現したいことが、「いつまでに、いくら必要か」を逆算で算出する必要があります。
例えば、親孝行としてハワイ旅行をプレゼントしたいとなった時に、飛行機はエコノミーかビジネスか?旅行先のホテルのランクはどのくらいか?ご飯はあるのか?すべてお任せパックにするのか?等々たくさんの選択肢があります。予算が30万円なのか100万円なのかによって内容が変わってきますね。
年表を作ることで「いつまでに、いくら必要か」が出てくるので、そこから逆算して目標を決めるのがおすすめです。
例えば「30歳までに年収1000万円」のように期限が付いてきます。

2、仕事面

「ITエンジニアとしてどんな仕事がしたいか」です。
これはまずITエンジニアがどんな仕事をしているのか知る必要があります。
大きく分けて6種類です。

・Webエンジニア
・インフラエンジニア
・セキュリティエンジニア
・システム保守運用
・Webデザイナー
・プロジェクトリーダー、マネジャー

ここではそれぞれの細かい内容に関しては紹介しませんが、6種類それぞれに働き方や特徴があります。
そしてその先のキャリアパスには2つの選択肢があります。
「スペシャリスト」
エンジニアとしての専門性を追求する人です。
最終的にITコンサルタントとして他の企業のシステムに関する相談を全て受けるような人材になります。
例:ウォズニアック(Apple)

「ジェネラリスト」
マネジメントをする人です。プロジェクトを円滑にすすめるためのコミュニケーション能力に重点が置かれます。
最終的には経営層になります。
例:スティーブ・ジョブズ(Apple)

3、家族、人間関係の面

いわゆるライフイベントと呼ばれる、結婚、出産、育児などの家族的な面と、友人づきあいの面があります。また仕事仲間との人間関係も含まれます。仲が悪いギスギスした場では最適なパフォーマンスは発揮できません。どんな人間関係を構築していきたいのかも重要な指標になります。
私自身も「人とコミュニケーションが嫌だからエンジニアになった」というぐらい蔑ろにしてました。結果として一番人間関係に苦しんだこともあります。「人の悩みの9割は人間関係によるもの」というぐらい人間関係はすぐに解決できるものではなく、一生つきまとう問題となります。

4、自分の成長のやりがい面

これはテクニカルスキルとヒューマンスキルの2つがあります。わかりやすいのはテクニカルスキルです。これはエンジニアとしてのテクニカルな技能面を伸ばして、自分のできる幅を大きくしていくことです。資格を取ることやどんなスキルを習得するかに当てはまります。
そしてヒューマンスキルはコミュニケーション能力です。リーダーシップやネゴシエーション、ヒアリングもこれに当たります。エンジニアとしてもチームで開発を進めることやエンドユーザーと話し合いをすることは多数あるため、出世においても必ず必要な能力となります。

以上の4つがエンジニアとしてのキャリアビジョンを描くために必要な要素となります。みなさんもぜひ4つの面からキャリアビジョンを描き将来の糧にしてください。

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